二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 刀語 覚醒形変体刀 対戦相手募集
- 日時: 2011/05/03 14:03
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
- 参照: http:/ARUGRIZMU
- 初めまして、白黒です。 
 見ての通り刀語の二次小説です。
 注意すべき点としては
 ・荒らし等の行為は厳禁。
 ・この小説は刀語、絶刀・鉋〜炎刀・銃までの物語を知っている事前提で話が進みます。(ところどころに説明は入れるかもしれません)
 ・この物語は炎刀・銃以降の話で、とがめが生きていたり、変体刀も壊れていないという設定です。(いわゆるパラレルワールド)
 以上のことを踏まえて、刀語 覚醒形変体刀をお読みください。
 さて、これから七花が戦う対戦相手及び真庭忍軍の忍を募集したいと思います。
 —————応募用紙—————
 名前(まにわになら二文字の動物の名前限定)
 性別
 容姿
 性格
 年齢
 職業
 所属
 身分
 所有刀(名刀・銘以外)
 身長
 体重
 趣味
 必殺技
 サンプルボイス
 細刀・錐
 暴刀・鉞
 映刀・鏡
 響刀・鐘
 縛刀・鎖
 殺刀・鎌
 金刀・銭
 柔刀・錦
 賢刀・鍵
 陰刀・鋲
 黒刀・鉄
 名刀・銘
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- Re: 刀語 覚醒形変体刀 ( No.1 )
- 日時: 2011/04/17 20:37
- 名前: 満月の瞳 ◆zkm/uTCmMs (ID: A2bmpvWQ)
- 待ってました! 
 刀語の小説!
 あ、はじめまして満月の瞳とかいうしょーもないものです♪
 更新楽しみにしてます。
 応援しています。
- 刀語 覚醒形変体刀 第一話 細刀・錐 ( No.2 )
- 日時: 2011/04/17 21:25
- 名前: 白黒 ◆QpSaO9ekaY (ID: /LylQYeE)
- 参照: http:/ARUGRIZMU
- 一章 覚醒形変体刀 
 尾張幕府が三年前に崩壊し、都が江戸に移った。
 しかし、今だ尾張に残っている人々も多い。
 その中の一人といえば一人だろう人間が、尾張の中でもかなり浮いている、派手な鯱なんかの装飾が施された屋敷——人呼んで奇策屋敷——にいた。
 いや、二人いた。
 一人は豪華絢爛な十二単を二重に着ている様な小柄な女。まだ若く見えるが、その髪は白く、長かった。
 もう一人は対照的に図体のでかい大男だった。体にはほとんど衣服を纏っておらず、上半身裸に簡素な袴、あとは手甲に脚絆程度だ。髪はぼさぼさの総髪で、いかにも野生児といった感じだ。
 「七花、今一度確認するが、本当に付いて来るのだな。今回の旅は
 別に強制するようなものではない。それに、下手をしたら死ぬぞ」
 「何言ってんだよとがめ。あんたがいなきゃおれは何をしてこれからを過ごせばいいんだ? それに、死にそうな事は今まで何度もあったし、おれが今まで毎日欠かさず稽古をしてたのは、こういう時のためじゃねえか」
 知る人ぞ知る、奇策士とがめと、虚刀流七代目当主鑢七花である。
 「うむ、それもそうだな。それにしても、四季崎記紀め、またぞろろくでもない刀を打ちおって」
 「えっと、何だっけ、今回集める刀って?」
 「覚醒形変体刀。調べによれば、四季崎記紀は完成形変体刀を全て鍛えた後に作られた刀らしく、完了形変体刀、虚刀鑢が完了すると同時に、最初は普通の刀同然だったものが、完成形変体刀のような摩訶不思議な刀に変化、いいや、覚醒するのだそうだ」
 「つまり、おれが——虚刀鑢が完了したから、その覚醒形変体刀とやらが出来たわけで、おれたちはそれを募集しに行くわけか」
 「その通りだ。七花にしては物分りがよくなったな。これも今までの旅のおかげかな」
 「まあな。今まで、本当にいろんな事があったもんな。特に師走の時なんか、おれは本当に終わったと思ったぜ」
 「しかし、あの時はそなたが必死にわたしを医者の所まで連れて行ってくれたおかげで、一命を取り留めたわけだ。感謝している」
 「いいって今更。それにおれ、その後頭に血が上って、尾張城に一人で城攻めしたんだよな」
 「まあおかげで炎刀・銃を募集できた訳だしな。しかし、その時の騒動で尾張幕府は崩壊し、都は江戸に移ってしまった。そなたの乱心で、わたしの地位も下がってしまった」
 「悪かったよ……あん時は無我夢中で」
 「別によい。今のままでも生活できるくらいの地位は獲得している。問題はその先と、七花の境遇だな。この刀集めの旅も、そのためだ」
 「ん? 地位を上げるために刀を集めるのはともかく、おれの境遇ってのは?」
 「そなたは随分と派手に尾張城を破壊したからな。今はわたしの地位でなんとかなってるが、いずれ迫害を受ける可能性もある。そうなると出世どころか生活も苦しくなる。だから、今回の刀集めで、そなたの評判を良くするのだ」
 「なんだよ、端からおれを連れて行くつもりだったのかよ」
 「行きたくなければ来なければいいと思っていた。まあ、わたしはそなたが付いて来ると信じていたがな」
 同時期同時刻。
 とある小さな村にて、複数の人間が集まっていた。
 その人間たちは一様におかしな格好で、袖を切り落としたしのび装束に鎖を巻いている。少々変わってはいるが、しのび装束を着ているということは忍者なのだろうが、覆面はしていない。
 「では、我々新・真庭忍軍も、覚醒形変体刀を募集するということでいいな?」
 十二人いる人間の頭と思われる人物が、そう言った。その言葉に、他の11人も頷く。
 「我々真庭忍軍は一度滅びかけた。しかし、生き残りがいたのが幸いし、新・真庭忍軍として復興することが出来た。だが、真庭の里は以前のように困窮した。ならば、以前のように刀でもって解決する」
 頭の男が、宣言する。
 「我ら新・真庭忍軍は。真庭の里の未来のため、刀集めを開始する」
 知る人ぞ知る真庭忍軍は、人知れず復活していた。
 奇策士とがめと虚刀流夜すり七花は、尾張を南東に進み、三河に向かっていた。
 「でさ、とがめ。最初に募集する刀は一体なんだ?」
 七花が訊ねる。
 「細刀・錐。最も細いという刀だ」
 「細い?」
 「いわゆる刺突剣だよ。だが、あまりにも細く、視認するのが困難だそうだ」
 「なんか、錆と薄刀針を思い出すな」
 「今回募集する刀は針ほど脆くはない。視認が困難なのも、そういう加工がなされているからだそうだ」
 「そういやとがめ、その情報どうやって集めたんだ? 尾張幕府が崩壊したときに、情報を元だかなんだか全部失ったんじゃないのか?」
 「ああ、言ってなかったな。鎧海賊団船長、校倉必を頼ったのだ」
 「え!? 校倉!? とがめ、校倉と交流があったのか?」
 「まあな。正確には校倉が一方的に手伝ってやると言ってきたのだ。あやつは賊刀・鎧を失って以来、わたしたちを敵視してるのだと思っていたが、鎧がなくなったことで、他に海賊からも親しまれているようだ。それがかえって良かったらしくて、恩がどうのと言いながら情報を寄越してきたのだ」
 「はあん。いろいろあんだな」
 七花は生来の面倒くさがりなので、途中から話を全く聞いていなかった。それに気付いたとがめは、瞬時に振り向き、七花に拳を叩き込む。いつもの掛け声で。
 「ちぇりお!」
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