二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【コメ下さい】テイルズオブクロニクル 〜始まりのストーリー〜
- 日時: 2012/04/28 17:32
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
- 話を書きなおそうと思い、このスレッドを立てました。 
 ルールとマナーは、必ず護ってください。
 
 「荒らしは帰れ!!」
 
 テイルズオブクロニクル 〜始まりのストーリー〜
 目次
 第零章 プロローグ >>1
 第一章 出会い >>2
 番外章 少女の苦しみ >>3
 
 第二章 優しい世界と優しく無い世界 >>4
 第三章 逃げないで!! >>5
 第四章 受け入れざる者 >>8
 第五章 忘れ去られた友達 >>9
 第六章 シャオの能力、ショコラの呟き。>>12
 
 第七章 敵の暗躍。竜水晶(ドラゴンクォーツ)のシャオ。>>14
- Re: 【建て直し】テイルズオブクロニクル 〜始まりのストーリー〜 ( No.4 )
- 日時: 2012/03/24 20:19
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
 第二章 優しい世界と優しく無い世界
 ????:ん・・・・?
 ????:あ!!起きた!!
 桃色の髪に青いリボンをした少女が顔を覗かせる。
 ????:怪我は大丈夫?
 ????:・・・・・。
 ????:喋って良いよ?私達は何もしないから。
 ????:・・・・。
 嘘を着いていない事は確認した。
 でも、少女は喋らなかった、喋りたくなかった。
 また、捨てられる、そう思ったから。
 するとドアからノック音が聞こえた。
 ????:イアハート、彼女の様子は?
 ????:目を覚ましましたよ。でも、中々喋ってくれなくて。
 ????:そう、入るわね?
 ????:はい、どうぞ。
 入ってきたのは、蒼い髪を結った女性。
 ????:こんにちは。私はアンジュ・セレーナ、
 ギルド『自由(アドリビトム)』のギルドマスターです。貴方のお名前は?
 ????:・・・・・。
 アンジュ:・・・・住んでいる場所は?
 ????:・・・・・。
 中々喋らない。
 アンジュ:話をしたくなったら、何時でもはなしてね。
 ????:・・・・。
 その少女は、また眠った。
 ????:寝ちゃった・・・。
 アンジュ:・・・・・『優しく無い世界』・・・・か。
 ????:?
 アンジュ:彼女の瞳・・・感情が無い・・・優しさが無い。
 ????:心が無いの?
 アンジュ:・・・・分からないわ。
 ????:どうして?
 アンジュ:環境で人って簡単に変るって事かしら。
 ????:正式に言えば壊れているのじゃよ。
 アンジュ:国集王様(くにおうさま)!!
 国集王様(くにおうさま):可愛そうな少女じゃ・・・・。
 ????:『壊れている』って何が『壊れている』のですか?
 国集王様(くにおうさま):『心』・・・・。
 ????:え?
 国集王様(くにおうさま):我々が何時も持っているものじゃよ。
 国集王(くにおう)が言っていた言葉は彼女の耳にも届いていた。
 寝た演技をして居たのだ。
 その日の夜、少女は起きていた。
 ????:(話して見ようかな・・・)
 国集王(くにおう)の言葉が脳裏を過ぎっていた。
 ????:(心・・・・)
 甲板に出て空を見上げた。
 空には満点の星と凛々の明星(ブレイブヴェスペリア)が輝く。
 ????:・・・・・。
 ????:空が好きなのかしら?
 ????:・・・・。
 ????:私はセルシウス。氷の精霊よ。
 ????:・・・・。
 セルシウス:此処の人達は皆、いい人達よ。
 ????:・・・・。
 セルシウス:其れでも、信じないかしら?
 ????:優しすぎるんだ・・・・。
 セルシウス:?
 ????:優しすぎて、輝きが強すぎて、自由すぎる。
 セルシウス:其れが彼らよ。
 ????:私には解らない。
 セルシウス:解らない?
 ????:此処は優しい、優しすぎる世界だ。
 セルシウス:・・・・・。
 ????:その答えを見つけてみませんか?
 セルシウス:ヴェリウスね?
 ヴェリウス:貴方の心は何処ですか?
 ????:・・・・・。
 ヴェリウス:貴方の意思は何処ですか?
 ????:・・・・・・。
 ヴェリウス:貴方は、貴方は何のために生きて居ますか?
 ????:わか・・・・らない。
 ヴェリウス:貴方は、人間ですか?殺戮兵器ですか?
 ????:私は・・・・。
 ヴェリウス:私は貴方の心が読めません。
 ????:・・・・・。
 ヴェリウス:貴方の本当の道は何処ですか?
 ????:・・・・・・
 今、船は港に停泊していた。
 少女は飛び降り、船を後にした。
 優しさに触れた。
 優しさを感じた。
 優しさが自分を包み込んだ。
 優しさが自分を突き動かそうとしてる。
 仲間が、味方が出来ようとしてる。
 ????:(くだらない・・・・。)
- Re: 【建て直し】テイルズオブクロニクル 〜始まりのストーリー〜 ( No.5 )
- 日時: 2012/03/24 20:22
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
 第三章 逃げないで!!
 優しさに触れた少女は、何を願って居るのか?
 自己嫌悪に陥ってもなお、自分であり続ける。
 自分は生きて良いの?
 自分は・・・・。
 ——『「僕達の命は・・・君の中で生き続けるから、だから・・・・元に君に戻って!!!」』——
 ????:(あの時の私は・・・異常・・・だったの?)
 わからない。
 でも、化け物呼ばわりされてからは、許せなくて、無意識で人を殺めるように成っていた。
 人気の無い町を歩く。
 歩けば歩くほど、虚しさを感じる。
 ????:こんな事なら、あの時、死んどけば良かった。
 素直に死んでおけば、この苦しみは少しは楽になる。
 そんな感覚が襲う毎日。
 ????:逃げないで!!!
 後ろから声がする。
 足を止めた。
 ????:・・・・。
 ????:逃げないで!!
 ????:煩い!!
 走ろうとしたが、目の前にいたのは、黒髪の黒い服を、着た青年が前に立っていた。
 ????:何よ?
 ????:俺はユーリ、ユーリ・ローウェル。
 ????:は?
 ????:私はカノンノ、カノンノ・イアハート。
 ????:な、何を・・・・?
 ????:名前だ、な・ま・え。
 ????:!!!?
 声のする方に振り向いた。
 私と同じ歳の少年が歩きながら、話を進める。
 ????:俺達、アドリビトムのチームの三人の名前だ。
 ????:・・・・。
 少女は、黙って、ユーリの隣に立つ、目の前の少年を睨み付けた、
 その空っぽな瞳には、殺意で溢れていた。
 ????:女の子が善人に向かってそれか?助けたやったのに、感謝の欠片も無いな?
 ????:黙れ・・・・善人も悪人もあるものか・・・・私の前に立つ奴は、皆、敵だ。(殺意)
 ユーリ:おぉーこわい〜こわい〜(棒読み)
 カノンノ:棒読みだから、怖がって無いね?
 ユーリ:カノンノだって怖がって無いのか?
 カノンノ:うん!!
 ユーリ:こりゃすげ〜。
 ????:『優しさなんて、くだらない』『優しさはまやかし。』
 ????:・・・・・。
 ????:そんなお前だって、優しさはあると思うぞ。
 ????:!?
 少女は何か感じ取った。
 ????:・・・・ディノイヤ騎士団の連中か・・・。
 ユーリ:(ディノイヤ・・・・?何処かで聞いた事があるな・・・・・?)
 ????:・・・・・四人じゃ、無理か。
 ????:なんでだ?
 ????:相手は千人。
 ????:多っ!!敵多っ!!
 カノンノ:逃げよう!!
 ユーリ:その方がいい!!
 三人は、走り出すが少女は、そのまま別の方向へと、向かおうとした。
 ユーリ:!?何してるんだ!?こっちだろ!!
 ユーリという青年は少女の手首を掴む。
 ????:止めて!!放して!!
 ユーリ:駄目だ!!
 ????:私は一人でも逃げられる!!私に仲間は・・・。
 その言葉が出た瞬間、最後に言いかけた言葉は彼女の過去を大きく抉り出した。
 女性:見てあの子・・・。
 男性:間違いない・・・・化け物だ・・・。
 男の子:出てけよ!化け物!!
 女の子:見てあの子・・・人殺しだよ。
 『来るな!!』『出て行け!!』『人殺し!!』『お前なんて居なければいい!!』
 兵士:人外を町に入れるなーーーー!
 兵士達:おぉ————————ッ!!
 『二度とこの町に出入りするな!!!』
 ????:僕達・・は、・・・君が・・・・笑顔で・・・・・いて欲しい・・・・・・だから、生きて。
 『生きて。』
 仲間が居て、友達が居て、家族が居て、何かに護れながら、
 協力し合いながら、楽しく過ごす人達。
 そんな人達に拒まれ続けて、死にたくても死ねなくて。
 孤独の中に生き続けた少女は、笑う事は無く、泣く事も無い。
 気が付けば、未だ一人で居る事に、疑問は抱かなくなって居たらしい。
 少女は未だに闇から逃れられずに居た。
 『兵器・化け物・人外』言われ続けて、石を投げられて、当てられて、血を流して。
 その繰り返し。意志など捨ててしまいたい。
 今の少女には、攻撃する意志はなかった。
- Re: 【建て直し】テイルズオブクロニクル 〜始まりのストーリー〜 ( No.6 )
- 日時: 2012/03/29 16:50
- 名前: 歌音 (ID: F08K/Z64)
 ショコラさん!!見に来ましたよ!!
 やっぱり、ショコラさんの小説ってすっごく面白いなぁ…。
 私のとは比べ物にならないくらい…。
 どうしたらこんなに面白く書けるのか知りたいくらいです!
 またいつ来れなくなるか分かりませんが、
 私の小説共々宜しくお願いします<(_ _)>
- Re: 【建て直し】テイルズオブクロニクル 〜始まりのストーリー〜 ( No.7 )
- 日時: 2012/03/29 17:27
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
 ハイ!!よろしくお願いします。
- Re: 【建て直し】テイルズオブクロニクル 〜始まりのストーリー〜 ( No.8 )
- 日時: 2012/03/29 21:42
- 名前: ショコラ (ID: sopKm/an)
- 第四章 受け入れざる者 
 『勿論!!私達は貴方を歓迎します!!』
 『人の過去は聞かない。覗かない。触れない。干渉しない!!
 其れがこのギルドの極意だよ。』
 『速く、貴方の笑顔が見たいな。』
 ????:(感情が無くなったのは、実験薬品の副作用、心は壊れて居ない。
 私が、あの時狂ってしまったのは、最後に投与された薬品。)
 当時、この三つの国集(くに)は戦争の真っ只中で、
 子供は孤児院に安全に保護されていた。
 一部の『孤児院』を除いて。
 ????:『ウリズン帝国総合保護所』・・・・またの名を『ウリズン帝国総合兵器開発研究所』。
 ルミナシアの帝国は其処まで力に酔いしれたのね・・・・。
 選ばれたのは少女で、実験台は少女の友で・・・・・。
 人を凶器に変えてでも、帝国は領地を欲しがる。
 言わば『欲望』。
 ????:・・・・・・・・。
 ????:居た居た!!クラシック!!
 クラシックというのは、少女の仮の名前。
 少女が名前を名乗るまで、皆が呼ぶ名前だ。
 ????:パスカ・・・・?
 パスカ:あのね、私、クッキーを焼いたの食べて見て?
 ????:要らない。
 パスカ:で、でも、ギルドに来た時から何も・・・・・。
 ????:要らないってば!!
 パスカ:・・・・・お腹空いてるくせに・・・・。
 ????:・・・・・・。
 パスカ:大丈夫だよ、毒は入れてないから。
 ????:なっ、そんな問題じゃ・・・・!!
 パスカ:はい!!
 口の前までクッキーを持ってきた。
 ????:・・・・解った、自分で食べるから。
 パスカ:本当に!?
 ????:・・・・う、うん。
 パスカ:ありがとう!!
 少女は星型をパスカ・カノンノは手に持ってるクッキーを食べる事にした。
 『パクッ、』
 パスカ:う〜ん!!美味しい!!
 パスカは笑顔を少女に見せる。
 少女はそれを見ていた。
 パスカ:ん?何?
 少女:!・・・別に。
 そう言って少女も星型のクッキーを口に含みよく噛んでから呑み込んだ。
 少女:!!・・・・・。
 パスカ:!
 パスカは少女の様子をちゃんと見ていた。
 とても硬い無表情の顔が少し緩み、かすかに微笑んだのだ。
 パスカ:美味しい?
 少女:!!・・・・・。
 少女は黙って食べた。
 パスカ:素直・・・だね。
 少女:・・・・。
 パスカ:いつか・・・貴女に届いて欲しいな・・・皆の優しさが(ボソッ・・・
 その数時間後、少女は皆のいるホールへ降りてきた。
 受け入れざる者達がどんなに優しいのか知るために。
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