二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 機動戦士ガンダム00−Another world−
- 日時: 2012/06/17 16:20
- 名前: ガンダム好き (ID: xSZ4hPRP)
 初めまして。ガンダムが好きな自分が頑張ります!
 主要キャラ……というより、マイスター達がほとんど寝返るか、ソレスタルビーイングに参加してませんwwwww
 
 私・僕は初めてガンダム00を読む!
 私・僕はアニメや小説を読んでるから興味があって読む!
 
 という方、大歓迎です!!
 なるべく初めての方でも理解しやすいように、主な設定はそのままにします!
 ではぁ……、トランザムwww!
 
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- Re: 機動戦士ガンダム00−Another world− ( No.1 )
- 日時: 2012/06/17 16:36
- 名前: ガンダム好き (ID: xSZ4hPRP)
 −プロローグ−
 
 少年は逃げていた。
 痛みから。苦しみから。悲しみから。憎しみからそして……
 
 −−MS<モビルスーツ>−− から。
 手には、ずっしりと重みのあるマシンガンを携えている。
 腰につけた予備のマガジンはただの重しにしか思えない。
 栄養失調気味の友人が敵の爆撃を受け、少年の足下に吹っ飛ばされた。
 「ソ……ソラン……!」
 そして目を開けながら友人は息絶えた。
 「あ……あ……」
 少年は声が出なかった。
 出そうとしても喉からヒクッと音が出るだけ。
 『我々は戦いに死すことによって、神の身元に導かれるだろう』
 敵のMSから流れる音声。それを聞きながら少年はこう呟く。
 「この世界に……神なんていない」
 そして少年は不意に立ち上がり、たった一人で立ち向かう。
 「うおぉぉお!」
 引き金の目一杯に引き、敵MSに攻撃をする。が現実は残酷だ。MSはビクともせず、なおもビームを発射し続ける。
 「ぐぁあぁっ!!!!」
 爆風に体を吹き飛ばされ、半壊した家の壁にたたきつけられる。
 吐血を吐き、むせ返ってしまう。
 「く……くそッ……!!!」
 もう一度銃口を敵に向ける。すると同時に敵の目標が少年に定まる。
 そして−−−
 「くそぉおお!!」
 銃口からビームが発射された。
 プロローグ
 完
- Re: 機動戦士ガンダム00−Another world− ( No.2 )
- 日時: 2012/06/17 20:08
- 名前: ガンダム好き (ID: xSZ4hPRP)
 第一章−武力介入−
 第1話「ソレスタルビーイング」
 ●
 
 AEU軍事演習場。
 ここでは現在AEU軍新MS、<AEUイナクト>の実践演習を行っている。パイロットはAEU軍エースパイロット、パトリックコーラサワーである。パトリックは、水色のその機体を巧みに操りダミーから発射される銃弾を、意図も簡単に避け、受け流し、防いだ。
 そして手に装備した<リニアライフル>でダーゲットを正確無比に打ち抜く。地面にあるターゲットだけではなく、空中に浮き不規則に動くターゲットでさえ破壊した。
 「「おおぉお!」」
 AEU軍関係者はその光景を見て、口々に感想を言った。
 「これなら他に勝てる!」
 「ああ!いけるぞ!はははっ!」
 それを見て落胆している黒い長髪の技術顧問が一人。
 ユニオン技術顧問こと、ビリー・カタギリである。
 「へぇ……他の軍が新MSを出しているのを、新MSで対抗するか」
 おもしろい事をする。とさらに呟いた。
 「あのMS、どう見る」
 「ん?君か。あれはウチのフラッグの猿まねだよ。独創的なのはデザインだけかな」
 「フフッ。面白いことを言う」
 「というより、ユニオンのエースがこんな所に居ていいのかい?」
 「勿論良いわけが無いだろう」
 フフ。と笑いを付け足した。
 彼はグラハム・エーカー。彼らは昔からの仲であり、ユニオンの軍事関係者でもある。
 金髪で軽くウェーブのかかった髪の毛のグラハムがこう言い放った。
 「AEUは軌道エレベーターの開発に遅れを取っている。MSだけでも遅れを取るわけにはいけなかったのだろう」
 「そうだね」
 とカタギリが苦笑すると、イナクトのコクピットが突如開き中のパトリックがこう激怒した。
 「何か言ったかぁ!」
 それを聞いたグラハムはニヤッと笑い、
 「集音声は高いようだな」
 「そのようだ」
 と彼らは笑い合った。
 −同時刻、「ラ・トゥール」付近(軌道エレベーター)−
 そこには、青を基調とした人型MSが何の推進器も付けずに、滑空していた。右手には大きな剣−正確には剣と銃が合体した物−を持っていた。
 『ガンダムエクシア、目標地点に到達。予定通り、ファーストフェイズを開始する。GN粒子、散布開始』
 <ガンダムエクシア>と呼ばれるその青いMSのコクピットに乗っている、黒い髪の毛で軽くパーマがかかったその髪は、
 本人曰く、寝癖。という事らしい。
 『目標確認。エクシア、武力介入を、開始する』
 静かにそう告げると、背中のコーン型の何かの隙間から緑色の粒子があふれ出てきた。
 そしてその少年は、こう考えた。
 (俺達ソレスタルビーイングは世界を変える……。俺が俺の力で!!)
 と。
- Re: 機動戦士ガンダム00−Another world− ( No.3 )
- 日時: 2012/06/19 14:13
- 名前: ガンダム好き (ID: xSZ4hPRP)
 ●
 
 『ピピピピピッ!』
 突如として司令室に鳴り響く、警報サイレン。
 今まで暢気に演習を観察していた軍の精鋭達が、動揺を見せながらもそのサイレンの原因を突き止めた。
 「も、MSです!」
 「どこだッ!」
 6人の部下を従える上司が、大声を上げながら問う。
 「さっ3時の方向です!!」
 全員が確認すると、その上司は声を荒げて命令する。
 「どこの機体だ!?演習中だぞッ!下がらせろ!」
 突然の激に、部下達は「は、はいッ!」と釣られて大きい声で応答をした。
 右から3番目の部下−主に敵の監視を任されている−がカメラで機影をスクリーンに映し出した。
 「な、何だ……!?あの機体は……」
 この場所にいるすべての人間がそう思った。
 そのMSは尚も滑空を続ける。地上200mに差し掛かろうとしたその時、
 青のMSの背中から……いや、背中のコーン型の兵装<GNドライヴ>から青緑色の粒子があふれ出てきた。
 そのころ地上では、パトリックが「パスワードを提示せよ」という指令に異論を唱えていた。
 「何で今更そんなモンが……おいっ!!」
 突如何者かによって通信が妨害された。
 そして−−
 「何だ……?ありゃぁ」
 そして観客席では……
 「な、何だあれは!?」
 次々とゲストが例のMSに気づき、中ではカメラで写真を撮る者まで居た。
 そしてグラハム・エーカー、ビリー・カタギリも驚きを隠せて居なかった。
 「すごいな……もう一機作っていたとは」
 カタギリが呟く。それを聞いたグラハムがこう言う。
 「違う……。あの光……?」
 そして青のMSは地面に音を立てずに着地する。
 「……ハッ!イ、イナクト応答せよ!パトリック!!通信障害か……!?」
 すると従業員が大きな声で、会場にいた観客にこう指示を出した。
 「みなさん!危険なので職員の指示に従い、避難をしてください!」
 それを聞いたグラハムはこう確信を持った。
 「やはりあのMS……敵か!?」
 周りの観客は逃げているのにもかかわらず、グラハムとカタギリだけは、そのMSをじっと見つめていた。
 『おいおい。どこのMSだぁ!?ユニオンかァ!人革連かぁ!?ま、どっちにしても人様の領地に土足で入って、
 無傷で帰れると思っちゃァ……いねぇよなあ!!」
 『……』
 尚も無言を貫き通す青のMSのパイロット。
 その反応を見たパトリックは、反応が無いのを承知でこう言った。
 『俺を誰だと思ってんだ?AEUのエースパイロット、パトリック・コーラ・サワーだ。模擬戦でも負けなしの、
 スペシャル様なんだよぉ!!」
 すると左手で、超伝導ナイフを引き抜きMSに接近した。
 『エクシア、目標を……破壊する!』
 そしてGNソードを<ソードモード>に切り替え、イナクトに向かって、攻撃を仕掛けるのだった。
 
- Re: 機動戦士ガンダム00−Another world− ( No.4 )
- 日時: 2012/06/24 13:37
- 名前: ガンダム好き (ID: xSZ4hPRP)
- ● 
 『お前、やられる覚悟はあってここに来てるんだろぉな!?』
 コーラサワーがイナクトのドラム型と呼ばれるコクピットの中から、青のMSに向かって通信を送った。
 『……』
 そのパイロットは尚も無言を貫き通す。
 そんな反応の敵に対し、パトリックはある疑問を抱いていた。
 (こいつ……俺を知らんのか?モグリだな)
 と。そんな事を考えながらも、エースとして仕事を果たすため超伝導ナイフこと<ソニックブレイド> −超硬質カーボン製のナイフ。実体刃を高速振動させる事で切断力を得る− を敵に突き出し、接近戦を試みていた。
 『……ガンダムエクシア、目標を破壊する!!』
 その掛け声と同時に、腰に装備されていた<GNビームサーベル>を抜き出し、ソニックブレイドを持っていた左手を手首から切断した。
 『んなぁあ!!』
 パトリックは相手の力量をこの一撃で察知した。
 それはグラハムも同じだった。そして一つ前の席に座っていた観客から双眼鏡を奪い取った。
 「失礼」
 その観客は、怒りを見せたがグラハムからの「失礼だと言っている」というプレッシャーに宥められた。観察するのは勿論青のMS。
 「ガン……ダム!?」
 俗に言うガンダムフェイスに装備された<V字アンテナ>の上部に刻まれた<GUNDAM>の文字。それを見つけたグラハムはそう呟いた。
 「ガンダムというのかあのMSは。……技術者魂を震わせるデザインだ……」
 グラハムの呟きを聞いたカタギリはこう言った。
 そう言っていた頃にはもう既に戦闘は終わっていた。
 青のガンダムの圧勝によって。両腕と頭部を切断されたイナクトから命からがらパトリックが脱出してきた。
 それを見てグラハムがイナクトの新たな感想を言う。
 「安全性も高い様だな」
 「そのようだね」
 カタギリはやはり苦笑しながら返事をした。
 「始まる……」
 紫色のストレートヘアで眼鏡をかけた青年が呟く。
 そう。世界は戦争根絶により変革を余儀なくされるのだ。
 <四機のガンダム>と<ソレスタルビーイング>によって。
 第一話「ソレスタルビーイング」
 完
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