二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【オリキャラ】13’s memory【合作】
- 日時: 2012/06/29 21:18
- 名前: 藤桜 (ID: ylDPAVSi)
- はじめましての方、お久しぶりですの方、藤桜です 
 今回は初音ミクの「13’s memory」を甘味みずのさんと合作することにありました
 最低限のルール、チェンメや荒らし以外は大歓迎です!
 では、みずのさん、挨拶お願いします
- Re: 【オリキャラ】13’s memory【合作】 ( No.15 )
- 日時: 2012/07/02 19:09
- 名前: 藤桜 (ID: /ldXoLEc)
- 参照: htt http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=24011
- 「彼女はどうしましたか?」 
 彼にしては珍しく私に話しかけてきました。
 彼女、とは、恐らくルトさまのことでしょう。
 「あぁ、まだ寝ておられましたので、起こさないように出てまいりました」
 彼女の勤務時間はまだ先、折角の睡眠を削っては可哀想ですし
 「そうですか」
 彼は、恐らく納得してくださったのでしょう。
 私は自身の机について、少し増えた書類に目を通します。
 この事務室には私とイジュさまだけ、他の方々はまだ眠っているか、それともまだ勤務時間の数分前なので、ギリギリまでどこかでお喋りでもしているのでしょうか?
 どちらでも構いませんが…
 困りませんし、いっそ好都合でさえあります。
 今日追加された書類に目を通しました。
 私とイジュさまは、軍属年数が他の方よりも長く、また、軍属に至った特異な経緯と経過から、どう考えても「機密」に分類される仕事を回されることが多いのです。
 そして、本日もやはり、そんな仕事が紛れておりました。
- Re: 【オリキャラ】13’s memory【合作】 ( No.16 )
- 日時: 2012/07/02 21:06
- 名前: 甘味みずの (ID: b9FZOMBf)
 イジュside
 彼女との会話を終え机の上の「今日の事務」である書類に目を向ける。
 かるく、「中身」を確認。パッと見で、今日の勤務に必要な時間を計算するのだ。
 いつも通りの簡単な事務仕事の中に、明らかに質感の違う紙が混じっている。それを見て、今日の仕事は遅くなりそうだなと内心で溜息。
 この組織の本来の存在、そのなかのとても面倒くさくて薄暗い部分。僕らがそんな仕事を任せられるのは単に軍属歴が長いだけの事で、よくこんな子供(自分で言うのもどうかと思うが)に機密の仕事を任せるものだ。大丈夫なのか。
 そっとシェールに目くばせした。気づいてもらえる必要はないが、多分彼女も同じような仕事が入っているはずだ。
 人の少ないうちに、始めてしまおう。
 僕は何枚にも連なった書類を手に取り読み込み始めた。
 −−−−−−−−−−−−−−−−————
 ルトside
 「むにぃ・・・・はっ!?」
 目を覚ますと、そこはいつものベッドじゃなかった。
 生活感のない簡素な部屋に、一瞬困惑してしまう。
 そして、はっと気づいた。ここはもう家じゃなかったんだっけ。ここにきて一週間たつが、いまだこの白い天井には慣れない。
 今日から、やっと仕事が本格的に始まるというのに、私ったらボケボケしすぎだ。
 「そういえば・・・」
 同室になった、この部屋の主であるシェールちゃんを探す。だけど、見つからなかった。あぁ、あの子はきっと忙しいから先に言っちゃったんだろうなぁと思う。寝ていたから気づかなかった。あるいは、起きないように気遣ってくれたのかもしれない。なんていい子なんだろう。
 時計を見ると、お仕事までまだ一時間弱くらい余裕があるよう。慣れるためにも、すこし機関の中を歩いてみよう!
 (この三十分後、彼女はだだっひろい組織内で迷子になります。
- Re: 【オリキャラ】13’s memory【合作】 ( No.17 )
- 日時: 2012/07/03 13:21
- 名前: 藤桜 (ID: C.wu5m6D)
- 参照: htt http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=24011
- とりあえずは、何よりも優先すべに書類に目を通します、恐らく、大抵の方はこの内容を決して理解できないでしょう。 
 書類の上に踊る文字列、そこには、ざっと見ただけでも複数の種類の文字があります。
 通常の、英語のアルファベット、スペイン語のアルファベット、ラテン文字、きキリル文字、さらにはアラビア文字、漢字、アルメニア文字やら。
 それだけでも難読なのだが更に、文節ごとに使用言語が違います。
 英語、フランス語、ロシア語ドイツ語etc.
 さらには、キリル文字でのラテン語、アルメニア文字での英語など。
 大抵の人間には読解はまず不可能と言えます。
 さほど苦ではありませんが…
 そのうちの一枚に、複数の人物の書かれた種類を読みます
 …途端、硬直したのを自分で感じました。
 そこに並んでいた、たった六文字の日本人の名前の所為で
 ふと、イジュさまが此方を見ていることに気づきました、手櫛で取り繕うように髪を梳いて、再び資料に目を通そうとしたときです。
 プルルルル
 私の机の電話がなりました、画面を見るとどうやら医務室から、私に直通でかかっているようでした。
 嗚呼、お仕事が増えてしまいましたね。
 「はい、もしもし?」
 『シェール、怪我人だ、来い』
 「畏まりました」
 極めて簡潔なやりとり、お相手からすれば、私の事情など知ったことではないのでしょう。
 「イジュさま、少し外しますね」
 「把握しました」
 イジュさまに了解を取ってから事務室を出、医務室へと向かいます。
 その途中、ルトさまを見かけました、キョロキョロと中りを見回しているところから察するに、迷子のようです
 「ルトさま?」
 「…あっ!シェールちゃん?」
 どこか安堵した表情を見せたルトさまは、此方へと歩み寄って参ります。
 「ルトさまは、そういえばまだここに不慣れですね…今から医務室に行くのですが、ご一緒しませんか?」
 ルトさまに微笑んでみせると、ルトさまはわかりやすく相好を崩されました。
- Re: 【オリキャラ】13’s memory【合作】 ( No.18 )
- 日時: 2012/07/03 21:06
- 名前: 甘味みずの (ID: b9FZOMBf)
 イジュside
 書類の上の文字列に目を向け、なかば適当に読みながら、それでも書き込まれたそのけったいなまでに固く長々しい文の要点を上げてメモしていく。
 こうしてみるとアジアの言語は相当特徴的で、自然と目が行ってしまう。文字が二種類ある日本語というのは僕にしてみれば相当難解な言語なのではないかとさえ思うのだ。
 多国語でつづられた今度の「会議」の出席者の名簿をみながら、ふと。
 前述のとおり日本語は目立つのだ。上から読んでいくより早く目につく。そんな日本人の名前の中に、何処か見覚えのある文字列。何処となく引っかかったが、僕にとってはみな同じ、「ここ」の人間だ。さして興味も持てずやはり流す。
 すこしして、内線電話の音。
 シェールさんの机だった。彼女は短いやり取りをすると、「畏まりました」と言い電話を切り、僕に
 「イジュさま、少し外しますね」
 と言う。嗚呼、大方彼女のもう一つの仕事である医療関連での呼び出しだろう。気の毒に、とさえ感じない。あまりにも当然のことだった。僕にとっては、15前後の少女が組織の一員として歯車になることさえも。
 彼女もそう思っていると、僕は考えていたのだ。
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 ルトside
 迷っていた。
 そしたら、シェールちゃんが助けに来てくれた。
 「…あっ!シェールちゃん?」
 いや、正確には違うんだろうけど、少なくとも私にとってはそうだった。助かったと思った。
 私は安心してシェールちゃんに近づくと、彼女はまるで聖母のような微笑みをたたえ
 「ルトさまは、そういえばまだここに不慣れですね…今から医務室に行くのですが、ご一緒しませんか?」
 私は喜んで
 「うん!」
 と答える。
 そこから、またシェールちゃんに連れられ今度は医務室へ向かった。
 「着きましたよ」
 医務室、というので私は保健室のようなものを想像していたが、違った。
 雰囲気は似ているかもしれない。でも、明らかに大きさが違う。広い。
 「失礼します」
 呆然としている私をよそに、礼儀正しく挨拶して医務室に入るシェールちゃん。
 「あっ、わ、わたしも、一応失礼しますっ」
 慌てて中に入った。
- Re: 【オリキャラ】13’s memory【合作】 ( No.19 )
- 日時: 2012/07/04 16:50
- 名前: 藤桜 (ID: iJPfGsTj)
- 参照: htt http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=24011
 「失礼します」
 一礼して私は医務室に入りました
 「あっ、わ、わたしも、一応失礼しますっ」
 何故だか慌てたような声を立ててルトさまも医務室へ
 「シェール!」
 途端、視界に入ったのは明るい金茶色。
 その持ち主は、こちらへと小走りで駆けてきました。
 私よりはるかに上背のある方です、高い位置にある浅瀬の瞳は必死な色をたたえていました。
 名を、ミラン アルコヴィッチさまと申されます。
 まだ弱冠18歳ながらに、白兵戦で負け知らずという、一部の兵士からは半ば神格化されている方です。
 「こっちだ、急いでくれ!」
 ミランさまは私の腕を痛い程の力で掴むと、足早に歩き出しました。
 痛い、だの、早い、といった不満は言いません、何故なら、既に、状況を理解したためです。
 医務室の一角、カーテンの仕切りを開くと、ミランさまと同じ金茶の髪に浅瀬の瞳の、ミランさまと比すれば華奢で、どこか気丈そうな美しい女性がベッドに腰掛けております。
 彼女の名をラシュカ アルコヴィッチさまと申されます。
 ミランさまの双子の妹君で、ミランさまとは対照的に、頭脳労働を専門とされる方です。
 ラシュカさまの、腰ほどの金茶の髪の毛先が赤黒く染まっておいでです。
 後ろで、ルトさまが息を飲まれた気配がしました、当然の反応でしょう。
 ラシュカさまは、その上半身に一糸とて纏っておられません、纏えないのです。
 身体の各所に痛々しい傷口、しかしそれくらいであれば私は呼ばれません。問題は、その右腕でした。
 右腕の上腕の半ばほど…でしょうか、そこから先が無いのです。
 これは…ひどい
 「失礼しますね」
 そっとラシュカさまの右腕を診ました、よかった…まだ細菌による化膿はさほど酷くありません。
 ラシュカさまの体に触れたまま精神を集中します。
 また、ルトさまが息を飲まれた気配がしました。
 まぁ、それも仕方ないでしょう。
 ラシュカさまの無くなっていた右腕が、再生したいるのだから、同様にお身体の他の傷も。
 しばらくして、私の身体を苦痛が襲いました、鈍痛とも、鋭痛ともつかない痛みです、恐らくはラシュカさまの苦痛が倍増されたものでしょう。
 まったく、気丈な方です。
 考えている内に、ラシュカさまのお怪我は全て治りました。
 「ありがと」
 ラシュカさまのからはお礼を頂きました、お気遣いなど必要ありませんが、そうは言えないような性質のお方です。
 「いえ…それより…」
 私はミランさまに微笑みかけました
 「本来全線にでない筈のラシュカさまが何故このような重傷を負ったのか、ご説明願えますね?」
 無論、否はいわせませんよ?
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