二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- らくだい魔女と天空の花(5話)
- 日時: 2012/10/20 19:43
- 名前: えんじん (ID: 4nNMzbDf)
 「・・・ちょっとまって〜・・・」
 「ん?どうした」
 「どうしたって・・・歩くのがはやいよ〜・・・」
 あたしはすでに、息が切れている。
 どうしてピランは疲れないんだろ?
 「ああ、すまない。わたしは人ではないから・・・」
 「え?どういうこと?」
 「わたしは・・・そうだな・・・お前たちが言う、「天使」の
 仲間だと思ってもらって構わない」
 「へぇ〜。ところで髪、キレイだね」
 「そ、そうか?」
 戸惑ってはいるものの、ピランも嬉しそう。
 ピランの髪は、本当にキレイ。
 てゆうか、美人。
 肩につくぐらいの、サラサラの黄色の髪。
 透き通るような、オレンジ色の目。
 小さい顔。
 長い脚。
 白い肌。
 細い体。
 まさに、「完璧」な美しさ。
 ビアンカちゃんに負けないくらいだよっ!
 「・・・ところで、どこに行くの?」
 「ここの主の所へだ。貴様に話があるらしいが・・・」
 あたしの背後を見たとたん、急にピランの目が大きく驚いたように丸くなった。
 「どうしたの・・・?」
 あたしも、後ろに振り返った。すると・・・
 なんと、今いる世界が真っ白に崩れ始めたの———・・・!
 「どうしてっ!?」
 「貴様が、夢から覚め始めているんだ・・・!」
 「どうしよう・・・!」
 「・・・いいか。よく聞け」
 「え?」
 「夢から覚めたら、「青の13王子」と「緑の姫」と一緒に
 ここに来い。」
 「どうやって?どうすればいいの?」
 「大丈夫。貴様は「天空の花」の花びらを持っているんだろう?」
 「うん・・・」
 ピランはあたしの手をギュッと握った。
 もう、世界が半分ぐらい崩れている。
 「それを握って念じろ。ここに来たい、と」
 「・・・わかった。やってみる」
 するとピランは安心したように微笑んで、
 「では、健闘を祈る!」
 と言うと、世界がパァァッと白く光った——・・・
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