二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.1 )
日時: 2010/02/06 15:33
名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

戦国・・・・・・———。

それは、人と人の争いがいつもある国を差す・・・・・・———。

誰かは国や民の為・・・・・・———。

誰かは愛するものの為や、プライドの為・・・・・・———。

その中、青空を見上げていた武士がいた・・・・・・———。

その武士の甲冑の色は真紅のような紅の色で、まるで「風林火山」の火をそのまま再現をした若い武士だ・・・・・・———。

彼の名は真田源二郎幸村。
「風林火山」で有名な武田信玄の家臣であり、「天覇絶槍」や「日の本一の兵」と言われている若き武士である。
いつも彼はこの時間になると大きな声で修行するのだが、今日はやけに違った。
まるで時間が止まったようにピクリとも動かない。
だが・・・・・・———。
ガサッ・・・・・———。
「!!!」
何かが通った音がし、サッと2本の十字槍を構えた。
十字槍は彼の愛用している武器でごく一般のものである。
だが、そこが驚くところではないのだ。
一番驚くのは、彼はたやすくことに両腕左右に1本ずつ使うことである。
その姿がまるで死角なしのように言われた為、「天覇絶槍」が付いたのだ。
そんな真田幸村は、大声を出す。
「何奴!!!」
「だ、旦那・・・お、落ち着いてくれよ;」
ガサガサと真田幸村を知る忍が出てきた。
「なんだ、佐助ではないか・・・・」
ホッと一安心したのか、2本の槍を下ろした。
真田幸村を知る忍の名は、猿飛佐助。
真田幸村の忍隊の長で、同じく武田信玄に仕えている。
その佐助は真田幸村をまじまじと見る。
「真田の旦那、いつもの威勢はどうしたのさ?」
「ん、あぁ・・・・」
「なんか具合でも悪いのかい?」
真田はかすかに横に首を振るが、やはりどうもいつもと違った。
だが、あまり首を突っ込まないほうが言いかと思った佐助は、よいしょ・・・と言い座って真田を見つめていた・・・・———。

☆****☆
———奥州・米沢城———
タタタタ・・・・と、忙しく歩くものがここ米沢城の当主が休んでいる自室に向かっていた・・・・。
「政宗様、小十郎です」
「・・・・入れ、小十郎」
当主から許可を貰い入るこの武将は、片倉小十郎影綱。
伊達家に仕えていて、「竜の右目」と言われている者である。
その小十郎が仕えている当主の名は・・・・——。
「YA!朝から早いじゃねぇか、小十郎」
そう、奥州の伊達政宗である。
彼は伊達家の17代目当主で、小十郎よりも10何歳も若い。
しかも、若くしながら「奥州筆頭」・「独眼竜」の異名を持っている。
特に「独眼竜」とは、政宗の右目を見てみると分かる。
彼、政宗は5歳の頃病に犯され右目の光を失った。
その右目を斬ったのが、片倉小十郎影綱である。
その小十郎は、正座をし手紙らしきものを差し出す。
「政宗様にお手紙が・・・・」
「俺に・・・・?」
小十郎から手紙を受け取ると、すぐさま内容を読む。
読み終わると、政宗は少し固まる。
小十郎は固まった政宗を見て聞く。
「・・・政宗様、どうしたのですか?」
「小十郎、今日は部下達を一歩も外に出すんじゃねぇぞ・・・・」
「?!、それはどういう意味で?」
政宗は真剣な表情になってこう言った。
「奥州の白虎が、動き出したぜ・・・・。しかも、今日俺が居る、米沢にな」
この言葉に、小十郎も驚いた。
なんせ、政宗の従妹であるが結構強い武将の中でも5本指に入るほどなのだ・・・・———。

其の壱風 奥州の白虎