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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.12 )
- 日時: 2010/01/14 08:56
- 名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
夕焼が徐々に消えていくこの時、奥州の独眼竜である伊達政宗は、まだかまだかと焦っていた。
「・・・・ちっ、まだか」
その姿はやはり、従妹の兄の姿に見える・・・・・・———。
まるで再会が待ちどうしい兄の姿に・・・・・・———。
「・・・政宗様、少し落ち着きを」
「分かっている・・・・」
イラだっているのか、少し殺気を合わせた言葉を小十郎に返した。
それでも小十郎は黙ったままである。
いったいどうしたものか・・・・。
まだ、奥州の白虎の姿が見えない・・・。
不審に思い小十郎は、
「誰か、お迎えの馬を出しますか?政宗様」
そう言ったが政宗は、
「まずは人をこの城から出すな、分かったか小十郎」
と、焦っているような口ぶりで言うだけ。
小十郎はまずそこが一番おかしいと思った・・・・・・———。
奥州の白虎と言われている政宗の従妹は、かなり強いと評判だが、欠点があった・・・・・・———。
その欠点は、方向音痴というもの・・・・———。
昔、政宗とその従妹はいつも城下町をぶらついていた。
その時いつもその従妹がいなくなるという事件が何度かあったのだ・・・・———。
それも政宗様は知っているはず・・・・・・———。
小十郎がそんな推理をしていた間政宗は、
(何でいつも遅いんだぁ?ちゃんと道順なんて覚えてるはずだろ?)
と、従妹が方向音痴だとは思うはずがなかった・・・・———。
その後の5分後、やっと政宗の従妹が来たのである。
其の参火 方向音痴知らずの兄
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