二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.138 )
日時: 2010/03/06 17:20
名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

「・・・終了、歯ごたえが無かったね」
葵はそう言って、倒れた幸村をチラリと見た。
「・・・う・・・うぅ・・・!」
「・・・もう動けないよ、真田幸村。さっきの技は、体の休みが無い限り痛み続ける技だから」
スッと、その場から立ち去ろうとし、自分の馬へと歩む・・・・———。
幸村が率いていた部隊は、更に動揺して何も出来ない・・・・———。
政宗、僕は出来ることはやったよ・・・・———。
後は、政宗の武運を祈るだけ・・・・———。
そう思い、後何歩かのところで・・・・———。
「——待たれよ!!!!」
「?!」
振り向くと、ゼェハァと息切れをしながら立つ真田幸村の姿があった。
葵は驚いて呆気を取られる。
「何故・・・・!何故、・・・立てられる?!」
「・・・・・・某は、某は自分に甘かったのでござった・・・!だが、葵殿のさっきの技を見て決心したんでござる・・・・。もう某は・・・——甘くやらず、自分に強くなることを!!!」
「———っ」
バカみたいだと、葵は少し思った。
だが、何故か憎めない・・・・何故か自分は・・・——楽しんでいる。
そう思うと、政宗を思い出す。
あぁ・・・・政宗と似ているんだ・・・幸村という男は———。
「・・・・仕方が無いね」
扇を腰に戻し、逆に後ろにやっていた本当の武器・・・・槍を取り出し構えた。
「?!、そなたも・・・・同じく二本の槍使いでござるか!!」
「・・・・まぁね、・・・でも次はもう無いよ」
葵はそう言って、集中力を高めた・・・・———。

其の参拾壱独 分からない勝敗