二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.168 )
日時: 2010/03/14 09:12
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

小十郎は目の前の敵の殺気を感じ、普通ではないと悟った。
「HA!生きの良い忍だな!!」
スッと刀を構える政宗だが・・・・・———。
「・・・政宗様、先にお進み下さい」
小十郎はそう言って、政宗を止める。
「?!、小十郎・・・・!」
予想していた言葉でないのに政宗は少し驚いた。
「Waht?!お前を置くわけに行くわけねぇだろ!!しかもこいつは俺の命を「政宗様」!」
それ以上の言葉を遮ったように小十郎は言う。
「だからこそこの小十郎が言うのです。確かに背中を守ると言いましたが、上杉の忍を倒す為には・・・・仕方が無いようです」
「・・・・・小十郎」
「なんか辛気臭いねぇ、まぁその辛気臭い話も好きだけどね♪」
小十郎と政宗の話を聞いてたツカサは面白そうに言う。
「行きなされっ、政宗様っ!!」
「・・・・・死ぬなよ、小十郎!!」
「承知・・・・・!!」
政宗はその場から次々と進んでいく。
小十郎は政宗が行った後、少しため息を付きすぐに目の前の敵にキッと睨みつける。
「・・・よくあっさり政宗様を行かせてくれるな、それ位余裕があるってことか?」
ツカサは、ん?と言う顔をした後、思い出した口調で言う。
「まぁね♪俺さ、この頃疲れていてさ〜;・・・まぁ、伊達政宗の首を取るよう言われてたけどな〜♪」
「テメェ・・・!!!」
「まぁまぁ、そんなに怒るなって;・・・俺だって見逃す時もあるんだからさ」
そう言って、腰に下げていた愛用の刀を取り出す。
小十郎は意外な武器に思わず驚く。
「忍が・・・刀だと・・?!」
「まぁね、俺にあんまり忍の武器は合わないからさ」
ニヤッとまた不吉な笑みをこぼしたツカサは、本気の顔になった・・・・・———。

其の参拾八期 竜の右目と上杉の忍