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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.186 )
- 日時: 2010/03/17 16:30
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
葵は心の中の何かに襲われた。
それは痛く・・・辛い何か・・・・———。
これは・・・・・何の感情なの・・・・?———。
ふと思った心の言葉を答えるかのように、またあの声が言ってきた———。
——“それは、今の自分が嫌いな自分の感情・・・”——
嘘だ・・・・!僕は・・・・・!!———。
葵はその声を聞いて否定をする。
——“嘘じゃない・・・・。嘘だったら今頃、彼を斬りつけているのに・・・”——
煩い・・・・・煩い・・・・・!!———。
怒り狂ったように葵はその声を消すように強く言う。
声は少しため息をつけ、葵に問う。
——“じゃあ何故君は今、彼を殺そうとしない?”——
な・・・・ぜ・・・・?———。
答えが出てこない———。
どう言っていいのも分からない———。
そう思っていた瞬間・・・・・・———。
「・・・・・痛っ!!」
頭が急に激しく痛くなった。
「葵殿?!しっかりするでござる!!!」
急にガクンと膝をつけた葵に幸村は駆け寄る。
そうして声は呟く・・・・———。
——“休んでくれ、葵。今は・・・・ね”——
その声はまるで親のように優しい声だが、あまりの痛みに闇に落ちた葵には、その声など届かない・・・・・・・・・・———。
其の四拾弐子 分からない自分
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