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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.22 )
- 日時: 2010/01/17 11:50
- 名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
きれいな満月が奥州を照らしてたこの夜・・・・・・———。
米沢城では、男達が久しぶりの宴に喜んでは歌や踊りをし、楽しむ声がこだましていた・・・・・・———。
その中、一人だけ宴の部屋から出て行くのを見かけた小十郎は、政宗から了解を得て後を付ける。
多分、宴の部屋から出たのは葵様だろう・・・・・・———。
そう思った小十郎は少しため息を付いた後、多分満月が見えるところから探る。
キョロキョロと見ていると・・・・・———。
「・・・そこに居ましたか、葵様」
そう小さく呟いた後、葵に近寄った。
葵が居たのは、屋根の上。
もちろん誰も想像出来ないのだが、いつもこの米沢城に来ているとき、たとえ満月ではなかろうと、きれいな夜空を見ているのだ。
「・・・・葵様、大丈夫ですか?」
小十郎は葵に声をかける。
もちろん、返ってくる言葉は、
「・・・・少し見ていたいから」
予想どうりの言葉である。
小十郎は葵が眺めていた満月を見た。
葵様は・・・・何も変わらない・・・・・———。
だが、あの頃より・・・少し変わってしまいましたね・・・・・・———。
そう思っているとなんだか・・・いつもより今日の夜は、寒く感じた小十郎であった・・・・・・———。
其の六進 この夜は満月なり
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