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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.249 )
- 日時: 2010/03/20 19:10
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
——加賀——
「慶次!!・・・まったくどこにブラリと;」
はぁ・・・と気品の良い女性はため息をつけた。
彼女の名前はまつ。
加賀の武将である前田利家の妻だ。
彼女は今、「前田の風来坊」である前田慶次を探していた。
まったく・・・・昨日までいたというのに・・・———。
いつまでも家出する為、まつはすかさず慶次を見つけては加賀に連れて行くのだ。
「おーい、まつぅ!」
「!、犬千代様!!」
向かいから走ってくる男にまつは目を向ける。
彼がこの加賀の武将前田利家である。
「犬千代様、慶次は見ませんでしたか?」
「いや、某は見ておらんが・・・。慶次がどうかしたのか?」
「また脱走したのでございます;まったく・・・慶次はいつもいつも・・・」
利家は少し苦笑いをした。
本当は利家は慶次の居場所を聞いている。
いつ聞いたかというと、昨日の深夜に慶次が自分に言ってきたのだ。
その時はまつに止められるなど口論していたが、仕方が無く利家は承諾した。
「・・・・見つからなければいいがな;」
「・・・何か言いましたか、犬千代様?」
「いいや、それよりも某は腹が減ったぞまつ!!」
「あらあら、今からお作りしますね」
まつと利家ははすぐさま城へ戻っていった・・・・・・・・———。
★****★
——奥州の近く——
「へっくしゅ!!」
慶次はくしゃみをした。
夢吉は心配そうに「キキキッ?」と聞いてくるように言う。
「・・・大丈夫だぜ、夢吉。多分、俺の噂をしてんだと思うぜ;」
生憎慶次にとってはくしゃみをするなど、良い事が無い。
三色団子を少しほおばって、奥州の米沢城へと向かった・・・・・・・———。
其の五拾五両 くしゃみは悪い感じの予感
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