二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.316 )
日時: 2010/03/23 18:47
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

——越後——
「そうですか・・・甲斐の虎が・・・」
越後の軍神と言われた上杉謙信は酒をすすって言う。
「謙信様、今からだと甲斐の武田を叩けます!」
かすがは大きな声で謙信に言った。
「・・・・わたくしのうつくしいつるぎ、私はそんな卑怯な真似などしません」
「?!、何故です・・・?どうして、甲斐の虎である武田を攻めないのですか?」
かすがは少し悲しい顔で謙信を見る。
謙信はそのかすがにスッと手をかすがの頬に当てた。
「つるぎ・・・綺麗な顔が台無しですよ。・・・私には私に考えもありますが、甲斐の虎とは好敵手の仲。甲斐の武田が留守なら、私達は武田を倒す前にこれを機に倒そうとしている軍が無いか・・・見守るのです」
「け・・・謙信様・・・」
かすがは謙信の声に少し圧倒された。
謙信はフッと微笑む。
「わたくしのうつくしいつるぎ、甲斐の偵察を頼みましたよ」
「はぁぁ・・・謙信様はなんて美しく、強く、そして好敵手の事まで考えなんて・・・私は・・・・///」
今のかすがと謙信にまわりは、宝塚が漂っていた。
「・・・・お二人さんは熱愛だことで;」
「——!!」
行き成りの声にかすがは我に帰る。
「ツカサ・・・!貴様、どこに行っていたのだ!」
「ん?さっきまでここにいたけど・・・ちょっとね」
少し痛い顔をしたがすぐに苦笑した。
「謙信、少し俺・・・・ここに帰ってこないから;」
「!、貴様・・・行き成り何を?!」
行き成りの言葉にかすがは驚いて言う。
謙信はあまり表情を変えず、言葉を返す。
「・・・・そうですか。少し残念ですが、貴方が決めたことですもんね」
「謙信様?!」
「・・・・ありがとう、謙信」
そうツカサは呟いてすぐに木の葉のように消えた。
かすがは謙信のほうに向く。
「・・・・謙信様、どうしてツカサを・・・?」
「・・・ツカサは何かを知りたがっています。答えが見つかるならそれで良いと思っていますからね」
謙信はそう言って、最後の一滴を飲み干した・・・・・・・———。

其の六拾壱森 ツカサ、旅に出る