二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.35 )
日時: 2010/01/30 08:36
名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

暗く何も無い・・・・・・———。

あぁ・・・・またあの・・・・・———。

僕にとって関係ない・・・・・ただの・・・・“夢”・・・・・———。

どうしていつも・・・・・・———。

いつも・・・同じところに・・・・僕はいるの・・・・・?———。

そう思い、僕は目をつぶる・・・・。

何もなく、ただ土砂降りの雨の音を聞くだけ・・・・・。

そんな時・・・・、

 “お前は・・・・待っているだけでいいのかい?”

誰・・・・・・・・・?———。

 “お前は・・・・あの日を知りたくないのかい?”

・・・・・あ・・・・の日・・・・?———。

 “お前は・・・・あの子を忘れたのかい?”

・・・・あの・・・・子・・・・・?———。

声は何を言っているんだろうか・・・・・?———。

僕は・・・・僕は・・・・・・———。

 “知らないじゃ、済まされないよ・・・・葵”

あぁ・・・・何も知らないのに・・・・・———。

起こさないで・・・・・何もかも・・・・・———。

そうじゃないと・・・・何かが・・・・崩れちゃうよ・・・・・———。

 “大丈夫・・・・あの子は葵を知らないだけ”

そうじゃない・・・・・そうじゃない・・・・・———。
 
 “怖がらないで・・・・お前は・・・強い子、だろ?”

そう聞いた僕はまた眠りに付いた・・・・・・———。

眠りに付いた僕にささやくように、声はボソッと言った・・・・———。

 “あの子の名前は・・・・弁丸。お前と似てる約束の相手”

約・・・・・・束・・・・・———。

★****★

また・・・あの・・・・“夢”でござるな・・・・———。

きれいなこの夜・・・・この満月の下・・・・———。

一人の子供は、座って誰かを待っている・・・・・———。

その子はやはり・・・・某と似ている子・・・・・———。

何か・・・・思い出せそうなのに・・・・思い出せない・・・・———。

 “君も・・・・あの子を忘れたのかい?”

あぁ・・・またあの声・・・・———。

聞いた声でござるのに・・・・・この声も忘れてしまったのか・・・・・?———。

 “大丈夫・・・・焦らなくていい・・・。君らはもうすぐ渡り合う”

渡り・・・・合う・・・・?———。

クスクス・・・・とその声は笑う・・・・———。

 “そう、そして君とあの子の約束もきっと思い出せるよ”

約束・・・・・某はあの子に会ったであろうか・・・・・?———。

 “あるよ、調度君が見ているこのきれいな満月の夜に、ね?”

それを聞いたら、だんだんと眠くなり瞼を閉じた・・・・———。

起こさないような声で声がささやく・・・・・———。

 “あの子の名は・・・・奏牙。君と似ている約束の相手”

約・・・・・束で・・・ござる・・・・か・・・・———。


二人の夢は、まるで運命の糸・・・・———。

巡る・・・・巡る・・・ワルツのように・・・・———。

その巡る運命の糸に・・・・・———。

彼らは何を・・・・信じる・・・・?———。

そして・・・・・何を追い続ける・・・・?———。

其の壱拾壱両 夢の声は運命を示す