ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

——何処かの森——
「あれ・・・？道に迷ったかな・・・？」
キョロキョロと真紅色の髪でお馴染みのツカサが言った。
ツカサは先日、少し帰ってこないと謙信に伝えて出てきたのは良いのだが・・・・・・・———。
「・・・忍なのに道に迷っちまった；」
地図を広げてもここがどこだか分からない。
しかも少しずつだが、霧が発生してきて見えなくなってしまう。
どうするかな・・・・・・・———。
そう思っていた時・・・・・・・・・———。
グルルルルゥゥゥゥッ・・・・・———。
「・・・・やべぇ、腹減ってきた；」
お腹がすいていながらも少し進むが、かなりの限界が来てツカサは倒れた・・・・・・・・・・———。

★＊＊＊＊★

「今日もお侍さんいねぇべ！」
少し怒った感じで幼い少女は叫んだ。
待ち伏せていた森に何時間もいるが一人たりとも来ない。
元々今いる少女の森は人気が無い為誰も通らないが；
それを知らずに待ち伏せているほど精神が太いのだろう。
少女はゴソゴソとおにぎりを取り出して食べようとしたが・・・・・・・・———。
「・・・・ん？誰か倒れているべか！！」
霧が立ち込める前に倒れていた男に行く。
「大丈夫だべか？！」
そう言って男が生きてるか調べようとしたら・・・・・・・———。
グルルルルゥゥゥゥッ・・・・・・・・———。
男から腹の音が聞こえた・・・・・・・———。

其の七拾弐外　腹の音