二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.396 )
- 日時: 2010/03/25 10:53
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
「・・・・ん・・?」
ツカサは美味しい匂いに誘われて目を覚ました。
ここは・・・・・・・・?———。
「大丈夫だべか?」
幼い少女は襖を開けて男が起きたのを見た。
ススッと入ってきて、男におにぎりを差し出す。
「お前ぇさ、お腹がすいて倒れていただよ。最初見たときは驚いただ」
あぁ・・・と思い出して苦笑する。
「いや〜、ちょっと道に迷ったからさ;しかも最悪な事に腹が減っていて倒れてたんだ;ありがとな」
ツカサは差し出されたおにぎりを取って食べる。
その様子を見ている少女はおにぎりについて聞いてくる。
「どうだ?旨いだか?」
「旨い!このおにぎり、誰が作ったやつ?」
ツカサが褒めると自分で指を差し言う。
「おらだ!おらはこの最北端の村で生まれただ。ここは土地も良いから、おらにとっては良い居場所だ」
ニコッと笑った後、ハッとしツカサに言う。
「そう言えば、お前ぇさんの名前を聞きたいだ!おらはいつきだべ。お前ぇさんの名は?」
「ん?俺?俺はツカサって言うんだ。・・・・いつきかぁ、良い名前だな」
いつきは自分の名前に褒められたのが嬉しくて照れる。
そうしている間にもツカサはペロリと食べた。
いつきは食べたのを見て言う。
「まだいっぱいあるべが食べるか?ツカサ・・・こん時はさん付けだべか?」
「さん付けしなくて良いぜ、いつき。俺はツカサだからな♪こんなおにぎりあるんだったら、2つか3つくれよ」
「!、分かっただツカサ!今、持って来るから待ってるべ!!」
トタトタと忙しくいつきは走って行った。
ツカサは今いる部屋を見回す。
自分の部屋の形状と違うのに感心した。
良い部屋だなぁ・・・・・・・・・・———。
畳やらなんやら凄く綺麗である。
「・・・・最北端ねぇ;」
最北端と言ったら、「奥州筆頭」の伊達政宗の領地の一つ・・・・・。
もし、自分が越後の者だと知ったらいつきはどれだけ悲しむだろう・・・・・。
「・・・・まぁ、隠しといたほうが良いな」
少しツカサは欠伸をして、いつきが来るまで待っていた・・・・・・・・———。
其の七拾参玉 最北端のおにぎり