二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.44 )
- 日時: 2010/01/31 15:32
- 名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
——甲斐——
「————んな、・・・だ、な」
某を呼ぶ声が・・・・・聞こえる・・・・———。
「———き・・・さい!、だん・・・な!!!」
まだ・・・・・眠いぞ・・・・俺は・・・———。
「——起きて・・・・さい、旦那!!」
・・・・・佐助・・・・か・・・・?———。
「起きてくださいってば!!旦那!!!」
幸村はビクッとし、ガバッと起きる。
傍らでやれやれと呟く人物を見て言った。
「さ、・・・・佐・・・助?」
「やっと起きたようだね・・・真田の旦那;もう昼になるよ?」
幸村は驚いた。
もうそんな時間なのに起きなかった自分が恥ずかしい。
そういう意味をこめた驚き。
「・・・・某、寝すぎてしまったのか?」
「うん、まぁちょっと驚いたよ?いつもなら俺の一言や二言いえば起きるのにさ;」
「そ、そうか・・・・・」
佐助は「ここにおむすびあるからね?」と言って、自分の部屋へと帰っていった。
幸村はふむ・・・・と、言葉を漏らす。
あの夢は一体何を示したいのだろうか・・・・・?———。
しかも、あの子の名・・・・・———。
そう考えているとお腹が空いてきたのでおむすびを一つ取り、口に運んだ。
「うむ、佐助のおむすびは美味いでござる。・・・・・」
この後の言葉が出てこない・・・・———。
ふと、少しあの子の名を言ってみる。
「・・・・・・奏牙殿」
ズキンッ・・・・———。
「痛っ・・・・!!」
頭が行き成り痛くなった。
そして、・・・・・———。
“———でござる!!奏牙殿!!”
“ふふ・・・、僕も———だよ!弁丸!!”
「——————!!!!」
消えかかっていた記憶の最初の言葉が頭に流れた。
やはり、自分は・・・・・・・———。
そう思ったとき、不意にあの声が聞こえた。
“君の忘れ物の一部だよ、これは”
「某・・・・・・の?」
“そう・・・・。だけど今は無理のようだね”
幸村はどうして無理だと言おうとした時、
「真田の旦那!!どうしたんですか!!」
「・・・・・佐助?」
さっきまで自分の部屋にいた佐助が、隣にいた。
「調度よくこの廊下を歩いてたら、旦那が急に痛いって言ったから、心配したよ?」
「大丈夫?」と付け加えて言う佐助に幸村はしがみつく。
「!!、だ、旦那?」
「・・・・佐助、俺はどうしてしまったんだろうか?」
行き成りの質問に答えられない佐助は、真田をまず落ち着かせることにした・・・・・・———。
其の壱拾五蛇 消えかけた一部