二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.503 )
日時: 2010/04/05 14:33
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

——小田原城近く——
「小十郎、そろそろおっぱじめるぜ・・・!」
政宗は小田原城が近いのに気付いて小十郎に言った。
小十郎は頷いて、作戦通りに進める。
その作戦は、北条の部下たちを武田軍と同盟しているように見せかけ武田軍に北条の部下達と戦わせ、その間に今川義元の軍に叩き込むと言う戦法だ。
これは小十郎が言った「啄木鳥の戦法」である。
本当は葵も参加するはずだったが、参加が出来ない。
葵・・・・俺は来たぜ・・・・・!———。
伊達軍の部下たちは、散らばっては小田原城の近くの森に馬を走らせ、大貝を吹いた・・・・・・・———。

★****★

——小田原城——
「あの若造めがぁ・・・・・・!!」
北条氏政は立て軍が攻めて来たのに動揺が隠し切れなかった。
伊達政宗は若くしながらの奥州の大将。
しかも、部下との信頼も厚い。
「どうしましょうか・・・氏政様・・・?」
北条のある一人の部下は聞くように言った。
「どうしようでもないわ!!あの伊達の若造たちに痛い目に合わせてやるんじゃ!!」
そう大きな声で叫ぶとすぐさま部下たちは急いで伊達軍に立ち向かって行った。
氏政は、腰を少しさすって不機嫌そうな顔をする。
「・・・何故じゃ?風魔は完璧に脱走したように見せたはずじゃが・・・・」
バレた原因を考えてみても頭には浮かばなかった・・・・・・・・———。

☆****☆

——小田原城の牢屋——
「——!!・・・・この大貝の音は・・まさか!」
すぐさま外が見える窓に移動する。
ズキンッ・・・・・・・———。
「痛っ・・・・!」
横腹の傷がまた痛み始めた。
多分だが、傷口が少し開いてしまったのだろう。
だが、葵は横腹を少しさすって窓に来た。
「・・・やっぱり政宗が来た・・・・・!」
あの部下達にも見覚えがある。
多分、あの様子だと聞いた作戦を決行したのだろう。
・・・それだと・・まだここにいなくちゃいけない・・・ね・・・・・———。
まだ助けられないけれども、葵はそれでも良かった。
政宗に置いてかれず、ちゃんと迎えに来たのだから・・・・・・・・。
葵は祈るように瞼をゆっくりと下ろした・・・・・・・・・———。

其の八拾七風 戦い、始まり