二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.551 )
- 日時: 2010/04/19 07:26
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
小十郎は目の前に走っている今川義元(?)を追う。
「ッチ、なんて速いスピードだっ!」
自分の馬よりも速く進む。
小十郎もスピードを上げようとしたその時・・・・・・・・・・・———。
ヒュッ・・・・・・・・・———。
矢が一つ小十郎の前に落ちる。
「・・・・矢?」
ヒュッヒュッ・・・・・・・・・・———。
「——!・・・・まさか!!」
小十郎は上を見上げると、かなりの矢が落ちてくるのが見えた。
「ッチ・・・・・!」
すぐさま小十郎は左手に刀を持ち、体制を整える。
そして・・・・・・・・・・・・———。
ズザザザザザザッ・・・・・・・・・・・———。
矢が大津波のように小十郎を襲った。
もちろん、今川の方にも矢が襲う。
ガガガガガガガッ・・・・・・・・・・・———。
小十郎は一本一本、目が追えない速さで自分に来た矢を斬る。
矢の本数がだんだん減っていき、攻撃が止んだ。
矢の襲撃が終わるのを見て小十郎はピタッと止め、今川義元の偽者を見ると・・・・・・・・・———。
「そ・・・そんなぁ・・・」
パタッと、額に矢を差したまま倒れた。
その先に人影があったのに気が付き見ると・・・・・・・・・・・・・———。
「——子供!?」
「・・・チェ、はずれかぁ」
本当に残念そうに呟いた男の子がいた・・・・・・・・・・・・———。
★****★
「くっ・・・速いでござるな・・・」
幸村はギリギリ追っているが、いつ振り回されてもおかしくない状況だ。
その時・・・・・・・・・・———。
「真田の旦那!」
聞いた事がある声が隣から聞こえた。
「——佐助!」
真田忍隊の長、猿飛佐助だった。
佐助は幸村と話せるように隣で馬と同じ位のスピードで走る。
「旦那、今追っているのは今川義元だろ?」
「——うむ!」
「今川義元が三人ってありえない。だとすると・・・偽者が二人、本物が当たるのは三分の一の確率だ。これ以上、追っても無駄だと俺様は思うぜ?」
佐助は自分の思っている事を幸村に伝える。
幸村はそれを聞き、大きな声で話す。
「ならぬっ!こっちが本物かも知れぬのだぞっ!!」
「確かに・・・そう思うのが普通なんだと思うけど・・・・;」
確かに、幸村が言った事は十分分かる。
だが、嫌な事が起こりそうな気配がそこら辺プンプンに感じる。
・・・・・・・まさか、ね?——。
そう佐助が思っていた瞬間・・・・・・・・・———。
ドゴォォォォッ・・・・・・・・・・・———。
「「——!!」」
追っていた今川の馬車が行き成り突如爆発した。
幸村は馬を止める。
「うっ・・・・・・・・」
今川義元の偽者はかろうじて生きていた。
抱腹前進をしていたその時・・・・・・・・・・———。
「うひょっ!」
美脚の女性が、偽者を見つめていた。
女性は少し微笑んで呟く。
「・・・・偽者には用は無いわ。本物にも用は無いけど、ね?」
パァン・・・・・・・・・・・———。
女性が持っていた銃が音を上げ、今川義元の偽者を一発で絶命させた。
幸村と佐助はキッと睨みつける。
「何故、ここに女子が・・・・・!」
女性は幸村を見て、フッと微笑み言う。
「火傷には気を付けてね?坊や」
そう言った後、馬に乗って崖を降りて行った・・・・・・・・・・・・・・———。
☆****☆
「誰だよ、テメェは・・・・!」
「フフフ・・・・どうやら、コレが当たりの様ですね」
政宗はさっきまで今川を追っていたが、行き成り今川の乗っている馬車の上に銀髪の男——明智光秀が鎌を刺していた。
「お・・・おじゃぁ!!」
ドクドクと血が流れている。
「テメェ、それは俺が狙っている奴だ!」
「おやおや、そうでしたか・・・。でも、これは貴方の物じゃありませんから」
「——!!」
光秀が笑っては、霧が発生して視界が見えなくなった。
ヒヒィィィィィン・・・・・・・・・・・———。
「——Waht?!」
馬は視界が見えない霧の中で暴走して横に倒れた。
政宗は馬の暴走により飛ばされた。
「・・・・チッ、これ以上は使えないな」
一人の足で霧の中を歩いて行った・・・・・・・・・・・・———。
其の九拾九九 霧の先は・・・