二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.586 )
日時: 2010/04/25 19:55
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

誓いを立てた日から数日後、平凡な日々が続いた。
「小十郎、葵はどこに行った?」
政宗は馬に乗りながら畑仕事をしている小十郎に話しかけた。
小十郎はあぁ・・・と一旦言って政宗に言う。
「葵様ならこの先の森の奥で修行していると思いますよ」
「修行・・・?」
「えぇ。どうやら、この頃の槍の筋が悪くなってきたからだと思いますが」
「・・・・ふぅん、あいつがな」
それを聞いた政宗は、葵に会う為馬を森の方へ走らせた・・・・・・・・・・・・———。

★****★

「フッ、ハッ!」
イメージシュミレーションをしながら、葵は素振りをする。
この頃、素振りをしていなく槍の筋が悪くなっているからだ。
槍の筋を取り戻すには誰もいない森の中で素振りをした方が良いと父から教わったのが身に染み付いている。
“鍛錬こそは人を強くする”・・・それが葵の父親の教え。
・・・・父上・・母上・・・・——。
謎の声に見せてもらった光景が脳裏に浮かぶ。
悲しい悲劇を・・・何故思い出せなかったのか・・・・・・——。
少し自分を悔やむがそれでは前に進めないのを知っている。
ひたすら素振りをしていたその時・・・・・・・・・・・・———。
「きゃぁぁぁっ!!!」
「——!・・・女の声?」
ここの森は腕がある武士で無いと山賊前の兵士に襲われるのを葵は知っていた。
・・・まさか・・・・・・!!——。
最悪の状況を考えて、声がする方へと走った・・・・・・・・・・・———。

☆****☆

「ここ・・・・どこっ!?」
彼女は大きな声で叫んだ。
この世界の者ではない服を着ていて、しかもロングヘアーの緑色。
一番驚くのは瞳の色が左右違う。
右は青色で左がピンク色だった。
彼女の名は葛水咲。
本当だったらこの世界の者ではなく、現代の女子高校生である。
そんな彼女は今、山賊に追われていた。
「待て!止まれ!」
「止まるはず・・・無いでしょ!!」
彼女はまた叫ぶ。
実は彼女・・・ほんの数分前・・・・・・・———。

——叫ぶ数分前——
「あ〜あ・・・BASARAキャラって何でカッコいいんだろう・・・w」
家の部屋でPSPを取り出して対戦を進める。
彼女はもっぱらBASARAファンの一人でありかなりゲームら何やら集めてる。
そんな彼女が進めている途中・・・・・・・・・・———。
「ん?・・・何コレ?」
コマンドに「BASARA☆お知らせ通信」と言う文字があった。
「お知らせ・・・・通信?そんなのあったけ?」
そう言いつつもそのコマンドを押すと・・・・・・・・・・・———。

 ——「貴方の願いであるBASARAの世界に只今無料で行けます」——

「えっ・・・!」
美味しい話の文字が出てきて興味が沸いた。
彼女は「イベントか何かかなぁ?」と思った。
その文字の下に「行きたいですか?」の文字があった。
「行くに決まっているでしょ!」
彼女は何も知らないまま「YAS」を押した。

 ——「では、今からご案内」——

「・・・へ?・・・今から?」
そう驚いたように呟くと、光に包まれた。
一瞬光が無くなると、彼女の姿は無い。
残されたPSPの画面には・・・・・・・・・・・———。

 ——「君のお話が始まるよ。好きな世界で、ね?」——

と言う不思議なメッセージが浮かんでいた・・・・・・・・・———。
——回想終了——

その後、咲が目覚めると森の中にいて山賊に見つかり叫んだら山賊の一人をぶっ飛ばしてしまったと言うわけである。
咲は頑張って走るが目の前は岩が立ち塞がる。
「ど・・・どうしよう・・・;」
「もう行き止まりだぜ・・・?お譲ちゃん・・・?」
ニヤニヤと笑いながら山賊たちは近づく。
・・・・どうしよう、このままじゃ!——。
「借りは返してもらうぜ・・・・!」
殴られた山賊の一人が刀を振り下ろそうとしようとしたが・・・・・・・・・・・・———。
「——ガハッ!!」
「——?!」
山賊の一人が倒れた。
咲や山賊たちが驚く。
「——女一人に男四人・・・・なんて下種な山賊だ・・・」
「——!!」
行き成りの声に山賊たちは後ろを振り向くと・・・・・・・・・・・———。
「下種な山賊は・・・・この伊達の領地にはいらない・・・・」
咲が知っているBASARAのキャラクター・・・真田幸村に似た人が山賊を睨んでいた・・・・・・・・・・———。

其の壱百五泰 トリップ