二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.587 )
- 日時: 2010/04/25 19:57
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
「あぁ?何だテメェは・・・?」
苛立った声で真田幸村に似ている人、葵に言う。
葵は更に睨み山賊に言葉を返した。
「名を名乗るほど太刀は悪くないよ・・・・。君たちみたいな山賊よりは、ね?」
「なんだとぅ!!」
カッとなって山賊たちは刀の先を咲の首元にやる。
「ヒッ・・・・!」
咲は突きつけられて正直怖かった。
あと何センチか分からないが、刀に斬られそうだ。
「こいつがどうなっても良いのか!?良くなかったらお前はすぐにここから立ち去れ!」
山賊は強く言って挑発する。
普通、この場合は立ち去った方が良いのだが葵は睨んだまま。
睨んで一回咲と目が会う。
「——!////」
咲は赤面した。
真田幸村に似ている葵の顔立ちや綺麗な紫の瞳に心を奪われた。
・・・この人・・・カッコイイ・・///——。
暫く咲を見た後、クスッと笑った。
「な・・・何がおかしい!」
山賊は行き成り笑い出した葵に怒鳴る。
葵は今更気付いたように言う。
「これは失礼だったね。少し考えていたけど・・・やっぱり山賊の考えが・・・——馬鹿らしくて分からないな」
「テメェ・・・・!後悔させてやる・・・!」
咲から山賊は離れ、一斉に葵に向かうが・・・・・・・・・・・———。
「愚かな山賊共・・・・永遠に散れ。・・・・咲き誇れ・・・“花柳桜”(かりゅうざくら)」
「——?!」
ドドドドドドッ・・・・・・・・・・・———。
行き成りの見えない速さで山賊たちや咲は倒れたのに気が付かなかった。
葵が繰り出したのは、真田幸村の烈火よりも速い素早い突きで急所を狙いやすい技である。
この強さにある一人の山賊が言った。
「この速さ・・・・・この強さは・・・まさか「奥州の白虎」!?」
「——「奥州の白虎」?」
咲は真田幸村に似ている葵を見る。
・・・この人・・・BASARAキャラで・・見たことが無い!——。
今更キャラにいないことに気が付く。
葵は山賊たちを見て静かに睨んで言った。
「それが何・・・?そんな事を知っているなら今すぐでも速くここから立ち去れ・・・。でなければ・・・・——覚悟は良いか?」
「「ヒィィィッ!!!」」
アタフタと山賊たちは立ち去って行った。
葵は一旦ため息を付いた。
咲はボゥッと葵の後姿を見る。
さっきから、心臓がバクバクなっている。
・・・・自分は・・・・この人に・・・・——。
葵は後ろにいるのに気が付き、咲の方を見た。
「君、大丈夫・・・?」
「えっ、あ、はい!!」
ハッと我に帰り大きな声で返事をした。
葵はホッとした表情になった。
その表情を見てまたバクバクなる。
「それよりも・・・・君は何処から来たの?」
「え・・・・・・・;」
咲はこの質問に戸惑った。
何処からと言われても知らない内にトリップしてきたのだ。
アタフタを少し繰り返していると、葵は少しため息を付いて咲に言う。
「ここは危険だし、後で君の答えも聞かなくちゃいけないから・・・・僕に付いておいで?」
「え・・・あ、はい」
葵の後に、咲は急いで付いて行った・・・・・・・・・・・———。
其の壱百六然 山賊返し