二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.628 )
- 日時: 2010/05/03 09:16
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
翌朝、昨日の事が無かった様な朝を迎えていた。
「・・・・グゥ」
咲は未だに布団の中にいた。
昨日、皆より遅く咲は寝たのだ。
理由は一つ、それはこの時代の人たちの就寝が咲の就寝より1時間くらい早い。
いつも咲は十時に寝る為、九時の就寝はきついのだ。
「咲・・・・朝食の時間だよ・・・」
「——へ!?」
行き成りの声に驚いて咲は起きる。
しかもその声の主は咲の好きな葵の声。
「・・・どうしたの?・・・もしかして、準備まだだった?」
「あ、はい!ちょっと時間をくれれば!」
「・・・・分かった」
フゥとため息付いた音は咲は気にしなかった。
咲はアタフタとして着替える。
だが、着物をあまり着た事が無いので帯がほつれてしまう。
ど・・・・・どうしよう・・・・——。
「・・・まだ?」
「え・・・えっと・・・;」
咲は語尾を悪くした。
正直、どうやるか知らない咲は冷や汗をかく。
その時・・・・・・・・・・・・———。
「——ねぇ・・・本当に大丈夫?」
ゆっくりと襖を開けて葵は入った。
咲はあまり声が出ない。
・・・真面目に・・どうしよう・・・・——。
咲が思っている間、葵は咲が固まっている理由に気が付く。
「・・・もしかして・・着物の帯が結べない?」
「・・・・・・・・;」
咲は正直にコクンと頷いた。
葵は「何だ、そうだったんだ」と言う顔をして咲に近づいて帯を結び始める。
「あ、葵さん!?」
咲は驚いた声を発した。
そりゃそうだろう、女の着物の帯を男が結んでいるのだ。
まぁ、正確には女の着物の帯を男装している女が結んでいるだが・・・・。
「あまり大きな声・・・出さないでね?」
「で、ですけど・・・・///」
・・・真面目に恥ずかしいです!///——。
咲は今にでも沸騰してしまうようだ。
いや、沸騰しても良いが本望だろう。
それ位、葵に惚れてしまったのだ。
「はい、出来た」
ポンと優しく叩いて葵は言う。
「あ、ありがとうございます・・・///」
咲は赤面しながら返事をする。
「政宗が待っているし・・・行こうか?」
「は、はい!」
咲はとっさに返事をして葵の後に付いて行った・・・・・・・・・・・・———。
其の壱百壱拾今 朝の幸せ