二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.696 )
日時: 2010/05/08 15:29
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

——四国——
「まだ終わらないのか・・・?」
元親は今か今かと待っていた。
あれから十分経っている。
もういい時間だと思っていたがまだのようだ。
元親は少し近くの森の道を歩いた。
久方ぶりに道に、少し元親は心が和らいだ。
その時・・・・・・・・・・・・・・———。
ドンッ・・・・・・・・・・・・・・———。
「——痛っ!何ぶつかっているんだ?」
「・・・・・・・・・・」
日焼け笠を被った女に強く元親は言った。
女は無言で返している。
「何か喋った方がいいんじゃねぇか?」
「・・・・・クスッ」
女は奇妙な所で笑う。
元親は変だと思い問う。
「・・・テメェ、何がおかしい?」
「あらあら、聞かれちゃったわね。私の笑い声」
バサッと日焼け笠を取った。
そこには、日焼け笠で見えなかった女の姿があった。
元親は睨み、警戒をした。
微量の殺気が女から来たからだ。
女は静かに言った。
「流石は西海の鬼・・・——長曾我部元親ね」
「テメェ・・・俺を知っているんだな?」
「えぇ・・・そりゃもちろんよ。なんせ、噂を耳にするもの」
妖艶な笑みで元親を見るが目は笑っていなかった。
元親は更に警戒する。
「テメェは何者だ!俺を知っている事は、何処かの軍の者なんだろう?」
女はクスッと笑って質問を返す。
「あらあら、私がした事が・・・——私の名は濃姫よ。覚えてなさい、地獄の底に行っても」
「——濃姫だと・・・・!」
元親はその名前に聞いた事があった。
“濃姫”と言う名はあの軍の総大将の妻の名・・・・・・・・・———。
その軍の総大将の名は・・・——第六天魔王織田信長だ。
「どうやら聞いた事があるような顔ね・・・まぁ、それはそうでしょうけど」
「・・・なんで織田がここにいるんだ!」
「そう怒らないで頂戴。まぁ、怒っても・・・・——どうせ死ぬのだから」
「——!!」
濃姫は行き成り南蛮の武器である短銃を撃って来た・・・・・・・・・・・・・・———。

其の壱百壱拾九当 織田信長の妻、濃姫