二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.70 )
日時: 2010/02/07 09:49
名前: ターフ (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

——甲斐——
「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!おやかだざばぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「もっとじゃぁぁぁ!!!!幸村ぁぁぁぁ!!!!」
道場らしき所に、幸村と甲斐の虎である武田信玄はお互いの愛用の武器で修行の真っ最中である。
それを見守っているのは、ご存知である真田忍隊の長、猿飛佐助。
「さすが、大将と真田の旦那だねぇ・・・・。俺には真似出来ないよ;」
目の前の出来事にはかなり慣れた佐助だが、やはり凄いのは武田信玄・・・・———。
年を取りながらも、力はいつものように健全で強い。
だが、幸村も負けてはいない。
何回も、普通の人だったら立ち上がれないのに立ち上がっては飛ばされているのだ。
しかも、鼻血とかしてるのにねぇ・・・・;———。
そう思っていた所、後ろで声が聞こえる。
佐助は振り向く。
「真田様も、凄いですね。俺たちはあんなこと出来やしないのに」
「それが、真田様でござろう?でもさすがは、真田一族の血を引くものですな」
「まったくでござる」
武田軍の兵士達の声である。
どうやら、この修行を見に来たらしい。
もちろん真田と信玄には聞こえないが。
「うおぉぉぉぉぉぉ!!!天・覇・絶・槍!!!!」
幸村は懇親の一撃を食らわせるような感じで、信玄に攻撃する。
だが・・・・・———。
「まだまだ詰めが甘いわ、幸村ぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「ゴフッ!!!!!」
ドガガガガガガァ・・・・・・・———
信玄は拳で幸村が思いっきり飛ぶようにカウンターをお見舞いした。
だが、それだけで倒れる幸村ではない。
「くっ・・・・・某、まだまだやれるで・・・ござる」
ハァハァと、疲れたような息とは逆に幸村は言って愛用の槍を軸とし、立つ。
そして、いつものように二本の槍を構える。
だが・・・・・———。
「くっ・・・・・!!!」
あまりの体力の限界が近いせいか、足がガクガクと震えた。
それを見た信玄は幸村に声をかける。
「・・・・これまでとするか、幸村よ?」
ハァハァと言っていた幸村は、ピクンと反応する。
終わらせたくない・・・・・———。
その言葉が幸村によぎり、思いっきり叫ぶ。
「某は・・・・某は、武田の為やお館様の天下の為、伊達政宗というライバルを超える為、まだまだこの魂がある限り修行するでござるぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」
信玄は少し真剣な目で幸村を見ていたが、
「馬鹿者!!!!!」
「お、お館さ、ま?・・・・ゴフッ!!!」
幸村を殴り、優しい口調で言った。
「お前が戦の前で果てたらどうなる!!あの奥州の小童と戦う約束をしたのであろう!!」
幸村はふらふらとしながらも、「さ、左様で・・・・ございまする・・・・」と言った。
信玄は、幸村がふらふらしてても気にせず話す。
「・・・・幸村、確かにお前は強くなりたいと思っているじゃろ。だが、修行で果ててしまったらどうにもならん。休むことも頭に入れて、戦いに備えなければならないのだ」
幸村はその言葉に感激したのか、「お・・・・お館様・・・」と言う。
信玄はふらふらしている幸村を見て、その場から出て行った・・・・。
佐助は心配してすぐに幸村へ寄る。
「だ、大丈夫?!真田の旦那!!」
「す、少し痛むが、大丈夫でござる;」
佐助は歩けない幸村をかつぎ、手当てをする為幸村の部屋に向かった。
お、重いし・・・・・真田の旦那・・・;———。
あまり体に力が入らないのか、いつもより重く感じた佐助は幸村に声をかける。
「旦那、少し休もうか;大将も疲れたようだしね」
幸村は少しうつむいたが、佐助に「あぁ・・・・」と言った・・・・・・———。

其の弐拾弐致 修行は厳しいものなり

☆アトがき☆
やっと20話もすぎた22話に突入!
かなり急展開になってくるかなぁ〜?と思いつつ書いてます。
もうそろそろ、織田軍も動き出さなければ・・・・;
結構深くなってきますが、次回もお楽しみに♪