二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 760コメ! ( No.760 )
日時: 2010/05/17 14:03
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

☆番外編7 〜米沢城を探索です!〜☆
「葵さん・・・・スタイルがばっちりだったなぁ」
この頃葵と会えないのに少し不満だった咲はそう呟いた。
咲は今、葵に一目惚れ中の高校生である。
まぁ、この戦国の世には高校生など無いのだがトリップしてくる前は確実な高校生である。
彼女は恋をしたことが無いが、葵を見てから顔が赤くなるので一発の一目惚れ。
最近会わない咲だが、葵の事を想像すると楽しくてしょうがなかった。
・・・・いわゆる、妄想女子高校生。
色んな事を想像し、自分で記憶をすり替えているとも言えるだろう。
ある意味、危険人物だとは良く分かる。
「あれ・・・?政宗さんだ・・・」
政宗の名前はご存知の通り、奥州筆頭で名を馳せている若きカリスマの伊達政宗本人だ。
咲はこの世界であるBASARAに来る前、伊達政宗が好きだったが今は葵に執着中な為、政宗とはごく普通の関係であった。
大きな声で言おうとしたが、咲は政宗の変化に気付いた。
「・・・・赤くなっている?」
政宗の顔がリンゴのように赤くなっていて、しかも普通より早足に何かに逃げているような感じだった。
だが、逆に咲はチャンスだと思った。
政宗が来た場所に行けば葵に会えるかも知れないと思ったからだ。
すかさず政宗が来た所に行くが・・・・・・・———。
「・・・あれ?どっちだろう・・・」
色々廊下が繋いである為、何処に行けばいいのか分からなくなった。
咲は自分の勘で右の方へと行ったが、通じている場所は食堂。
「あれれ・・・?」
また戻って次は行っていない左の方へ。
だが、この廊下で通じている場所は鯉がいる池の道。
「・・・・迷った?」
幾度も幾度も廊下を通るが、葵の姿が無い。
「・・・どうしよう、迷った;」
咲が今いるのは、裏口に続く廊下だった。
うーんと悩んだりするが全然道など覚えている筈も無い。
そこへ・・・・・・・・・・・・・・・・———。
「——おや?咲様じゃありませんか?」
「——この声は・・・小十郎さん!」
振り向くと何故此処にと言いたそうな顔の小十郎がいた。
咲は焦らず言う。
「小十郎さん、私・・・・迷ってしまいました;」
小十郎はこの言葉に理解をし、ふぅ・・・とため息を付いた。
「まったく・・・誰もいなかったら、政宗様がお怒りになるでしょうね;」
「すみません;」
ペコリと謝る。
小十郎は苦笑してから優しく咲に言った。
「何の用でしたか?まぁ、大体は教えてあげますけれども」
「えっと・・・葵さんに会いたいんです!」
「葵様ですか・・・ふむ」
小十郎は少し考えて答えた。
「多分、椿の木がある庭先にいますのでしょう。・・・ここら辺は近いので大丈夫だと思いますよ」
「ありがとうございます!」
小十郎にお礼をし、咲は走って行った・・・・・・・・・・・・・———。

(皆さんも迷子にはならないように・・・)