二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.808 )
- 日時: 2010/06/13 09:55
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
「何で葵さんがいないんですか?!」
朝から奥州の米沢城から大きな声が響いた。
もちろん、その声の持ち主はトリップ少女の咲。
その声が大きすぎた為か、耳がジンジン痛く抑えている政宗の姿があった。
「んなのは、お前には関係ないだろ?俺は知らねぇ!」
政宗は知らないと主張し答える。
だが、政宗は本当は知っているのだ。
葵がどうしていなくなったのかも。
その政宗に対して咲はイラだった顔で言う。
「嘘言わないでください!葵さんは政宗さんの家臣なんでしょう?家臣の事ぐらい把握しないといけないのに!」
・・・皆さん、見てください。
この光景はまさに怒鳴られる兄弟の一番上の兄の姿です。
しかも、咲ちゃんなんかは母性本能なのか分かりませんが堂々と戦国武将を叱っています。
普通は逆でしょうけども、葵の事になると立場が逆転ですね。
「知らねぇって言ったら知らねぇんだ!俺に聞いてくるな!」
「ちょ、政宗さん!逃げないでください!」
咲がそう言った時には政宗はすたこらと退散した。
「・・・・知らないなんて無責任すぎです」
PSPでプレイした政宗の姿はカッコよかったが、いざ会ってみると全然違ったのに咲はため息を付いた。
「・・・葵さん、今頃どうしているんでしょう?」
天井を見て咲はそう呟いた・・・・・・・・・・・・———。
☆****☆
「マジで疲れたぜ・・・」
咲の説教(?)から逃げ出してきた政宗はフゥと息を吐いた。
未だジンジンする耳が痛い。
少し手で押さえた後、葵の部屋へと向かう。
少し葵がどう思っていたのか知りたい為だ。
ガラッと葵の部屋の戸を開ける。
ちゃんと整理整頓されて何も変わらない部屋。
まるで空耳で“『・・・政宗?』”と聞こえそうだ。
「・・・しっかりしているんだな、葵は」
また後でこの部屋に戻るとき、変わらない生活を送る為きちんと整理して出発したんだろう。
スッと部屋に入って座る。
政宗は瞼をゆっくりと閉じた。
そこには、昨日の葵の姿。
黙々と色々整理し、必要な物を入れていたのだろう。
あの話になる前は、自分自身この城から出ようとしていた予定だったようだ。
スッと目を開けた。
葵は何が何でも甲斐に行きたかったのだろう。
自分の知らない事を探しに。
・・・俺は・・葵を縛っていたのかもしれないな・・・・・・・———。
スッと立とうとした時、何かが机の上にあったのを見た。
「・・・・?」
その物を見ると、葵からの手紙が置いてあった・・・・・・・・・・・・・・———。
★****★
「此処・・・どこだろう?」
葵は馬を走らせていたが、途中で方向を間違えてしまった。
「・・・こっちで合っていたはずなんだけど」
葵さん・・・その地図、反対になってますよ。
しかも方位磁石も反対だし。
そんな事に気付かない葵は「?」マークを連発する。
・・・普通なら政宗さんさえ地図が無くても行く方向間違えませんよね。
「・・・地図が合わない・・?」
グルグルと右にしたりしていますが、それで分かる主人公は何処にいるんでしょうか。
そうしているその時・・・・・・・・・・・・・・・———。
「——何やってるの、あんた?」
「——・・・?」
上から声が聞こえた為、葵は上を見上げる。
そこには見た事があるような赤い髪色の人がいた。
(※忘れた人は其の弐林>>7を見てください)
その赤い髪色の奴は何かを思い出す。
「あ、あんた!かなり前に会った奴!」
「・・・・?」
葵は覚えていないそうで「?」マークを飛ばす。
「ちょ、忘れた?!ホラ、あんたが奥州への道を俺に聞いたでしょ!」
「・・・あぁ、あの時の」
やっと思い出したが、赤い髪の奴の顔がいまいち覚えていません。
・・・最初のクールさは何処に言ったのでしょう。
今更になってきて、キャラが変わってますよ。
そんなこんなで、赤い髪の奴と接触した・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・———。
其の壱百参拾弐闊 心配、手紙、接触
☆オマケ劇場 8☆「学園ライフはBASARA☆」
「本当にあの時はありがとうね」
「いやいや、どういたしまして♪」
「「「「「「・・・・・・・・・」」」」」」
政宗たちは無言で髪が長い男を睨んだ。
ツグミとその髪が長い男は気が付かない。
何故、ツグミの家でこうなっていると言うと数刻前・・・・・・・・・・・・・・———。
——数刻前——
「あ・・・・・・」
ツグミの財布を奪った財布泥棒を一撃で倒したのを見た。
「や〜・・・災難だったねぇ、譲ちゃん」
ホイと言ってツグミの財布を渡す。
ツグミは少し留まったが受け取った。
「あ、ありがとうございます」
「いやいや♪良いって事よ♪」
ニコッと笑ってその場を立ち去ろうとしていた時、ツグミは声をかける。
「あ、あの!な、名前は・・・?」
「ん?俺?」
その声に振り向いて自分に指を差す。
ツグミは頷いた。
「俺の名は前田慶次。この頃、此処のアルバイトに来てたんだけどさぁ・・・まさか財布泥棒がいたなんてね」
「慶次さん・・・」
名前を聞いたのを見て慶次はすぐに立ち去ろうとしたが・・・・・・・・・・・・・———。
「——あの!」
「・・・今度はなんだい?」
「私、お礼がしたいので夕飯一緒に食べませんか?」
この言葉を聞いて慶次はちゃっちゃとアルバイトを済ませて来た・・・・・・・・・・・・・・———。
——終了——
「あれ?政宗たち、食べないの?」
ツグミは以外にも天然過ぎる為、悪気は無いのだが・・・。
「「「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」」
「・・・なんだい、なんだい?俺を睨まないでほしいな♪」
慶次に問題があり、かなりご不満の様子だった夕飯でした・・・・・・・・・・・・・・・———。
其の八話 不満すぎる夕飯
(まぁ、嫉妬してしまいますよね・・・皆さん)