二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国BASARA【月に誓う…〜記憶を追い続けて〜】 ( No.830 )
日時: 2010/06/28 20:49
名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 8keOW9sU)
参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)

久々に特別番外編!

☆特別番外編1 第三章 〜心の動き〜☆
葵が滞在してもう二週間が経った。
雪も遠慮せず心が落ち着く。
「葵さん、そこの紙を取ってくれませんか?」
「・・・いいよ」
「よっと・・・」と言って、棚の上にある紙を手に取る。
はいと言うように雪に渡した。
雪はニコッとする。
「ありがとうございます」
「・・・別に」
素っ気無いけれども、葵の心は微かに動き始めていた。
ふと雪は思い出したように葵に言う。
「そう言えば・・・葵さんはいつまで滞在するんですか?」
「・・・そうだね、あと二週間くらいかな」
雪はそれを聞いて「二週間・・・ですか」と呟いた。
呟いた後、雪の心がギリッと苦しくなった。
何だろう・・・・この気持ち・・・・・・・・・・———。
初めて知った気持ちに少し胸が痛くなった。
「・・・雪?」
「——!」
自分の顔を見て少し不安そうにしていた葵の顔が近くにあった。
「・・・大丈夫?」
「だ、大丈夫です;全然」
アハハと焦って言う。
葵はホッとしたような息を吐きニコッと笑った。
「そう・・・ならいいよ」
ドクンッ・・・・・・・・・・・・・・・———。
胸が急激に熱くなった。
あ・・・・分ったこの気持ち・・・・・・・・・・———。
雪が持っている本に「心が熱けりゃ恋心。それは途端にやってくる」と言う文章を思い出す。
自分は・・・・・・・・葵さんに・・・・———。
そう思うとまた一段と熱くなった。
「あ、葵さん・・・少し休みますね;」
「え・・・あ、うん」
タッタッタと急いで走って、自分の部屋に閉じ籠もる。
「——っ〜!・・・わ、私が知らない内に////」
赤くなる顔を両手で隠す。
でも、隠せないのは前から知っている。
知らない内の二週間、互いの思う気持ちが変わってきたのだった・・・・・・・・・・・・・・・・・———。

(互いの心、知らず知らず惹かれていく)