二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 【D灰】・.:歪ナ傷跡:.・ 第7話UP 過去篇突入! ( No.61 )
日時: 2010/01/15 22:17
名前: 楓黎 (ID: D486Goe5)
参照: 消えることのない傷跡は.........静かに身体を蝕んでいく————

−+傷跡八つ+−  *過去篇Ⅱ〜絶望と希望が混ざり合い*




5年くらいたった日のこと、全身くらい格好をした、とても怪しい者たちがきた。


子供たちは何一つ、その全身黒い格好をした人たちに見向きもしなかった。


黒い格好をした人たちは、メルテとカルテに近づいてきた。


メル「なん......ですか?」


男1「間違いない、こいつだ」


男の一人がメルテに指を指した。そして、メルテの腕を掴んだ。


メル「!!何をする!!」


男2「お前は今から黒の教団と言うところに行って、私たちの一緒に戦ってもらう」


メル「なんで俺なんだ?俺じゃなくてもいいだろ??!」


男1「お前は神に選ばれた一人、ほかのものでは無理だ」


メル「せめて、妹も連れて行ってくれないのか?」


男2「無理な話だ」


メル「そんな!!」


メルテは、今にもなきそうになっていた。そんなメルテを見て、カルテはこういった。


カル「兄者......兄者頑張ってね......私も頑張るから........」


メル「カルテ.......」


そう、別れを告げたカルテとメルテはどんどん引き離されていった。


一人、部屋に残ったカルテは声を殺し、静かに泣いた。



一時間くらいたつと、白い服装をした。男が入ってきた。


カル「君は誰?」


カルテは腫らした目を見られないように前髪で隠した。


?「僕かい?僕はコムイ・リー。さっきいった、黒い服装した人たちの仲間だ」


カル「貴方も........黒の教団とかいうところの人なの?」


コム「まぁね、すまないことをしたよ」


カル「別にいいよ........兄者はきっと幸せになれるんだから」


カルテは乾いた笑いをこぼした。


コム「........君に、一つ頼んでいいかな?」


カル「何?」


コムイはポケットの中から一枚の紙切れを差し出した。


コム「君に、此処で働いてもらおうと思ってね。出来るかい?」


カルテがその紙切れに目を通すと.....


カル「これって......黒の教団ていうとこの地図?私の此処に来いというの?」


コム「まぁ、そんなとこかな?」


カル「いいよ.....なんか、いろいろな仕事が書いてあるけど.....」


コム「それが、君に任務。こんなところで働いてたって親の借金も返せないし、苦痛に苦しむだけだよ」


カル「それもそうだな......私が出て行ってもいいの?」


コム「もう、ここの村長とは話をつけあるよ」


カル「そう.........」


これが、兄との別れと、コムイとの出会いだった。





つづく。。。。。。