二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ポケモン】短編集【ポケスペ】 ( No.2 )
- 日時: 2009/12/13 17:56
- 名前: 夜宮 月乃 ◆6ErNcpqLy2 (ID: gOBbXtG8)
- 参照: ライ主♀で ライ→ソウル 主♀→コトネってコトネってこt(ry
02.誤解(ライ主♀)
「ソウルッ!!」
一人の少女が〝ソウル〟という少年を呼ぶ。少女の名はコトネ。
ソウルは、いつもなら「またお前か」と言って振り向くが、一瞬歩くのを止めたと思うと、コトネの呼びかけを無視して、そのまま歩き続けた。
「ソウル! ソーウール!!」
コトネはしばらくソウルについて行ったが、、一向に後ろを振り向かなければ言葉一つすら話してくれない。
「……ブイちゃん、〝サイコキネシス〟!」
コトネはエーフィのブイちゃんにサイコキネシスの支持を出すと、ソウルは浮かびあがり、無理やりコトネの所まで持って行かれた。
「……ソウル〜、どうしたのさ?」
コトネは何度も〝ソウル〟と話しかけるが、ソウルは一度もコトネと目線を合わせようとしない。
「……ねぇ、ソウ……」
「コトネー!!」
コトネが言いかけている時に少年がやってきた。それはヒビキ。
「ヒビキ? どうしたの?」
「これ、忘れ物!」
ヒビキはポケモン図鑑をコトネに渡した。それはこの前ヒビキとコトネがポケモンを特訓させていたときに、コトネが忘れて行ってしまったものだった。
「ありがとう、ヒビキ……」
コトネがヒビキとしゃべっている間に、ソウルはこの場から去っていた。
コトネはそれに気が付き、ポケモン図鑑をバッグにしまうと、急いでソウルが行くと思われる方角に走って行った。
「コトネッ!?」
ヒビキの声などは、コトネの耳に入らなかった。
「……いた!!」
コトネはやっとの思いでソウルを見つけ、近づいて話しかようと、肩に手を伸ばしたが……。
「離せ」
ソウルが冷静にパチンと音を立て、コトネの手を振り払った。コトネは少し驚いている。
「……迷惑なんだよ。人の前でイチャついて……」
「え? どういう事?」
「……さっきのヤツ。お前と仲がいいだろ? 目の前でイチャつかれて……」
コトネは「違う」と否定をするが、ソウルは小さく呟いていたことを、やがてはっきりと言葉にした。
「うざいんだよ」
ソウルはしっかりコトネの目を見て冷静に行った。コトネはもっと驚いた。
「ち、違うよ! ヒビキとはそんなんじゃ……」
ソウルはコトネの言葉を聞こうとせず、その場からすぐ走ってどこかへ向かった。
「……ソ……ル、……めんね、ごめん……ソウルッ……!」
コトネは今まで自分がうざがられてたのに気がつかず、申し訳ないという気持ちでその場に泣き崩れてしまった。
ソウルは、どこかへ向かったというのではなく、〝コトネから〟逃げてしまった。
「……くそっ……!!」
ソウルは木を殴った。本当はそんな事思ってないのに、違うのに、と。
お互い、本当は好き同士なのに、気が付けず、思っていることと反対の事を言ってしまう。
どうして素直になれないんだろう、と。
■あとがき
……書きようがない。こっちが悲しくなってきた(ぇ
好き同士=両想い=素直になれない=ツンデレですねわかります...