二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: *消えた約束*【REBORN!】 ( No.16 )
日時: 2010/01/24 21:13
名前: 璃亜 (ID: /IpclnxA)

*標的1*【帰ってきた】

「ひゃw!今日から未嘉帆も高校生になるのねぇ」

ムカ。
さっきからコレばっかりだ、この親は。
ま、頭の悪い私がギリギリで県立の『並盛高校』に入れたからこんなにハイテンションなのは無理ないけど…

そう、私『羽瀬未嘉帆』は頭も悪くてアニオタでさらには男みたいという立派なダメ人間。

でもまぁ、こんな私よりダメダメなダメ人間がいたのだ。
そいつの名前は『沢田綱吉』。
泣き虫で弱くて、おまけに勉強はからきしダメ。
私は、そんな奴と家が近く、幼馴染みだった。毎日一緒に遊んで良く泊まりに行ったりもした。
よくツナってよんでたなぁ…

でも、中学2年の最後らへんに転校した。
しかもアイツだけ。理由は知んないけど…

「あっ!やばっ!!時間時間!」

気がつくと、もう学校に行く時間になっていた。
入学式で遅刻はさすがにヤバい。急ごッ!!

「行ってきまーす!」

勢いよくドアを開け、外へ飛び出した。

「ハァッ…はッ疲れるwwww!!」

全速力で走っているため、息が苦しい…
ちょっと歩こっかな?

「ふぃ〜、疲れたぁ!ってあれ?」

前に見える見覚えのあるあの姿…なんか、懐かしい?
でも、その姿は遠くにあったためすぐになくなってしまった。

「気のせいかな?」

私は、また走り出した—

−並盛高−

「すっごい…桜が綺麗…!」

ひらひらと舞う、ピンクの花びら…

え?そんなこと言うの合わないって?失礼な!(言ってね—!by璃亜

「あ!未嘉帆ー!こっちこっち!」

あ、阿衣だ、中学の時親友だった。
もう来てたのかw!?はぇッ!

「ねぇねぇ!あの男子結構良くない!?」

「えー?どこぉー?」

阿衣の行った方を向いてみる…
てか、来て早々男子見るってどうよ?お前彼氏でも作る気か—!?…そういえば中学の卒業式で作るって張り切ってたな…あれ本気だったのかよ。

ん…どれどれ?あれか…

「おー、結構いいね。はいおしまい」

「えー、未嘉帆ってば夢ないw
 もうちょっと男に興味持たないと縁がなくなるよ!」

「あーどうでもいいy「あっ!こっちキタ!!」は?」

振り返ると、確かにこっちに向かって歩いてくる…
なんで?

あー無視無視。

「久しぶり」

…と、声…かけられた?幻聴かな?

「無視なんて良い度胸だね(黒笑」

えーと、なんか黒いオーラ出てるゼ☆やめよっか?

「何?初めて会ったのに超なれなれしいじゃん。そっちこそ良い度胸だね?」

「え?もしかして忘れちゃったの?俺のこと」

は?本気でそれ言ってんの?
私はアンタのことなんて…あれ?今朝見たあの後ろ姿とそっくり、懐かしいような…













「あぁああぁぁあああぁぁああああああ!!」

思い出した
     思い出した
          思い出した!!

「思い出した?そ、俺だよ『沢田綱吉』。帰ってきたよ?」