二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.9 )
- 日時: 2010/01/17 21:32
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
二章〜明けない日〜
あなたがしていることは正しいの?
・・・・・・それが例え望まれないことだとしても?
あなたがしていることは美しいの?
・・・・・・それが多くの人を苦しめることだとしても?
あなたが考えていることは
・・・・・・常識にとらわれたことでしかないのに
今回から冒頭に詩を追加です。
ひぐらしっぽいのは、それが好きだからです^^
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.10 )
- 日時: 2010/02/10 19:33
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: mOILM.Mp)
- 参照: 修正しました。町→村
二章 明けない日〜WAITING FOR THE SUN〜
「はぁぁあ〜・・・・・・気持ちいい〜」
あむはうっとりとしながら、言った。
顔は完全に緩み、とろけたはちみつのようだ。
「あったか〜い! しあわせ〜」
思わず両手を組み、神様に感謝してしまう。
だってこの温かいシャワーを浴びせてくれたのだから!
リオールで、エルリック兄弟を見失ったあむとランは、あれからリオール中を懸命に探した。が、それどころではなくなってしまった。
理由はリオールで『暴動』が起こったからだ。
コーネロにだまされた、と気づいた信者たちが、武器——特に拳銃で町の人間・旅行者を撃ち殺したり、建物に火をつける・・・・・・等の行動に出始めたのだ。
当然町はパニック状態に陥ってしまった。揺らぐ炎の中、人々が悲鳴・寄生を発しながら逃げ惑う姿。紅い海の中に倒れる人々の姿——地獄絵図そのものだった。
そんな光景を見たことがないあむは、耐え切れずにリオールを飛び出したのだ。
それから砂漠をさまよっていたところ、運よく教会を見つけることが出来た。そこでこうしてシャワーを借りている。
「えへへ〜気持ちいいなぁ!」
シャワーから溢れてくるお湯はとても温かい。全身を毛布でくるまれているようだ。
今日一日、いろいろあったけれど、嫌なことも全部流してしまえそうだ。
あむはスポンジを手に持つと、石鹸をつけて泡立たせた。それからスポンジで身体をなめるように洗っていく。首から下は、あっという間に泡だらけだ。
そこに再びシャワーのお湯。
小川のように静かに流れるお湯が、あむの身体から泡を持ち去っていく。垢(あか)とともに、穢れもはらわれたはず、とあむは決め付ける。
完全に泡を落とすと、あむはタオルで身体を拭き始めた。
*
あむが泊まっている教会は、旅人・巡礼者のための宿もかねている。入り口から入って正面が教会本体。左手が宿になっている。
そのせいか教会自体リオールの半分ほどの広さしかない。長いすも左右で二つずつ、計4つしかない。
それでも一番奥にはリオールで見たような神の像が置かれ、天上はステンドグラスになっている。月明かりが、花の模様を教会に映し出していた。
失礼だが、リオールと違って神々しさを感じられる。
「お湯加減はいかがでしたか?」
まだ乾ききらない髪をタオルで拭いていると、教会のシスターに声をかけられた。シスターは、『修道女』と言う。神を信じ、信仰的——要は世間から離れて、教会で暮らす女性のことだ。男性だと『修道士』になる。
黒い布のようなもので頭をすっぽりと覆い隠し、額からは白い布が現れている。髪の毛はその中に全て閉まわれているのか、伺うことが出来ない。
首には、銀の十字架がついたネックレスをし、長袖の青いワンピースをまとっている。
「とても気持ちよかったです! ありがとうございました」
あむはシスターの前で立ち止まり、ぺこりとお辞儀をした。
それはよかったわ、と文字通り天使のような微笑で彼女は返してくれた。
「ところであむさん『賢者の石』のことですが・・・・・・」
お風呂に入る前に、賢者の石のことを尋ねた。
あれから調べてくれたらしい。あむは内心シスターに感謝しつつ、問う。
「はい! どうなっているんですか?」
しかし、シスターの表情には困惑の色が見えた。言ってもいいかと迷っているのか、視線を中に泳がせている。
が、決心がついたらしくあむをまっすぐと見据えた。
「この教会から一時間程歩くと、”ルク”という村があるのですが・・・・・・その村には、なんでも不思議な力を持つ石があるそうですよ。その石の力で、病気や怪我が治ったり、水をワインに変えたりしたりできる。まさに『奇跡の石』なのです」
「奇跡・・・・・・」
あむは脳裏にコーネロを思い浮かべていた。
偽の『賢者の石』ならば、そのようなことができるのではないか。ルクの村にも、コーネロのような人間がいるのかもしれない。
だがここで立ち止まるわけには行かない。必死に「立って歩け、前へ進め」と言い聞かし、疑う自分の心を騙す。
「ラン。明日ルクの村に行こう」
「そうだね」
ランとあむは、希望に満ちた瞳でしっかり頷きあう。
夜空では二人を指し示すかのように、星が輝いていた。
砂漠の朝はとても肌寒い。日本で言うと、北海道辺りに来た気分。違うのはそこが、一面の砂の海であると言うこと。
太陽はまだ昇ったばかりで、空は下半分だけが淡いオレンジ色に染まっていた。上側はうっすらと白い色で、まだ夜が明けたばかりだと言うことを表している。
砂も朝日に照らされ、キラキラと光っているように見えてきた。まるで黄金色の海のよう。
「……そろそろ村についふぁ?」
眠いのか欠伸をしつつ、ランがあむに尋ねる。欠伸をしたせいで最後の「た」の部分が、変に伸びた。
「もうすぐだよ。ってかラン、あんたどうして眠いの?」
翌日、あむは日が昇らないうちに起きた。
シスターに砂漠は日が昇ると熱くなるから、早めに行けと教わったからだ。
朝食を教会で食べ終えると、ランを叩き起こして教会を出、こうしてルクに向かって歩いているわけだ。
「だって〜あむちゃんが、早く起きすぎるんだもん」
「起きすぎるって……! 昨日シスターさんに、早く行った方がいいって言われたじゃん」
あむは昨晩のことを思い出す。
シスターさんと話した後、ランは確かに早起きする! とはりきっていた。あの元気はどこに行ってしまったのやら。
一言言ってやろうと思い、あむがランに近づいた。——時。ぴし、と何かにひびが入るような音がする。音源は、腰につけられた赤い下地に黒い数本の斜め線が入ったポーチの中からだ。
「あれ? なんだろ」
あむは言いながら、ポーチの蓋を開けた。ポーチの蓋の部分には黒いハート型のワッペンがつけられ、女の子らしさを表している。
ポーチの中にはぎゅうぎゅうに卵が3つ押し込まれていた。
これはしゅごキャラが入った卵——『しゅごたま』と言う。
しゅごキャラたちは生まれる時、こうして『しゅごたま』に入ったまま生まれてくる。これが割れると、しゅごキャラが誕生するのだ。何だかひよこっぽい。
もちろん柄は、人によってしゅごキャラが違うように柄も全く違う。
しゅごキャラが、孵ってからは、夜眠る場所として使うのだ。
3つとも柄はよく似ている。
チェック柄で、一つは赤いチェック柄。真ん中には黒い線が卵の横に向かって一周分引かれ、等間隔でハートマークが描かれていた。これはランの『しゅごたま』で、普段彼女はここで寝ている。
もう一つは緑色のチェックの卵。赤と同じく、中央には黒い線が通っている。ただ線の中の模様は、緑色をしたトランプのクローバーの模様だ。
そして最後は青いチェックをした卵。黒い線の中の模様は、青いトランプのスペードマークだ——が縦に割れ、中で一人のしゅごキャラが身体を伸ばしていた。
大きさはランほど。
頭には、スペード型の飾りがついた青いキャスケットを被っている。
青い髪を耳までのショートカットにし、服装も青系のシャツに、やはり青いハーフパンツと言う男の子のような格好をしていた。
「あむちゃん、どうしたの?」
しゅごキャラの青い瞳が、あむをじ〜っと覗き込む。そしてゆっくりと宙に浮きながらポーチから出て、
「うわぁ! きれいだ! スケッチしよっと」
砂漠の美しさに歓声を上げた。
続いて肩にかけたうすい水色の袋から、緑色のスケッチブックと赤い鉛筆を取り出した。そしてスケッチブックに何かを描いていく。
「ミ、ミキ……いきなり絵に走った……」
あむはげんなりとして言った。
絵を一心不乱に描いているしゅごキャラの名は、『ミキ』。
明るいランと違い、クールで落ち着いた性格をしている。
「よし出来た!」
ミキは満足そうに笑うと、スケッチブックを天に掲げた。
スケッチブックには、それこそ写真のように、砂漠の風景が忠実に描かれていた。
「ってあれ? 何でボク砂漠にいるんだ……?」
ようやく気づいたのか、ミキは呆然とした。一人称は「ボク」であるが、立派な女の子である。
あっけに取られる二人であったが、すぐにミキに事情を説明しに声をかける。
「ミキ!」
*
無駄だと思えることも含め、今までのいきさつを手短に説明した。
昨日の朝起きたら砂漠にいたこと、リオールでの一件。そしてルクの村に向かっていることなど。
黙って聞いていたミキは話が終わると、顔をしかめ腕組みをした。
「要するに……ボクたちトリップしたってことだね?」
「ミキ、とりっぷって? 唇に塗るやつ?」
「それはリップ」
ランの意味不明なボケに、ミキはびしっと片手でツッコミを入れた。
「異世界トリップ——簡単に言えば、ボクたち3人は別の世界に来てしまったってだよ。本とかでよくあるよ」
「そうだね。だからルクの村に行って、賢者の石を探すんじゃん!」
あむは力強く言った。
その言葉にランとミキは、同時に「うん」と大きく頷く。
その3人を勇気付けるかのように、遠くに村の影が見え始めた。
「え? ここって『ルク』だよね?」
ルクの村に辿り着いたあむは、疑問符交じりの声を上げた。
村から人の声が聞こえないからである。リオールの時もそうだったが、町、もしくは村に近づくと人の声が聞こえてくるものだ。他愛もない雑談だったり、物を売る商人の声だったり。色々だが、その声を聞くと人がいるのだと安心できる。
が、それが全くないのだ。
低い風音が村のBGMのように聞こえてきて、かえって怖さを増長させる。
「え? あたしたち、道を間違えたの!?」
「そうじゃないと思う。ほら」
ミキが何かを指差した。
それは村の入り口にある門だ。木で出来ていて、アーチの形をしている。その上でキィキィと何か金属が擦れるような音がした。
「あ」
揺れている物体は、村の名が刻まれた標識のようなもの。長方形をした鉄のプレートの上には確かに『LUCU』と刻まれている。読めないが、発音はルク。L+A,I,U,E,Oでそれぞれ「ラ・リ・ル・レ・ロ」と読むことが、あると習ったばかりだ。ここで間違いないらしい。
だがそのプレートはもはや取れかかっている。昔は四隅でとめていたらしく、4つの角の部分にはそれぞれ穴が開けられている。しかし止められているのは、右上のみ。残った留め金だけでプレートはぶら下がり、虚しい音を奏でていた。
「ここは確かに『ルク』なんだ……でも、なんか変じゃん?」
「中に入ってみよっか」
ランの言葉で、三人は村へと足を踏み入れた。
入り口から見たとおり、ルクの様子はおかしい。
左右に密集したレンガ造りの家々は、壊れているものが多い。家の扉が壊され、中がまる見え状態だ。
興味半分、恐ろしさ半分で3人は覗き込んでみる。
机や棚は倒れ、紙や割れた食器の欠片(かけら)が、床の中のあちこちにとび散っている。
しかも大抵の家には——赤黒い染みが壁にある。水系の物らしく、垂れた跡が残っている。そして……陽光が家の中を照らした。
「ひっ……」
あむは小さな悲鳴を上げ、息を呑んだ。
紙や食器の上に、人間の骨が散乱していた。頭蓋骨(ずがいこつ)や大腿骨(だいたいこつ)が、子供がおもちゃを散らかしたかのように、四方八方に散らばっている。ところどころ、布の切れ端がついている骨もあった。
赤黒い染み、散らばる人間の骨——どう考えてもルクは普通の村ではない。確実にここで何かあった。
「あむちゃん。行こう……」
「そうだよ。賢者の石を探そう」
あむを気遣っているのだろう。ランとミキが、優しげな口調で言った。
あむは何も言わず、骨に背を向け歩き出した。
「また骨だ……」
あむは沈んだ声を出した。
人間の適応力と言うものは恐ろしい。
ルクの町は進むたびに、また新しい骨が出てくる。
家の中だけではなく、道路にも骨は散乱していた。今は踏まないよう、注意して歩いている。
初めこそ骨にびくついていたあむだったが、もうすっかり慣れてしまい、骨を見ても平気で歩けるようになってしまった。
「あむちゃん……」
「この町、廃墟になってそんなにたってないと思う。早くて数ヶ月前か、長くても一年ってとこだね」
ミキが周りを見渡しながら話した。
この町で事件が起きたのは、割と最近の出来事らしい。
そのまま進み続けると、村の広場のような場所に出た。そこだけ家がなく、円形の広場になっているのだ。
そこには丸い石でせき止められた池があった。池、と言うにはおかしいかもしれない。その水の色が真っ赤だからだ。血を連想させる、どす黒い赤。見ているだけで気味が悪い。
しかもよく見ると、泉を囲むようにして謎の図形が描かれている。これは……これは……!
「練成陣?」
あむが言った。
リオールでアルが描いていたものによく似ている。無論、似ているだけで描いてある図形や、文字は全く異なるものだが。
「あむちゃ〜ん!」
ランの呼ぶ声に、あむは振り向く。
ランとミキは、いつのまにか別の場所に移動していた。池のすぐ後ろ——牢獄の中に。
牢獄と言っても、かなり簡素なものだ。
動物を入れる檻(おり)のように、四角く切り取られた岩の入れ物。その前方に鉄の棒が5、6本刺さっている程度のものだ。
その鉄の内二本は、途中なだらかな曲線を描いていた。誰かが無理やりねじ曲げたらしい。たいしたバカ力の持ち主だ。
「どうしたの? ってかちょ〜入りずらいんですけど……」
ランとミキは小さいから、鉄格子を簡単にすり抜けられるが、あむはそう簡単にはいかない。
ねじ曲げられた鉄が作り出す、わずかな空間に身体を横にして入る。大人一人がぎりぎり通れるスペースだった。
何とか入ると、あむは牢獄の中を見た。
せいぜい二人を収容するのが限界なスペースに、人が背を壁に預けたままとまっていた。もちろん骨。ただ町の人々違い、その骨はきれいだ。バラバラにはなっていない。縦縞の囚人服も砂で茶色に汚れてはいるが、きれいに形を保っている。理科室にある標本が、そのまま抜け出してきたようだ。
「かわいそう……ここで死ぬなんて」
あむは思わず両手を合わせ、ぺこりと頭を下げた。勝手に入ってごめんなさい……と声をかけた。
しかし骨は話さない。この人の魂は、ここにはないのだから。
「あ〜むちゃん! これ見て」
その時、ランが服を引っ張った。
顔を上げると、骨の側に赤い文字が書かれていた。恐らく血でかかれたもの。指を使って書いたらしく、かなり太い。あむは目で文字を追っていきながら、読み上げていく。
「I want to live?」
それで文字は終わっていた。
正確には、無いのだ。そこの壁だけ、何かで剥ぎ取られているのだ。白から茶色にそこだけ壁の色が変わっている。
「……言葉の意味を教えてください」
あむは骨に問いかける。
しかし答えは無い。「死人にくちなし」なのだから。
「ふふふ……それはどうかしら?」
突如として、背後から声がした。若い、低めな女性の声。驚いて振り向くと、牢屋越しに一人の女が立っているのが見える。
黒いフードを目深に被り、顔を見えなくしている。裾が地面につくほど、長いコートを着ていてやはり全身を覆い隠している。
彼女を見ていると、あむは変な感じを覚えた。心臓の鼓動がはっきりと聞こえる。体中の毛穴が開き、そこから一気に汗が濁流のようにこみ上げてきた。汗が流れる感じがし、全身が冷えていく。
「だ、誰あんた……」
恐ろしさを感じながら、あむは低い声で女に問いかけた。ランとミキの表情も険しくなる。
「私? 知りたかったら、その牢獄から出ていらっしゃい。お姉さんと話をしましょう?」
随分甘ったるい口調だ。まるでバーのホステスのようだ。
からかわれたあむは、むっとしながらも身体を横にした。歪んだ鉄の棒の間を通り、女の前へと立った。 ランとミキも後から続くが、あむと違い楽々通り抜けた。
「あら、えらい」
からかう様に、黒衣の女は拍手をした。
何か企んでいるのか、フードの下から見える唇が不気味な程にやついている。
「じゃあご褒美に教えてあげる。この村では数ヶ月前に大量殺人事件があったのよ」
言いながら、女は片手で何かをあむに投げた。
それは新聞だった。この世界の言語は英語らしい。当然だがあむには、読むことが出来ない。
「?」
頭に疑問符を浮かべ、首をかしげるあむ。
それを見て黒衣の女は、代りに解説を始めた。
「読めないのね……まあ。仕方がないわね。今月未明、ルクの村にて大量殺人事件が発生。村人全員が惨殺された。容疑者は村に住むジュリエット・ガーギャ氏(25)。自殺したとみられる」
そこまで教えてもらえあむは、新聞の顔写真に目をやった。
黒い髪の女性だった。鼻が高い美人な顔立ちだ。しかし、目つきは鋭く、いかにも事件を起こしそうな顔をしている。
待って……今。目の前にいる女は? フードから見える髪は黒。まさか!? あむがそう思ったとき。
「!」
急にあむは口元にハンカチを当てられてしまった。
抵抗を試みるが、もう片方の手で身体を押さえつけられ逃げられない。
「うふふ。ジュリエット・ガーギャって、誰のことだと思う?」
いつのまにか黒衣の女がフードを取り払っている。そこにあった顔は……新聞に載っていたジュリエット・ガーギャその人だった。
ジュリエットの血のような赤い瞳が、囚われたあむを映しこむ。
ジュリエットはあむの口元を覆う手を、さらに上に動かした。ハンカチがとうとう鼻まで覆いつくす。
息が出来ない。苦しい。あむは必死に身体をばたつかせた。だが。
ハンカチから何か臭いがした。それを嗅いだら、景色が薄くなり始めた。ランとミキの声が、やけに遠く感じる。息が出来ない、苦しさもない。
(やばい……あたし、どうなるの……。まだ死ねないのに!)
「あなたには、石になってもらうわよ」
そう思っていたら、視界が暗くなった。
テレビの電源を切ったかのように、映像がぷっつりと切れてしまった。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.11 )
- 日時: 2010/01/17 21:35
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
「……ちゃん!」
ランとミキの声も、ぷつりと途絶えてしまった。目の前は何もない黒に染められてしまった。
——いったいどのくらい眠っただろうか。不意に感覚が蘇ってきた。手先が冷たい。足も冷え込んでいる。そしてどこか懐かしい匂いを感じる……あむはがばっと起き上がった。そしてはっとした。何故か椅子に座っていた。右横は教室の壁。そして真下には机。机の上には算数の教科書が広げられ、その横には宿題のプリントが置かれている。プリントは問題が解きかけのままで、その上にシャーペンが転がっていた。
「ここ……教室だ……」
あむは辺りを見渡した。
教室の中はあむ以外誰もいなく、廃墟のように静まり返っていた。それに電気が消されているので、かなり薄暗い。担任の二階堂先生が、消したのかもしれない。ただ差し込む夕日のおかげで、窓側だけはとても明るい。その光に誘われるように、あむはふらふらと窓辺へ歩いた。そして窓の前で立ち止まる。
外は、もうすっかりオレンジ色の空になっていた。完全に寝過したのだ。そんなあむを馬鹿にするように、黒いカラスが鳴きながら飛び去って行った。
窓の下では、クラブ活動が終わったらしい上級生たちが、楽しげに笑い合いながら門の方へとぞろぞろ歩いている。
「やっば! あたしも帰らなきゃ!」
あむは慌てて帰りの支度にとりかかる。まずシャーペンを筆箱に仕舞い、鞄に入れる。続いて算数の教科書を鞄に入れ、最後にプリントをファイルに仕舞って終わりだ。
席を立ち、椅子を机の中にきちんと仕舞い込む。それから鞄を持つと、大急ぎで出入り口に向かう。その時、教室の前を横切っていた生徒二人が足を止めた。そして順々にあむに声をかける。
「あ、あむちー!」
「日奈森さん! ちょうど今、起こしに行こうと思っていたんだよ」
一人はあむより少し背が低い女の子だ。ちょぴり幼さを感じさせる顔立ちと、明るい茶色の髪を持っている。髪は、耳の上あたりから立派な赤いリボンでツインテールにしている。本来首から下はネクタイのはずだが、彼女は髪につけているのと同じリボンをしている。
もう一人は女の子のように可愛らしい顔立ちをした子。ブロンドの前髪を右側に流し、後髪は首元で揃えられている。優しげな赤みが強い茶色の瞳が印象的だ。
上のシャツはあむと同じだが、下は青いチェックのズボンだ。
この聖夜小学校では、女子の制服は赤いチェックのスカートだが、男子の制服は青いチェックのズボンなのだ。
「やや! それに……唯世(ただせ)くん!」
女の子の方が『結城 やや(ゆいき やや)』。男の子は「ほとぼり(注・変換できなくてすいません) 唯世」と言う。二人ともあむの友達だ。
「もう! ガーディアン会議サボるなんてひど〜い!」
ややが頬を膨らましながら言う。まるでわがままを言う子供のようだ。それを見た唯世は苦笑いをした。
ちなみに「ガーディアン」と言うのは、聖夜小学校においての「生徒会」である。代々しゅごキャラを持つ人間——キャラもちの子供が受け継いでいく。
行事を企画したり、書類にはんこうを押したり……とても小学生なのに、やることは多くて大変なのだ。その会議を、あむは寝過したわけで。
「日奈森さん、結構疲れていたみたいだから……ほら。最近、運動会の準備で大忙しだったからね。仕方がないと思うよ」
「そっかなぁ? 確かに昨日は色々大変だったけど……やっぱしずるい〜!」
「ご、ごめん……明日はちゃんと行くから!」
あむは両手を合わせると、頭を前に下げた。
その時、変な考えが頭に浮かんだ。
——本当に明日は来るのかな? あたし、何かを忘れている気がする……
「明日は来ない。あむは、夢を見ているんだかな。」
あむの疑問に答えるように、ちょっと柄の悪い男の声が聞こえてきた。振り向くと声よりも幼そうに見える少年がいた。あむよりも小柄で、パッと見ると女子と名乗っても通じそうな程かわいらしい。小柄なことを気にしているのか、頭には黄色のアホ毛がピン、と電波を受信するかのように立っている。さらに靴も厚底のブーツ。……きっとせめてもの抵抗なのだろう。唯世よりも濃い金髪を、後ろで一つに三つ編みにしているのが何とも女の子らしい。ただ格好が黒いシャツに、黒いズボン。そして赤いコートと何だかド派手な格好をしている。何故か手には白い手袋をしているのが謎だ。
「えっと……あんた、誰? でも知っている気がする……」
自分の名前を知っているようだが、当然あむに覚えはない。ただ、彼につい最近会ったばかりのような気がするのが不思議だ。何故だか心のそこから、懐かしさがこみ上げてくる。名前も知らないのに——
「ちょっと君〜! あむちーに変なこと言わないでよ!」
ややは少年に近づくと、あむを指差しながら言った。唯世も顔に嫌そうな雰囲気を宿しつつ、少年に近づいていった。二人に囲まれても、少年はひるむ様子を全く見せない。それどこか、呆れるようにため息をついたのだ。
「変? 俺はあむに真実を伝えたいだけだ」
少年はあむの方に向き直った。金色の目が、あむの顔をじっと捉える。あむは魔法にかかったように、その少年の目を見つめる。
「あむ、思い出せ。お前のやるべきことを。お前の進むべき道を」
「あむちーの進む道はこっちだよ! 考えなくてい〜じゃん! そうでしょ?」
少年は静かに、そして強く言い放った。それを邪魔するかのように、ややが強くあむに迫る。
「あたしのやるべきこと……」
あむは少年の言葉を反復した。そして何かを考えるように、うな垂れた。
そうだ。あたしには、やるべきことがあったはずだ。とても、とても大切なこと。なんだっけ……とあむが悩んだ時だった。ポケットが急に輝き始めた。違う。ポケットの中にある何かが輝き、光がそこからもれているのだ。気になったあむは、ポケットに手を入れ、それを取り出した。出てきたのは、銀色の時計。ライオンのような紋章と、六芒星が彫刻された時計だ。何かを訴えるように一層輝きを増す。しかし今は金色に光っているので、金メダルを持っているような感じだ。あむは眩しさから、目を細めながら銀色の時計を強く握る。すると頭の中に不思議な映像が浮かんできた。自分が見知らぬ土地に立っている。その傍で少女が一人、泣き崩れている。その横を目の前にいる少年と大きな鎧が通り過ぎる。そして言う。
「立って歩け。前に進め。あんたには、立派な足が付いているじゃないか」
少年が呟くのと同時に、あむもまたその言葉を唱えた。あむの声と少年の声が、互いに重なり合い美しい響きを持つ。それと同時に、頭の『記憶』と言う血液がようやく回り始めた。一気に今までの旅の記憶が、鳥が一斉に羽ばたくようにこみ上げてくる。そう、それは自分が唯一信じている魔法の言葉。
「あたしは進まなくちゃ行けない。ここは、ここは」
あむは一度言葉を飲み込んだ。続けたくないからだ。認めたくない。でも……いつかは必ず帰れる場所だと信じて。あえて言おう。
「ここは夢の世界だから!」
「日奈森さん……」
「あむちー……」
その言葉で唯世は残念そうで、そして今にも泣きそうな顔をし、ややに至ってはしゃくりあげて泣き始めてしまった。二人の意外な反応にあむは戸惑う。
「二人とも!? どうしちゃったの……」
夢にしてはリアルすぎる演出だ。
そういえばここは夢のはずなのに机の匂いも、手足の感覚も感じることができる。
(もしかして……あたし戻ってきたの?)
あむの心に疑念がさした。
すると目の前にいたエドが、あむに向かって片手を差し出してきた。まるで本当の紳士のようだ。あむは、はっとした表情でエドを見つめる。エドは何も言わず頷いた。それから、
「帰ろう、あむ。お前のいるべき世界はここじゃない。ここにはランもミキも、アルもいない」
とあむをしっかり見据えながら言った。あむはその手をとろうと手を伸ばした——しかし唯世とややが悲しむ顔を一瞬でもと見てしまうと、途端に手を引っ込めてしまった。
その光景を見ていた唯世が不意に口を開いた。
「日奈森さんのいる世界はここだよ。ここにランとミキはいないかもしれないけど……代りに僕たちがいる。さあ、ここに残って」
「!」
そしてなんと唯世までもあむに手を出してきた。ややも泣きやみ、潤んだ目で唯世と同じことをする。
あむはうつむいてしまった。悩んでいるのか、と誰もが思った。が、悔しそうに歯ぎしりをしているではないか。
「ふざけないでよ……本当の唯世くんとややだったら、絶対そんなこと言わない」
顔を上げるとあむは、唯世とややをビシっと指差し、強く言い放った。
「二人とも偽物だ! 二人はしゅごキャラの大切さをわかってない! ランもミキも……まだ眠っているスゥもダイヤも。みんなあたしの大切な仲間よ。もちろん、唯世くんと、ややも。だから」
そこから先が詰まった。あむの目から一筋の涙が頬をすべり、地面で弾けた。まるで花弁が舞い上がるように弾け、輝くボールがわずかに生まれる。廊下がわずかに濡れる。
「だから……だから」
涙が狂ったようにあふれてくる。もう止められない。まるであむの目が雨を降らせる雲になってしまたよう。しかし。
「だから待ってて! いつか絶対みんなに会いに来るから! 唯世くん、りま、なぎひこ、やや、空海(くうかい)! それにイクト、歌唄(うたう)!」
雨雲はいつか必ず晴れる。そしてその後に来るのは青い空——異世界に飛んでからまだ会っていない仲間。ガーディアンの顔を。知り合いの顔を。頭に浮かべながら、あむは声の限り叫んだ。何度も何度も。頭の中は、全て友達の顔と思い出で占拠されている。ただ仲間を呼ぶことしか考えられなくなっていた。
『そうよあむちゃん。いつかまた会えるわ……』
脳裏に女の子の声が聞こえた。小鳥がさえずるような美しい声だった。
「ダイヤ……!?」
ダイヤの名前を呼んだ時だった。
突然エドの身体が光りを発し始めた。そしてどんどん小さくなっていく。それと同時に、周りの景色が、唯世とややが、青く光る粒子となって溶けるように消えていく。一瞬ですべては消え、粒子がふわっと広がったかと思うと、目の前で弾けて消えてしまった。
溶けた後は黒い闇が姿を露(あらわ)になる。
あむはとっさに唯世とややに手を伸ばそうとした。だが、必死に理性で感情を抑え込んで何とか引っ込めることができた。消えていく二人を見ながら、呆然と立っていた。やがて二人が消え、辺りが暗くなると、力が抜けたように膝を地面に着いた。
『あむちゃん』
エドの縮小が、あむの拳ほどの大きさで止まった。そしてパッと花が開くように、光が散った。
そこにはエド……ではなく、しゅごキャラが光りながら浮いていた。
オレンジがかかった髪を、頭の上からのツインテールにしている女の子だ。ツインテールは長く、毛の一番先っぽは彼女の白い靴の先まで来ている。
左耳にはステージ用のピンマイク。頭には白いカチューシャをしていて、その右はじには大小二つのダイヤ型の飾りがある。服は明るい黄色のワンピース。
彼女の名はダイヤ。ランとミキと同じく、あむの『なりたい自分』の一人だ。
「ダ、ダイヤ! 何でエドがダイヤになっちゃうわけ!?」
『エドは私が作った幻想。……あむちゃん、早く夢から覚めて』
ダイヤの言葉で、これが改めて夢だと知ったあむは、ダイヤに気になった疑問をぶつけてみる。
「幻想って? ここはただの夢じゃないの?」
『ここはジュリエットが作り出した、邪悪な世界。例えて言うなら、ここは檻。さっきの夢は甘い餌なの。甘い餌であむちゃんをおびき寄せて、捕まえる気だったの。でも間に合ってよかった。捕まったらもう終わり……元の世界にも、エドがいる世界にも帰れなくなるわ。』
ダイヤは辺りを見渡しながら語った。
周りは黒しかない。もしダイヤが光っていなければ、真っ暗闇だ。唯一の光で太陽のようだ。もし夜に太陽が照っていたら、こんな風景になるのではないだろうか。
「あたし幻を見せられていたってこと?」
ダイヤは静かに首を縦に振った。
『そう。幻を見せられていたの。ちなみに今、あむちゃんの世界ではこんな感じになっているわ』
ダイヤがある場所を指差した途端。また突然暗闇が、元の夕暮れ時の教室へと変わった。あむの目の前——窓側の一番後ろの席に、唯世とややがいた。
二人とも表情が重苦しい。そして沈黙をまとっていた。
「ねえ、あむちーが行方不明になったって本当?」
最初に切り出したのはややだった。でもいつもとは違う、真面目さがこもった口調だった。
「うん……日奈森さんのご両親が言っていたんだけど、朝起きたら突然いなくなったらしいんだ。制服もないし、学校の鞄もないから、学校に言ったと思っていたらしいんだけど……」
「あむちー来てなかったよね」
「そう。だから、日奈森さんは家出したってことになっているみたいだよ。警察の人も一生懸命に探しているって言ってたよ」
「あたし……やっぱり行方不明になっているんだ」
あむはそう言うと、俯いてしまった。現実だとは分かっていても、事実を突きつけられると心が痛んでくる。
同時に教室が、また暗闇の世界に戻ってしまった。
『そう。みんな、あむちゃんのことをとても心配しているわ』
「みんな……待ってって! 絶対に戻ってくるから!」
誰もいない空間に向かって、あむは誓いを述べた。もちろん返事はない。その時、ダイヤの輝きが強くなった。眩しすぎて、目を開けたままにできない。
「ダイヤ!」
『これから先、色々とあると思うわ。きっと死にかけることだって、くじけることだってある。でも、何があっても諦めないで。希望を見失わないで——』
ダイヤの輝きが一層強くなり、あむはその光に身を持ち上げられたが気がした。だが、それは急に落下する感覚へと変わっていく。
あむはようやく目をあけた。ようやく光が弱まったのだ。ダイヤが遠ざかっていく。どんなに手を伸ばしても、空を切るだけ。掴めそうなのに、掴むことができない。掴めない代わりに、あむは何度もダイヤの名を呼んだ。叫びすぎて声がかれるくらいに。
*
「ダイヤ!」
あむは、腹筋を使いむくっと起き上がった。右手を前に出しながら、だ。
「あ、あれ……」
いつのまにか風景が変わっていた。外は暗く、星たちが自分たちの力を使って懸命に輝いている。
目の前には鉄の格子。鉄の檻の向こうには、長い銃を持った男が立っている。そして通り過ぎていく人々。リオールで見たような格好をしている。それと、夜の色を移し、ますます気味が悪い血色の池。
「ここ、ルクの村……だ。あたし、帰ってきたんだ」
しかしルクにしては様子がおかしい。昼間見た時と様子が全然違うのだ。
鉄の格子はねじれていなく、まっすぐに。滅んだはずなのに人が。家々には明かりがともり、楽しげな笑い声が聞こえてくる。変わっていないのは、あの血の池だけだ。夜になったせいか、色が濃くなったように見える。
「よう、お嬢さん。ようやくお目覚めかい?」
後ろから声がした。振り向くと、昼間骨があった位置に、人間がいた。あぐらをかき、退屈そうに両手を頭の後ろで組んでいる。
縦じまの囚人服を着た、ひげが濃いおじさんだ。50代くらいだろうか。
「あ、あなたは?」
「俺? そうだな……シンとでも呼んでくれ」
「あたしは日奈森 亜夢って言います」
「ああ、知ってる。こいつらから話を聞いた」
シンは自分の左横を指差した。
そこにはランとミキがいて、あむを見るなり喜んで彼女のもとに飛んできた。
「あ〜むちゃ〜ん!」
「よかった! 目が覚めんただね!」
二人を順に見てから、あむは笑って言った。
「ただいま」
「おかえり!」
ランとミキが同じく言った。
その言葉であむは何となく安心した。あたしのいる場所は、ここなんだな。と改めて感じた。
〜つづく〜
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.12 )
- 日時: 2010/01/17 21:39
- 名前: キナコ☆ (ID: 643MqHaL)
いえいえ^^ルミカさんも頑張ってください!
ルミカさんがオリを募集されたら絶対に出します!
約束です☆続きも頑張ってくださいね^^
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.13 )
- 日時: 2010/01/18 18:32
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: JUrMEp6v)
こんにちわ〜!
消えてしまったんですね^^;
というか、なんだか私の今までに消えたポケダン小説が復活しているんですよ;(昨日の時点では
かなり大量にあって、いままで何回消えたかがわかりました。(復活していないものも在り
でも、もう別スレ(名前はNO)で立てているし、いまさら復活しても遅いと・・・。
管理人連絡掲示板に、復活したスレの削除依頼がかなり届いているみたいだし、なんだかうーん、な結果ですね><
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.14 )
- 日時: 2010/01/18 23:30
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
ラッピー様
はい、また消えました^^;
でもバックアップは取ってるので大丈夫ですb
私も暗黒歴史とも言うべき過去の下手な小説が出てきましたが、書き直しているので意味がないんですよね;; しかもそれらの内、数個消えました。復活したり、消えたりと忙しいですね。
ラッピー様はあっちにスレを立てていますもんね……でも、どうするかはラッピー様次第ですよ!
今回の復活はう〜んってうなる結果ですよね。
いいんだか、悪いんだか……
今度は、消えないことを祈るばかりです。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.15 )
- 日時: 2010/02/02 10:31
- 名前: rumika ◆GU/3ByX.m. (ID: 9FUTKoq7)
今日は更新できなくてすいません!
明日、必ずやります><
遅いがキャラ紹介(徐々に追加)
エドワード・エルリック
長い金髪を三つ網にしている少年。
背は厚(底+アンテナ含め)全長で160cm(165でしたっけ?)(ちなみにあむは156cm)。
思いついたらすぐに行動するタイプ。行動派であるが、頭脳明晰で化学の知識などに優れている。
どうでもいいことだが、背が低いことがコンプレックス。「チビ」を筆頭とする単語に過剰に反応し、相手を殴り倒してしまうことも。
さらに恋愛面も非常にうとい。幼馴染をとるか、旅仲間・・・・・・はたまた旅でであった少女をとるかを悩んでいない。悩め。
アップルパイ、シチューが好物らしい。牛乳が大嫌い。
アルフォンス・エルリック
全身鎧に覆われている少年。エドの弟に当たる。
兄とは対照的に温和で心優しい性格。
だが、女性にもてない!のが本人の悩み?。きっと外見のせいなだけで。元の身体だったらアルの方がもてる・・・・のか? こちらの世界なら鎧でも好いてくれる女性はかなり存在する。彼女が欲しいと何回か言っている。兄よりも敏感で、もてることは間違いないはずだが。また意外にも猫好き。旅先であろうと猫を拾ってきてしまう。ネコ・ハンター。あむのキャラなりで、アミュレットハートが会いそうな気がするのは作者だけ?(個人的妄想なので、文句があるひとはどうぞ)
キャラ紹介(知らない人向け)
しゅごキャラより
日奈森 亜夢 Amu Hinamori(表記はあむ)
濃い桜色の髪を、肩まで伸ばしている少女。目の色はエドと同じく金色。
少しいじっぱりでクールに見える。ただ実際は恥ずかしがり屋で自分を表に出せないだけである。また、周りへの影響力(?)を持っていて、そのありがたいお言葉に救わる方も多い。「日奈森教」教主(うそ)にして、元ガーディアンジョーカー(元勝手につけないでよbyあむ)牛乳はよく飲む。ただしそれは胸がないことを気にしているせい。飲み方も腰に手を当てて、と親父っぽい。
しゅごキャラ
(こうなりたいという持ち主の強い思いから生まれた小さな幽霊?みたいなもの。)
ラン Ran
ピンク色を基調としたチアリーダー風の格好をしたしゅごキャラ。明るく素直な性格。運動と応援が得意で、じっとしているのが苦手な典型な元気っこ。
(応援しているだけで自分は何もしない)
運動能力はエドとアルをカルーク超える神の領域。
ミキ Miki
青色を基調とした、男のような格好をしているしゅごキャラ。クールで知的な性格。結構あむに似ていて、男の子に対する気が多い。絵が得意であり、おしゃれセンスも抜群。この小説では星のことにも詳しいと言うことを勝手に追加しています。すいません。自分のことをボクと呼んでいます。萌え。
スゥ Su
白い頭巾を頭に被り、エプロンをしているしゅごキャラ。おっとりしていて、天然ボケ。そのことは「〜ですぅ」と言う口癖からも分かる。かなりののんびりやで、危ない目にあっても気づいていなかったりする面もある。料理が得意。家庭的で旅には欠かせない存在。エド・アルの料理を作る(もちろんキャラチェンジだが)のも彼女の仕事。
ダイヤ daiya
卵に戻ったままのあむのしゅごキャラ。
とても強い力を持っているが、やや天然?
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.16 )
- 日時: 2010/01/22 22:46
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
- 参照: オリキャラ整理集です
前に出していただいたオリキャラです。
過去スレッドを整理し、出てきたものを集めます。乗ってない方は申し訳ありませんが、また応募していただけると幸いです。
(錬金術師)カイン様
【ミナ・ロナウド/女】
【黒髪のセミロングで、瞳も黒。一人称は僕(本人の思考内では私)】
【ボーイッシュな服を好んで着る。他人の分にはどうでもいいが、ピンクやレースなど女の子らしすぎる服装は嫌い(赤はおk)
年齢は13で、新米の国家錬金術師だが錬金術の技術は結構高い方。
腰にいつもチェーンベルトをしており、そのベルトに国家資格の銀時計をつけている(普段は上着などで隠れる)】
【13歳になってすぐに資格を取ったって設定でお願いしますw】
【豪雨の錬金術師】色々練成したりも、周りの環境とかにもよるが、ミナはよく水を練成するため、この名前w
【趣味は宝石集めで、特技はピアノ演奏。(だけど弦楽器に至ってはどこを取っても破壊力抜群な演奏になるw)
いつもメモ帳を持っており、1枚残らず練成陣が描かれていて、戦闘時など、すぐ錬金術を使いたい時に1枚千切って練成したいものの上に置く(置かなくても、付けていればおk/急いでないときは「メモが勿体無い」と言って直接練成陣を書く)
あとは手帳を持っていて、重要なことをメモするのに使っている。
好きな食べ物はピザ。嫌いな食べ物はないが、嫌いな物は蜘蛛。
ゴキ○リでも平気で退治するミナだが、小さい頃遊んでいたとき、顔に思い切り蜘蛛の巣がついた(デカイ蜘蛛もろとも)ことからトラウマに。
そこまで怯えはしないが、蜘蛛の多いところへ行こうとすると「い、いや…やめとくよ」「遠慮しとくよ」と拒否する。】
(錬金術師)聖那様
【名前と性別】
ルーナ・クラーク(♀)15歳
【容姿】
セミロングで茶色っぽい黒の髪
カチューシャをしている
身長は161センチ
【性格(具体的に)】
女の子らしい可愛いものが好き
1人称はアタシ
まわりの様子に敏感
たまに天然なときがある
【国家資格アリ?】
ナシ
以前に国家錬金術師にならないかと誘われたが断った。
【備考(趣味・特技・嫌いなものetc)】
ルーナは1人ッ子で飼い犬のぺティとは姉妹のように育った。10歳のとき、ぺティが死んでしまい人体錬成を行い、視力をもっていかれた。
人体錬成を行った後から動物たちと会話ができるようになった。
趣味は散歩&音楽を聴くこと&料理。
特技は動物と会話すること。
好きなものは可愛いもの、チーズケーキ。
嫌いなものは特になし。
錬金術師)莉子様
【レラン・センティ/女】
【栗色をした髪のショートカット。緑の目をしている。白いロングコート、茶色の七分ズボン】
【いつも明るい。笑っていることが多い。人みしりをせず、すぐ人になじんでしまう。】
【アリ】
【四大の錬金術師(四大元素の地水風火を操るから。)】
【趣味は読書(錬金術の本)。手の甲に錬成陣の刺青があり、それで錬成をする。「国家錬金術師になる!」と家を飛び出し、みごと国家錬金術師になり、家に帰ってきた。14歳】
【名前と性別】アスカ・クロード アオイ様
【容姿】黒髪のショート。赤い目。美人でモデル体型。エドと同じ年で、エドより少し身長が高い。
【性格(具体的に)】クール。いつも冷静沈着で、悪口など言われても怒らず、冷静に無視か嫌みを返す。あまり愛想がなく口数も少ないけど、無口なわけではない。
自分にも他人にも厳しいけど、優しさもちゃんと持っている。
口調に男言葉が入る時がある。
【国家資格アリ?】
ない。優秀な錬金術師なので何度も誘いはうけてるけど断ってる。
万事屋の仕事として軍の事件解決の依頼を受けたりするので、軍に知り合いがいる。
【備考(趣味・特技・嫌いなものetc)】
錬金術は基本の錬金術と遠隔錬金術ができる。自分のいる場所から見える範囲までならどこでも錬金術を発動できる。普段は錬成陣が描かれた指輪を使ってる。でも、なくしたり盗られたりした時のために体中に錬成陣を描いたアイテムを隠し持っている。
武術と剣術も得意。
イズミが先生。なのでエドとアルは兄弟子。2人より後に弟子になった。アルは素直に尊敬していて仲が良い。エドは錬金術は尊敬するけどその他(性格とか)は尊敬してない。短気で子供だよなと思ってる。
普段は自由気ままに旅をしながら万事屋をやっていて、人探しから事件解決まで幅広くやっている。子供が相手でも依頼を受けるのでわりと評判はいい。万事屋をしながら錬金術について調べている。
見た目に寄らず綺麗なもの、かわいいもの好き。動物やシンプルでかっこいい服が好き。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.17 )
- 日時: 2010/01/22 23:23
- 名前: rumika ◆GU/3ByX.m. (ID: 9FUTKoq7)
オリキャラ募集、再開です^^
出るのは遅めです。
【名前と性別】
【容姿】
【性格(具体的に)】
【錬金術師? ホムンクルス? 軍人?】
【国家資格アリ? あリの場合は二つ名を下さい!】
【ホムンクルスの場合、罪の名前は?】
【使える能力(錬金術・武器)について】
【備考(趣味・特技・嫌いなものetc)】
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.18 )
- 日時: 2010/01/23 13:07
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: DVpsznMY)
こんにちわ!
なんだか、サイト、全体的に変わりましたね;
はっきり言って、ちょっと小説が読みづらいような・・・(おい
おお、キャラ紹介ですね!
相変わらず表現がお上手で・・・^^
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.19 )
- 日時: 2010/01/25 22:20
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
「ねえ……ここって本当にルクの村?」
あむは鉄格子の外を丹念に見ながら言った。
外では通りすがりの人々が、好奇の目であむたちを見つめながら歩いている。
昼間まで誰もいなかったはずの村なのに、夜になり突然人が現れると言うのはおかしい話だ。しかもその人々の恰好は明らかに旅の服装ではない。
「ああ、ルクの村だ。ルクじゃなかったら、どこだって言うんだ?」
シンが答えた。退屈なのか、大きな欠伸をしているし、頭の後ろで手を組んでだるそうな表情で壁に寄りかかっている。
「そうだよね。……ラン、ミキ。あたしが気絶してから、何があったの?」
あむが尋ねると、二人は難しい顔をした。
そしてう〜んと唸り始める。しばらく唸ったのち、始めにランが口を開く。横でミキはまだうーうーとロダンの「考える人」の状態に陥っている。
「あのね……あむちゃんは気を失ってから、あたしたちは、ジュリエットにこの牢屋に閉じ込められちゃったの。錬金術で鉄の棒を直して、鍵もかけたのもジュリエットなんだよ」
ランが言いきった後、ミキは唸るのをやめた。そのままランの言葉を継ぐ。
「で、問題はここから先。太陽が沈んだ途端、ルクの町は蘇ったんだ」
「へ? 蘇ったってどういう意味?」
「あのね。お日様が沈んだら、ルクの町が急にピカ〜って光ったの。光が終わって何だろうって外を見たら、今の町みたいになってたの!」
興奮気味に話すラン。その話が終わった時、あむは顎に手をあて、考えるポーズを取った。
昼間は滅んでいたルク、夜は普通の町のルク。
滅んだ町は決して蘇らない。人が手を加えない限り。それが蘇ったということは、誰かが何かをしたのだ……誰かも何かもわからない。が、一つだけ思いつくことがあった。
シスターさんが言っていた「病気や怪我を治せたり、水をワインに変えられる『奇跡の石』」——つまり、賢者の石。
「この町に賢者の石があるんじゃないかな」
その時、シンの眉が動いたのにあむは気づいていなかった。
〜つづく〜
すいません! 今日は塾です;;
続きは火曜日になりそうです。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.20 )
- 日時: 2010/01/23 15:26
- 名前: ルミカ ◆GU/3ByX.m. (ID: 9FUTKoq7)
ラッピー様
気づいたら、大幅に変わっていましたね……
確かに見づらくなったかも(ゑ?)
キャラ紹介は相当暴走しました。普通じゃ面白くないので工夫してみましたが、逆に崩壊。あははって感じです^^;
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.21 )
- 日時: 2010/01/23 20:08
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: oq0pGGOm)
お久〜♪
最近見れなかった・・・
改めて見ると、やっぱスゲー文才!
ルミカの小説読みやすくていいよね☆
惚れてまうやろー!!!(ぉぃ
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.22 )
- 日時: 2010/01/23 20:28
- 名前: キナコ☆ (ID: krXosEAU)
【名前と性別】
セイ・エノル ♀ 17歳
【容姿】
黒髪のショートに茶色っぽい黒の瞳。
白いコートを着ている。
身長がかなり大きい。両足が機械鎧。
【性格(具体的に)】
明るい少女でいつも笑っているような少女。
でもかなりの面倒くさがり屋。いたずら好きでかなりのS。
自分は人に絶対に心配をかけない。面倒見がよく小さい子からかなり人気。だけど短気な子が苦手。
自分と同じ事をした人間に対してはかなり優しい。
人によく相談される。だけど自分の心配は誰にも話さず自分1人で抱え込む。
【国家資格アリ? あリの場合は二つ名を下さい!】
アリ。心の錬金術師。
【ホムンクルスの場合、罪の名前は?】
【使える能力(錬金術・武器)について】
人の心を読んだり操作したりできる錬金術。よく人の心を読んだりして嫌がらせしたりする。
【備考(趣味・特技・嫌いなものetc)】
過去に妹を人体錬成した。「アレ」を見た。両足を持っていかれそれを悔やむ。だけどあまりそれを表には出さない。「性格」にも書いたが人に心配をかけずよく1人で抱え込み影でいつも泣いている。
趣味は人の心を読んで遊ぶこと。これは自分でも悪だと思っている。特技は錬金術。かなり錬金術が得意。虫が大の嫌いで見つけると大声で叫ぶ。それと大総統の正体を知っていて味方のふりをしている。そういうのが大の嫌い。簡単に言うと裏切る仲間は許さない。
約束☆のオリキャラです!
よければ使ってくださいね☆
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.23 )
- 日時: 2010/01/26 17:56
- 名前: rumika ◆GU/3ByX.m. (ID: 9FUTKoq7)
- 参照: 今日も塾です! すいません><
「お嬢ちゃん。賢者の石を探しているのか?」
シンの低い声がし、あむは驚いて振り返った。
だるそうな表情が一変し、鋭い眼光を宿す冷たい表情になっていた。
「はい。探しています」
それでも鋭い眼光を跳ね返すように、あむは力を込めて答える。
シンは冷静な顔を崩さず、壁に寄り掛かるのを止め、起き上がった。床にあぐらをかいた姿勢で、あむたちを見つめる。何だか一昔前のお父さんのようだ。
「石を求める理由……何故だ? 金や宝石が目当てか?」
「ち、違います! あたしは…あたしは…だって、その…」
あむはしどろもどろになった。
「別の世界から来ました」なんて言って、誰が信じてくれるのだろう。脳裏に自然とシンが嘲笑う様子が、浮かんでくる。
「絶対に信じてもらえません。馬鹿らしくて、おかしすぎますから」
「ほー……」
〜つづく〜
ぎゃあああ! また合唱祭で書けなかった;;
しかもこれから塾があるので、明日修正します!
コメント返しもまた明日です!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.24 )
- 日時: 2010/01/26 18:06
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: .3t6TJMo)
うはああああ、こっちも忙しくてなかなか来れません^^;
明日は数学のテストだし、どーしよー! って感じです;
PC、まだ10分くらいしかやってないんですけど勉強してきます^^;
短文すみませんでした;
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.25 )
- 日時: 2010/01/29 23:38
- 名前: rumika ◆GU/3ByX.m. (ID: 9FUTKoq7)
- 参照: 明日に絶対コメントを返します!
シンは身体をゆっくりと起こすと、床にあぐらをかいて座った。瞳も冷たいものから、好奇に満ち溢れたものへと変わる。
「訳ありだな? 俺が今まで見てきたやつらは、大抵金のために賢者の石を求めていた。賢者の石を使い、金を練成し…大金持ちになるそんな野望に満ちていた。だが、お嬢ちゃんは違うようだな。どうしても……賢者の石がないと、困る。そんな感じだな?」
「はい……」
あむは力なく答えた。するとシンは、あむをまっすぐに見つめた。
「話してくれ。あの世への土産だ。誰にも話すつもりはないし、笑うつもりもない」
「本当ですか?」
あむが不安に満ちた顔でシンを見た。
するとランが急に、どこから出したのだろう。ハートマークが描かれたホイッスルを吹いた。辺りの静寂を切り裂いていく。吹き終わるといらついた表情で、
「くよくよタイムは終了!」
と腹の底から声を出して叫んだ。
「あむちゃん! いつまでくよくよしてるの? はっきり言っちゃいなよ」
あむが呆然とする横で、ミキもまた叱るような口調で言う。
「あむちゃん、勝手に一人だと思い込まないでよ。おかしくて、馬鹿馬鹿しいことを言うのはボクたちも同じ」
「そうそう! み〜んながあむちゃんを馬鹿にしても、あたしたち「しゅごキャラ」はあむちゃんの味方だよ! うそを言っていないってわかるよ」
——忘れていた。あたしはこの世界に放り出されてから、ずっと一人で悩みを抱えていた。周りの人は全て他人。異世界トリップと言う、オカルトのような現実。オカルトを否定するエド。頼れる人なんていなかった。でもここに頼れる人はいた。もう一人の”あたし”。
あたしの全部を知っている子。いつだってあたしのことを守ってくれる子。それはとっても曖昧で。信じていなければすぐに消えてしまう、はかない存在。ここであたしが信じなければ、きっと消えてしまう。
「…シンさん。あたしたちは別の世界から来ました」
「べ、別の世界?」
シンが、よくわからないと言わんばかりに大きく目を見開いて尋ねる。当然のことだろう。「異世界」は身近な話題ではないからだ。
しかし、あむは静かな口調で続ける。
「あたしは、錬金術がない世界から来ました」
〜つづく〜
また×2中途半端;;
合唱際の練習の後、これから塾です;;
コメントは明日絶対返します! さぼっていてすいません;;
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.26 )
- 日時: 2010/01/29 20:49
- 名前: アル ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
初めまして! とてもおもしろかったです!
これからも頑張ってください!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.27 )
- 日時: 2010/01/30 15:23
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
- 参照: あむちゃんキャラ崩壊してない?
「…そうか。それで?」
「あたしたちは、元の世界に帰るために賢者の石を探しています。なんでもホウソクを無視して錬成が出来るって聞いたので、使えるかな……って」
黙って聞いていたシンは、うんうんと頷いた。そして険しい顔つきで、
「賢者の石は”等価交換”の原則を無視できる。ひょっとして、異世界への道を作り出せるかもしれないな」
と言った。しかし”等価交換”がわからないあむは、頭に疑問符を浮かべてしまう。と、灯火? 糖化? 頭の中で多くの漢字が、泡のように浮かんでは消えていく。だがそれも『交換』の言葉につなげられない。
無駄に考えているあむを見かねたのか、ミキが尋ねる。
「等価交換って?」
「お嬢ちゃんたち、石を求めているのに『等価交換』の原則を知らないのか? 錬金術の基本だぞ?」
シンが怪訝な顔をして三人を見やる。
また錬金術? とあむは小声でつぶやくと、苦笑いをしながら答える。
「よくわかりません。物質を変化させる術ですよね?」
「ああ。一つのものを加工し、別のものにする。それが錬金術。…まあそれがわかっているんだったら、大丈夫だろうな。錬金術は、お嬢ちゃんたちにとってどう見える?」
「はいは〜い! 魔法! だってラジオを簡単に直せたり、壁に扉を作ったりできるよ!」
ランが元気よく手を上げて返答をした。授業中によく手を上げる子供のようだ。
「それが一般的だな。錬金術は壊れたものを何でも直せる、何でも作れる。錬金術を知らない人間は、大抵そう思っているな。だが錬金術にも法則……つまりルールが、いくつかあるんだ」
「その内の一つが”等価交換”ですか?」
「そうだ」
シンは指をパチンと鳴らした。
「『何かを得るためには、同等の対価を支払わなければならない』それが等価交換さ。例えば……勉強ができるようになりたかったら、できるようになるまで努力しろってことだ。努力という代償を払って、「成績がいい自分」を手に入れるってことだな」
そこまで言うと、シンはふーっと長い溜息をついた。そして表情が、寂しげになる。
「お嬢ちゃん……元の世界に帰りたい気持ちはわかるが、賢者の石は求めない方がいい」
「え!? なんで?」
いきなりの発言に驚いたあむは、口調がうっかり素の状態になってしまった。だがそんなことを気にしている暇がないくらいに焦る。
せっかく手に入れた「石」の情報を手放したくない。
「俺はかつて「マルコー」と言う医師のもとで、賢者の石の研究をしていたことがある。研究をしていたある日、マルコー医師、そして俺たちは賢者の石を、『ある材料』を使えば錬金術で作り出せることを発見した。いやしてしまったんだ」
話すシンの顔は青トマトのようにまっさおだ。何か嫌なことを思い出しているらしい。冷静を装っているが、唇からは血の気がうせている。心なしか身体も震えているように見える。
「錬金術で作り出せるんですか!?」
「ああ。だがあくまで『不完全』なものだ。本物に近い偽物……と言えばいいのか。ある程度は等価交換を無視して錬成が出来るが、使いすぎると壊れてしまう」
話を聞いていたランがあ〜! と大きな声で叫ぶ。
「それ、コロネ教主が使ってたよ!」
「コロネじゃなくって。コ—ネロでしょ」
漫画なら汗マークを垂らしているだろう。あむは呆れた口調で言った。ランは特に気にしていないらしく、ごめ〜ん。コ—ネロ教主だったね。と明るい口調で訂正した。
「見て来たのならわかるはずだ。あんなものを求めてはいけない」
「で、でも! あたしは石にしか頼れないんです。教えてください! 元の世界に帰りたいんです!」
あむは必死に懇願した。するとシンは、重々しい口を開いた。
「……お嬢ちゃんが帰りたい気持ちはよくわかる。だが、石の材料は——」
——世の中には知らない方がいいこともある。知ってから、後悔しても遅い。
〜つづく〜
ルク編遅! あと3日で完結できたら、したいと思っています;;
オリキャラ出すって言って遅くなってすいません! 絶対いい場面で出す〜なんて思っていたら、こんな日に! 次回出します!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.28 )
- 日時: 2010/01/30 15:21
- 名前: キナコ☆ (ID: LqogUCyT)
更新お疲れ様です^^
やっぱり面白いですね!
あむちゃん可愛いし♪
頑張ってください☆
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.29 )
- 日時: 2010/01/30 16:14
- 名前: 瑠美可 ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
コメント返し
マユ
ゑ? ダメ小説の間違いだと思うよv
梨花「それよりひぐらしを書きなさい。いつまで挫折しているの?」
マユのひぐらしのほうがよっぽど素晴らしいよ! うちこそ惚れさせてください(何故)
キナコ☆
オリキャラありがとう!
そっちでもフレデリカを出してくれて、天クスです!向こうにはコメントが出来ないから、今度改めて言いに行くね♪ あとがきで頑張って出してみる……
ラッピー様
最近向こうに行けなくてすいません;;
短文でもコメントを下さるだけでとても嬉しいです!
テストはどうでしたか?
私は合唱祭で死にます;; 2月8日にあるんですが——。3年生は自由参加なのに、2年生は強制参加……推薦狙いの子は来年も出る気みたいですが、受験する子は今回が最後なのでクラス全体が盛り上がっています。帰ったら白い目で見られる、ってかなりぴりぴりした空気が漂っております。毎日6時近く……練習。朝連。…お互い頑張りましょう;;
アル様
初めまして。こんなダメ小説にコメントしていただきありがとうございます^^ アル様のお陰で励みになります! よかったら、またお越しくださいです☆(誰v)
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.30 )
- 日時: 2010/01/30 16:47
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: bdnyFill)
いつになく進んでおりますな!(誰w
梨花「あんたが更新しないだけよ」
エド「まったくだぜ」(何かいる←
うっさいチビッ!
エド「チビとは何だー!!チビとはぁぁッ!!」
梨花「まったく・・・」
いやいや、ウチも惨劇ネタがね
考えても文章にしにくいんだよ、これがさ〜
だから、ゲームを参考にしてる☆
- Re: しゅごキャラ×鋼の ( No.31 )
- 日時: 2010/01/31 11:21
- 名前: アル (ID: 2AE1iE9Q)
けんじゃのいしが明かされますね! 興奮するくらい面白いです!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.32 )
- 日時: 2010/02/01 20:25
- 名前: 海冥 (ID: sluLeqWs)
面白く続きが楽しみです。
ところで、アルのキャラ設定のところに女性にもてないとありますが、原作では優しい性格故、鎧の姿でも女の子には兄よりモテるという設定だったと思いますし、小説やゲームなどでも恋心を寄せるキャラがいたと思います。
それともこの小説では違う設定なんでしょうか。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.33 )
- 日時: 2010/02/02 14:14
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
コメント返し
マユ
こっちは異様にネタが思いつく(何故か)
ひぐらしは最後のシーンが思い浮かばない;; ゲームは親に売られたし、参考にできるものが……!
梨花「ひぐらし進めなさい!」
エド「ってか俺を出せ! 俺を出せ! あむばっかり目立ちすぎだ!」
アル様
いつもありがとうございます!
賢者の石のことは知っている方が大部分だと思うので、イライラさせていたら申し訳ありません;;
海冥様
初めまして^^ コメントありがとうございます。えとご指摘の点。アルの設定ですが、あの紹介の仕方はギャグです。私が悪ノリしているだけです。ふざけて書いていたのですが、今となって読み返すと最悪ですね;; 修正しておきます。ご指摘ありがとうございました。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.34 )
- 日時: 2010/02/10 16:49
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: mOILM.Mp)
「生きた人間だ」
「……う、嘘っ」
それを聞いたあむの顔は、みるみるうちに青ざめていった。求めていた希望が絶望に変わる瞬間……信じていたものが崩れる瞬間でもあった。
「お嬢ちゃんは誰かを殺してまで、元の世界に帰りたいのかい?」
「そんなこと…そんなこと、できるわけない!」
かっとなったあむは、つい怒鳴ってしまう。
人を殺してはいけないことは、学校でさんざん教わってきた。かつて先生がこう言っていた。
『殺された人にも、人生があった。もし生きていたら、君たちと同じように、普通に生きていたはずなんだ。人を殺すということは、他人の人生を壊すことなんだよ』
だから人殺しはいけない……
「だったら他の方法を探すんだな」
その言葉にランたちが続く。
「そうそう! まだ帰れないって決まったわけじゃないよ」
「ボクたちはボク達で、別の方法を探そうよ。誰かを犠牲にしない、ね」
シンの言葉はあっさりしているが、優しい口調に感じられた。励ますように言ってくれるランとミキの言葉もそうだ。じわじわと氷が溶けるような、温かい言葉たちだった。
心が溶かされていくのを感じながら、あむはポケットに手を突っ込んだ。エドの銀時計を引っ張り出す。銀時計は暗闇の中でも、月光を跳ね返し鈍く光り輝いていた。
「立って歩け。前に進め。あんたには、立派な足が付いているじゃないか」
銀時計を見つめながら、自分に言い聞かせるように呟いた。そして覚悟を決めるように、あむはぎゅっと銀時計を強く握りしめた。
「あたし、探すよ。元の世界に戻れる方法を」
脳裏に唯世たちを思い浮かべながら、強く言った。すると横からシンの声が飛んできた。
「だったら、その前にルクの村を救ってくれないか?」
「は?」
「え?」
あむとランの声が被った。ミキがとてもわざとらしく尋ねる。
「ボクたち正義のヒーローってこと?」
「ある意味でな。村のことは知っているだろう? 数ヶ月前に大量殺人事件があり、村人は全員ジュリエットによって皆殺しにされた。もちろん、俺も殺された一人に入る」
「それは知っていますけど……死んでいるんだったら、何で話せるんですか?」
あむは冗談めかして言った。
するとシンはにやにやと不敵な笑みを浮かべ、3人を順に見やった。
「蘇ったからだ。ジュリエットの、賢者の石の力によって蘇られさせたのさ」
「え! 石ってそんなことまでできちゃうんですか?」
「正確には……それと違う石によるもの。だけどな。おじょうちゃんを巻き込んでやろうとしている」
〜つづく〜
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.35 )
- 日時: 2010/02/22 23:36
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: mOILM.Mp)
- 参照: 2月5日までお休みします;;
「ジュリエット!」
自分を牢屋へ放り込んだ相手の名を聞き、あむはいきり立った。すぐにランが落ち着いてよ〜となだめに入る。
「あいつのことだ。お嬢ちゃんを、賢者の石の材料にするつもりだろう。なあ。気絶していた間、夢を見ていただろう? 内容は知らないが、とても幸せな夢だったはずだ」
「え!? どうしてそれを……」
誰にも話していないのに。言ってないのに。夢を見ていたことをぴたりと言い当てられ、あむはびっくり仰天した。
驚いたあむの表情を楽しそうに見ながら、シンは言葉をつづける。
「ジュリエットはな、資格こそ剥奪されているが『国家錬金術師』だったのさ。二つ名は忘れたが……あいつの得意技は相手に『幻影』を見せることだ。幸せな幻を見せ、相手を自分の世界に永遠に捕える。ま、最もそれは賢者の石の力によるものだがな。人に見せる幻なんてコントロールできるはずがない。……要はお嬢ちゃんに幻を見せ、抵抗されないうちに賢者の石にするつもりってことだ」
「じゃあ……あたしは、このままだと賢者の石にされちゃうってこと!?」
シンは軽くうなずく。
するとあむはすくっと立ち上がった。牢屋の出入り口に近づくと、鉄格子をひっぱったり、拳で何度も叩いたりした。しかし鉄の棒は、何事もないかのように立ち続けている。ぴくりともしない。
「あむちゃん?」
不安そうに尋ねるランの声を背に、あむは続ける。
「ぼーっとしたって、何も始まらないじゃん。賢者の石にされるくらいだったら、行動してた方がいいでしょ」
その言葉を聞いていたシンが再び口を開く。
「だったら村を救ってくれ。俺たちは散々だ。死んでいるのに、勝手に蘇らされて賢者の石づくりに加担させられている……まあ俺のせいでもあるんだがな」
静かな口調だが、悲痛な思いも抱えられていた。そのことを察したのか、あむは棒を攻撃するのを止めた。シンに向き直る。
「どういうことですか?」
シンは長い溜息を吐いた。そして目を伏せがちに、話し始めた。
「俺は『サイン・ストーン』と呼ばれる石を持っているんだが、どうもそいつが賢者の石の力を増幅させてしまっているらしい。この町の中だけ、人々が蘇っている。……もちろん村の外に出れば、みんな死ぬが、な」
「サイン・ストーン? なんだかすごそうな石だね。それがあれば、賢者の石の代わりになるかな」
ランは、思ったことを素直に述べただけだろう。だが、それはシンに何かを気付かせたらしい。顎に手をあて、考えるシチュレーションを取り始めた。
「お嬢ちゃんになら、託してもいいかもな。いいか……」
その時だった。獣が鳴くような声が聞こえた。かなり近い。
「な、なに?」
不安そうな表情をすると、あむは辺りを見渡した。その直後、恐怖で目が限界まで見開かれる。鉄格子の外に恐ろしいものが見えたからだ。
ゆっくりと近づいてくる一匹の獣が見える。近づくそれは、高さ4mは余裕でありそうなヤギだった。瞳は血の色をしていて、月明かりを受け不気味にぎらついていた。そしてその背にはコウモリの様な翼。——キメラ、と言う表現がよく似あう。
「ククク……ミツケタワヨ『サイン・ストーン』。アンタタチミンナ、ケンジャノイシニシテアゲル」
近づくキメラから、低い女性の様な声が聞こえた。随分余裕そうな言い方に、あむはかちんと来る。牢屋の鉄格子をつかむと、思いっきり怒声を上げた。
「はあ!? なんで賢者の石にならないといけないのよ!」
「アタシノタメヨ。アタシハ、イツマデモ、ウツクシクイタイ。アタシノタメニ、ソノイノチヲ、ササゲナサイ!」
ヤギの翼が、羽ばたこうとするかのように開いた。そして上下に動いた。とたんすざまじい空気の流れが生まれ、檻の中にいた全員を襲った。
「きゃあ!」
あむの身体はふわりと持ち上がり、そのまま背後の壁に激突した。背に痛みが走るが、何とかこらえる。 小さいランとミキは、天井にへばりついている。だがその天井にも、縦横無尽にヒビが入り始めている。このままでは確実に生き埋めにされてしまう。
「あのヤギ何なの……」
「多分ジュリエットだ。賢者の石を使って、自分の姿を化けものに錬成したんだな」
ようやく風はやんだ。が、とうとうヒビが入った天井から、小石が落ち始めた。ゆっくりだった石の落ち方が、だんだん早くなっていく。
「ど、どうしよう……」
ランとミキは風がやんだすきに逃げだし、あむのポーチの中に無理やり潜り込んでいった。
言っている間に今度は大石が落ち始めた。完全に崩落が始ってしまった。シンの姿が消えていく。
「お嬢ちゃん! サイン・ストーンは、あの血の池の中だ! 村を頼む!」
シンの声を聞いたと思った。しかしその刹那、あむの視界で白い光が弾けた。稲妻にも似た、真っ白い光だった。思わず目を閉じる。続けて、誰かに腕を掴まれるのを、はっきりと感じた。そして強い力で手繰り寄せられる。当たる小石が痛い。
誰が……誰が。あたしをどこに連れていくの?
*
石が当たる痛みを感じなくなり、あむはようやく目を開いた。
そこは牢屋の裏手らしい。牢屋を作っていたはずの壁は、大小さまざまな瓦礫へと変貌を遂げ、積み重なっている。シンは、恐らく下敷きになってしまったのだろう。この様子では助かっていないだろう。
「シンさん」
あむは鼻の奥がつーんとした。しかし今は泣いている場合ではない。村を救わなくては……シンとの約束を果たさなければ……使命感から四肢で動こうとした時。
「大丈夫?」
声に気づいたあむは一度身体を起こした。
まだ若い、十代半ばの少女。艶やかな黒髪のショート・ヘアーと、ジュリエットより明るめな赤い瞳が目立つ。目鼻立ちも整っていて、あむでもわかる程の美人だ。さらにモデルと呼んでも、差し支えがないような身体をしている。背はすらっとしていて、長身。しかも痩せている。きっとモテモテなんだろうな、とあむは嫉妬とも尊敬とも呼べる、複雑な感情を抱いた。
「私はアスカ・クロード。助かってよかったわね」
よかったと口では言っているが、顔に安堵の表情は見られない。むしろ真面目な顔のままだ。
「あ、ありがとうございます。私は日奈森 亜夢って言います」
「知っているわ。外国式なんでしょう? 名乗るなら今度から「亜夢 日奈森」と名乗るべきね」
〜つづく〜
ちゅうと半端ですが、ようやくアスカさんを出しました。展開も強引だし、わかりづらくてすいません;;もう少しで必ず終わらせます!
上に書きましたが、3,4日は旅行でお休みします。私の学校、2月の頭は受験休みで、今5連休のまっさい中です。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.36 )
- 日時: 2010/02/02 16:03
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
番外編① バレンタイン企画
エド&ウインリィの場合
「まったく……」
二月の寒空の下、ウインリィはため息をついた。リゼンブール(*エド・アルの故郷)の冬は厳しい。夏は涼しいが、冬は切るように寒い。吐く息は白くなり、手先から感覚が失われている。
「せっかく帰ってきたのに、オートメイルを壊すなんて。何考えてんのよ……」
文句を言いながら、ウインリィは自分の手元に視線を落とす。そこには、チェック柄でラッピングされた小さい箱が握られていた。英語で『エドへ』と書かれた、小さなシールが貼られている。
「バレンタインだから作ったけど……どうしよっかな〜」
星空を見上げながら、ウインリィは数か月前の会話を思い出していた。
数か月前エドがオートメイルをぶっ壊し、リゼンブールに戻ってきたときがあった。その時、何の流れか忘れたが、あむのしゅごキャラ達に「バレンタイン」の話を聞いたのだ。
「バレンタイン? そんな日があるんだ」
ウインリィは目を丸くして言った。
「そうですぅ。女の子が、大好きな男の子にチョコレートを渡す日なんですよぉ」
「要は、誰か大切な人にプレゼントを送る日ってことだよ。友達とか家族とか……男の子じゃない人にあげている人だっているし」
スゥとミキが、にこにこしながら答えた。
すると横から、ランが
「ウインリィは、エドにチョコレートをあげるんでしょ?」
と気を使う素振りも見せず、聞いてきた。
ウインリィは、ちょっと顔を赤らめながら顔の前で手を何回も振る。
「え? やだやだ。エドに限定しないでよ。大切な人って言ったら、ばっちゃんやアル……あむに、ラン・ミキ・スゥだって入るわよ」
指を折り、人の数を数えながら、ウインリィは楽しそうに話す。実際、頭の中では、2月14日にみんなにシチューでも作ろうかな……と考えを巡らせていた。
「あたしが言いたいのは、本命チョコ!」
ランが不満そうに声を荒げた。本命の言葉を知らないウインリィは、難しい顔を作る。
「ほ、本命?」
「そう! 友達にあげるのは「友チョコ」だけど、好きな人にあげるのは「本命チョコ」なんだよ」
「へ〜……」
納得しながら、ウインリィの脳裏にはエドが浮かんでいた。慌てて頭を振り、その映像を消す。
「まあ中身は変わらないけどね。あむちゃんなんて、友チョコも本命チョコも外見変わらなかったし」
「あ、そういえばあむちゃんは、今年の本命チョコ誰にあげるんだろうね。やっぱりアルかな? エドとは喧嘩ばっかりだもん」
「そうですねぇ」
「あたしの本命……」
やっぱりエドが脳裏に浮かぶ。しかも最高に笑った顔で。
もう! どうしてこんなにもエドが思い浮かぶのよ……背は低いし、オートメイルは壊すし、どうしてあいつが……
脳内で葛藤中のウイリンリィ。それをしゅごキャラたちは不思議そうに見つめていた。
「ウインリィ?」
心配そうに覗き込むミキの顔が、飛び込んできた。ウインリィははっとした表情を浮かべると、すぐに笑い飛ばそうとする。
「大丈夫よ! あはは」
「素直になりなよ! 素直じゃない子は、素直な良い子にキャラチェ〜ンジ!」
「エド〜! あたし……」
そこから先は思い出すだけで恥ずかしい。
キャラチェンジの力は恐ろしすぎる……あむの苦悩がよくわかる日でもあった。
「おい。ウインリィ」
誰かに肩をたたかれ、ウインリィは驚いて振り向いた。その後ろにはエドがいた。手に何やら小さい袋を大事そうに持っている。
「あ? なに、エド?」
「そ…その…こ、これ。受け取れ!」
エドは大事そうに持っていた袋を、乱暴に突き出した。
一度ウインリィをちらりと見ただけで、後は視線をそらしてしまう。
「あ、ありがと」
軽くお礼を言うと、自分のプレゼントは下に置く。ウインリィは、恐々(こわごわ)と差し出された袋をしっかり受け取った。
「開けていい?」
「お、おう」
エドの顔はすっかり赤らんでいる。酔ってるのか?
その横でウインリィは、袋をあけた。中にはしゃれている、銀色のペンダントが収められていた。星型の部分には「ウインリィ」と小さく刻まれている。
「わあ! かわいい!」
「今日って、大切な人にプレゼントを贈る日なんだろ。……ミキに選んでもらった」
エドのセンスは良く言えば個性的、悪く言えば人とはかけ離れている。ミキにでも頼まないと、おかしいプレゼントを買ってくるであろうことは、長い付き合いで、知りすぎるほど知っている。
「あ、あたしも! これ……」
ウインリィは、ようやく小さい箱をエドに差し出した。エドは、それをひったくるように持って行った。視線は相変わらず。
やっと渡せてよかった……と、安堵するウインリィの横で、箱をしみじみと見ていたエドは一言。
「食えるのか、これ?」
「文句あるんだったら食べなくていいわよ。アルにあげるから」
当のアルは、今頃あむにチョコレートを渡されているはずだ。
「エドにあげるの? じゃあ。あたしはアルにあげるから、二人きりでしっかりやってよ」
あむも協力済み。どんだけ手が込んでいるんだ。
エドはラッピングを器用に剥がすと、ハート形のチョコレートにがぶりと食いついた。するとエドの表情が、金色の瞳に光が宿った。
「……美味いよ」
……一方その頃。
「兄さん、ボクこの身体になって初めてチョコレートをもらったよ!」
ロックベル家の中では、目を輝かしてはしゃぎまくるアルの姿があった。
〜終わり〜
変形エドウィン小説でした。遅くなってすいません!
雪兎さま好みにできていたでしょうか><
しゅごキャラを混ぜてみましたが、違和感ありすぎ。純粋小説も書けたら書きたいと思っていますが、CP小説は苦手です;;
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.37 )
- 日時: 2010/02/02 16:33
- 名前: 千愛 ◆HnWJAB1yj2 (ID: R/M39rbJ)
†鑑定結果†
・!?は変換して使いましょう。
(例)!?
・!や?は変換して使わなくてもいいんですよ^^
・数字は漢数字か普通の数字かどちらかにしたほうがいいです♪
・三点リーダーは偶数セッとで使いましょう。
・話の内容は面白いです!
・背景やその場所の想像がしやすいです!
アドバイス
・原作を知らない人にもわかりやすくするには、用語辞典などを作ってみてはいかがでしょうか?
一言
・わかりやすいいい小説ですね♪
続き頑張ってください(*´▽`)ノ
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.38 )
- 日時: 2010/02/02 18:25
- 名前: アル ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
続きがとても気になります!
旅行、気をつけて行ってきてください!!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.39 )
- 日時: 2010/02/02 18:26
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: 6zao/Ohq)
こんにちは!
またまた短文になりそうなんですけど、急ぎでコメントします^^;
えっと、なんとか先週の金曜に漢検が終了しました><
4級なので、なんとか出来たんですけど自信はないです^^;
そして、2月6日から2月31日(テスト終了日)まで期末テスト準備期間なんです;
「チャレンジ60」といって、期末テストが終わるまでに全部で60時間勉強しなくてはならないんですよ;;
来週からは、一週間に2回くらいしかPCできないかもです^^;
小説、ますます表現力がのびていますね!
羨ましい限りです! 参考にしたくても、私にはレベルが高すぎて出来ません゜O゜
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.40 )
- 日時: 2010/02/02 19:47
- 名前: 海冥 (ID: sluLeqWs)
果たしてこれからどうなるんでしょう。
そしてえど達と行動を共にする時は来るのでしょうか。
ところで、ルミカさんは某サイトで書いていらしゃる方と同一人物ですか。
もしそうなら、そこでやられているCPのアンケートはこの小説に反映されるのでしょうか。
これからも期待して待っています。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.41 )
- 日時: 2010/02/06 16:55
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
「どうしてあたしの名前を知っているんですか」
あむは少しむっとしながら問う。だがアスカはというと、冷静な表情をまったく崩さない。子供が怒っているだけね、と言わんばかり余裕の表情だった。
「シスターさんに頼まれたのよ。……まあ元々ここに来た理由は別にあるけどね。さっきあなたを襲った化け物……ジュリエット・ガーギャの逮捕」
「ジュリエットを逮捕!? でもあの人は自殺したって新聞に書いてあったよ」
ランが驚いて尋ねる。するとアスカはやれやれといわんばかりにため息をついて見せた。
「あれは偽装工作。どうも事件を担当した医師が、一枚かんでいたらしくってね。軍は見事に騙されたの」
「じゃあ、あのヤギは!」
シンの言葉を思い出す。
賢者の石によって変身したジュリエットだと——じ
「私はジュリエットを捕えるわ。あむはどうするの?」
「あ、あたしも戦う! シンさんに村を頼むって言われたから」
アスカに尋ねられ、あむは怖い気持ちを必死に抑えながら強く言い放った。それを聞いたアスカは、小さくうなずく。そしてかなりの小声で
「いいかしら? 私が先に行くから、合図するまで隠れていなさい」
と一気に言った。アスカは様子を覗う(うかがう)ように半立ちになると、そのまま立ち上がる。
大きな生物が近づき、辺りは何度も揺れていた。
〜つづく〜
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.42 )
- 日時: 2010/02/06 18:19
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9FUTKoq7)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=FOAVCJYOJhU&feature=related
「ククク。カクレテイテモ、ムダダ。オンナ5ニン、ロウヤのウラテニイル」
低いエコーがかかったようなジュリエットの声。
それが聞こえ、ようやくランとミキが、ポーチから顔を出した。二人で抱き合い、ひえ〜と心底怯えた声を出している。ガタガタと震えているのが、はっきりと見えた。
「向こうから出てきてくれたわね」
言いながら、アスカは完全に立ち上がった。
そして身軽に瓦礫の上を進み、ジュリエットの前に立ちふさがる。ジュリエットは前足を血の池につっこみ、ようやく静止する。地響きが収まり、赤い雫が夜の空に舞った。
「サイン・ストーンヲサガスマエニ、マトメテクッテヤル」
ぐるると荒い鼻息を出しながら、ジュリエットは首を左右に動かした。恐らくあむを探しているのだろう。
「だったら食われる前に倒す」
そうアスカが言うやいなや、また白い光が。錬金術特有の光が辺りに走った。途端砂が動き始める。まるで意思を持つかのように。砂はジュリエットの足元でゆっくりと渦を作り、確実に彼女の四本足を沈めて行った。
「ク、ナニヲシタ」
沈んでいくジュリエットは苦しそうに、羽を何度もばたつかせた。その度に風が起き、砂煙を生み出していく。
「あむ。そろそろいいわよ」
アスカの呼び声に気づいたあむは、首元に手を入れ中から何かを引っ張り出した。
それはチェーンが通された透明な錠だった。前面には四つ葉が浮かびあがるように彫られ、真中に鍵穴が開いている。——ハンプティ・ロックだ。
「シンさん。あたし、ジュリエットと戦います。錬金術はできないけど、やれることをやります。だから……」
あむは祈るようにロックを強く握りしめた。そしてきっとジュリエットを睨む。
ランはミキから手を離すと、明るい表情であむに近づく。
「あ〜むちゃん!」
「だから見ていて下さい。あたしのココロ、解錠!(アン・ロック)」
あむは錠の前で、両手の親指と人差し指を合わせ長方形を作った。そしてそれを上下に動かす。
次の瞬間、あむの身体は光に包まれた。背景が瓦礫から、蛍光色ケバケバしい怪しい空間へと変わる。ノリのいいBGMも流れてきた。もちろん演出。
続いてランの上下に半分割れたしゅごたまが現れた。ランは宙でくるりと一回転し、ポーズを決める。すると割れた卵が、くっつき一つとなった。ランはその中に入ってしまう。
後は卵が落ちていく中を、光のシルエットで裸ギリギリのあむが落ちて行く。で、何故か卵を掌(てのひら)の上に浮かしつつ、数回時計回りに回転。卵をハンプティ・ロック前に持ってくると、卵がなんと吸い込まれてしまった。そしてロックが薄いピンク色に輝く。
最後に背景には大きなハートマーク。足元から手先まで、光の帯が衣装になっていく。そして眩い光が収まった時、
「キャラなり! アミュレット・ハート!」
〜つづく〜
初のキャラなり描写です^^ 妙に長い……
知らない方は、キャラなり? なんだそれ? と思うかもしれません。次ではっきり。
えっと変身です。プリキュアをイメージしていただけると、わかりやすいと思います。
感じは一期(どき! の前)をモチーフにしています。どきのキャラなりも好きですが、一期の方が個人的に好きです。
分かりづらい方は上の動画を見てください!
(アミュレット・ハート キャラなり動画(どき! の前の初め頃)
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.43 )
- 日時: 2010/02/06 18:10
- 名前: ルミカ ◆cpySyxyN/g (ID: 9FUTKoq7)
- 参照: キャラなり描写長い。
かなり短文です。すいません;;
千愛様
鑑定ありがとうございました! 数字の件は気になっていましたが、やはりそうですよね:: これからも頑張っていきたいと思います。
アル様
旅行行ってきました。静岡はさむかったです;;
続きが遅れてすいません;;。
ラッピー様
ラッピー様のほうがお上手ですよ! この前で言ったら、憫笑という言葉私じゃ思いつきません。憫笑と言う言葉を逆に勉強です^^
期末テストですか・・・頑張ってください!
私は3月3日からです。全12教科。
音楽や美術もあるのでもう大変;;
私も英検4級が今日無事終了。放課後に残されて受験〜何とかなりそうです。が、来年は自信ありません;;3級は面接があるらしくって(受けた友達曰く)きんちょーです。私もしばらく来れそうにありません。気長にやっていきます。
海冥様
またまた来て下さってありがとうございます!
エドは……全然出してなくてすいません。
終わったらバルドの話に移るので、その話でエドとアルを出します。
えっとあむちゃんは、簡単にエド・アルの仲間にはなれません^^; 彼女は一般人ですから><
そこのところをこだわっていたら妙に長くなってしまいました;;
展開が遅くて、イライラさせてしまったら、申し訳ありません。
はい。同一人物です。
このサイトはスレッドが良くなくってしまうので、保存の意味も込めてあちらで書いています(ただのコピーですけどね;;)。もうじき今のルクもコピーします。
アンケートの反映はするつもりでいます。
けれど落ちは最後まで秘密です♪
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.44 )
- 日時: 2010/02/06 18:30
- 名前: アル (ID: 9FUTKoq7)
おかえりなさい! トリップが被ってごめんです。
あむちゃんのキャラなりきた! うちはあみゅれっと・くろーばーが一番好き!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.45 )
- 日時: 2010/02/06 18:42
- 名前: 神無 (ID: 198grWII)
めちゃオモろやないですか〜!
はじめまして!!神無と申します!
私もハガレン大好きです!!しゅごキャラは漫画で見てます!!
私も、これの銀魂バージョン作ってるんで、見に来てください!
お気に入りに入れますね♪
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.46 )
- 日時: 2010/02/07 19:06
- 名前: アル (ID: 9FUTKoq7)
あげ! 続きも頑張ってください!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.47 )
- 日時: 2010/02/07 19:56
- 名前: 海冥 (ID: sluLeqWs)
質問に答えていただきありがとうございます。
鋼の世界は結構人が死んだりしますから、いかに×たまとかでそれなりに戦闘経験があるとしてもあむには辛いでしょうね。
これからも楽しみにしています。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.48 )
- 日時: 2010/02/08 17:01
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: OhjxYZN.)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=15454
>>33
う、売られた?!
それはドンマイ・・・
あとは小説かな?
最近は「相棒」て刑事ドラマ小説にハマリ中〜♪
エド「そんなの読む時間あるなら、勉強しろよな」
梨花「ちょっと、邪魔よチビ!私の出番に何してくれてんのよ!」
エド「誰がどチビじゃー!!!誰がー!!!」
羽入・あむ「「喧嘩は止めなよ(止めるのです!)」」
- Re: しゅごキャラ×鋼の ( No.49 )
- 日時: 2010/02/08 19:03
- 名前: シズ (ID: 98AXyywb)
はろー! この小説面白すぎる! 頑張って。。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.50 )
- 日時: 2010/02/10 17:41
- 名前: ルミカ ◆cpySyxyN/g (ID: mOILM.Mp)
あむの姿は変わっていた。
全体的にチア・リーダーのような服装だ。肩が見えるピンク色のユニフォームを着用し、その下にやはりピンク色のミニスカート。ミニと言うより、超が3つくらいはつくほど短い。二つとも上下に、やや濃いめのピンクのひらひらがくっついている。そして首と腰に長めのリボンをちょう結び。結び目には、かわいらしいハートの留め金が付いている。また頭には、ランが被っているものに酷似したサンバイザーがあり、髪形もサイド・ポニーに変化していた。
「うー……またランとキャラなり?」
アミュレット・ハートを見たミキが渋い顔をし、不満そうに言った。
キャラなりは、一言でいえば「しゅごキャラの力を使って変身すること」だ。変身もので言う「アイテム」が「しゅごきゃら」だと思うと、いいかもしれない。古今東西の変身ヒロインのように、変身すると人並みではない力を得ることが出来る。もちろんキャラチェンジと同じで、キャラなりするしゅごキャラが違えば、姿も能力も全く異なるものになる。
アミュレット・ハートがアスカの前に躍り出た。アスカはかすかに眉をひそめた。
「あむ? 熱でもあるんじゃないの? 趣味の悪い仮装をして。今日は特別な日じゃないわよ」
アスカの目は間違いなく場の空気を読め。と言っている。あむはカチンときたが、別世界だから「キャラなり」がわからないんだよ〜とランの弁明を聞き、その考えをすぐに消し去った。
「ち、ちがうってば! これは『キャラなり』って言って。あたしは変身して、強くなったんだから」
年上だから敬語で話さなければならないのだろうが、アスカには普通の口調で話してしまう。さっきからさんざん馬鹿にされているからだ。どうしても敬語で話す気になれない。
「ふーん」
アスカは軽く返事をすると、アミュレット・ハートの姿を下から上までじっくりと見た。じろじろ見られるのは恥ずかしいが、あむはしっかり胸を張っていた。
アミュレット・ハートをじっくりと見たアスカは、
「まあ私の足だけは引っ張らないで頂戴」
いかにも強い人間らしいセリフを、いけしゃあしゃあと言い捨てた。そして早足でジュリエットの方へと歩き去ってしまう。
「引っ張らないわよっ」
あむは憤怒しながらも、アスカの後を追って行った。
「グワアアア……ハナセ」
ジュリエットの四肢は、すっかり砂の中に沈んでいた。何回も逃げ出そうともがいているようだが、砂に飲み込まれた手足が出そうな気配は全くない。アスカの錬金術で、手錠(てじょう)や足枷(あしかせ)をされたのと同じ状態に陥っているのだろう。
「あなたには軍に来てもらうわ」
怖い化け物を前にしても、アスカは常に冷静だ。
一方のあむは、アスカの後ろからこわごわと顔を出し、睨みつけている程度だ。ちっちゃく愛くるしい動物が、しゃ〜とライオンにでも威嚇(いかく)しているような光景である。
「ツカマッテタマルカ! ワタシホンライノチカラ、イマコソミセツケテクレルワ————————!」
ジュリエットの羽が飛び立つかのように、大きく広がった。続いて雄たけびを上げる。耳をふさぐほどの声ではないが、オオカミの遠吠えに近い、遠くまで届きそうな済んだ鳴き声であった。
鳴き声が終わり、しばらくして。辺りが突然明るくなった。松明(たいまつ)を持った人々が、あむたちを取り囲むようにぐるりと並んでいたからである。その数ざっと30人ほどか。皆リオールの民に似た服装をしている。
「危ないですよ!」
あむは声を張り上げて、注意した。
しかし人々は何も言わず、ぼんやりと立ちつくしているだけだ。まるで言葉が通じていないよう。
だが人々の様子もおかしい。目は茹であがった魚のようで、生気というものを全く感じられない。おまけに酔っぱらったように、ふらふらと身体を揺らしている。一人ならまだわかるが、それを全員が揃いも揃ってやっているのだ。
「村人が揃って歓迎パーティをしてくれるようね」
アスカは冷ややかな視線を村人に向け、少し構えつつ、下がりながら言った。
村人たちが、ふりこのように腕を動かしながらじりじりと近寄ってくる。
『あああああ、あむちゃん』
ランの震えた声が脳裏に響いた。
あむも下がりながら、ごくりと唾をのむ。
「シンさんの言ってたこと……本当だったんだ」
「ククク。ソウダ。ケンジャノイシデ、コノワタシガヨミガエラセタ。タマシイノナイニクタイナド「ドウグ」ダ。イクラデモ、アヤツルコトガデキルワ」
あむが言った後、ジュリエットがほくそ笑んでいた。
ついに村人の一人が、松明を持ちながら襲いかかってきた。その先には——アミュレット・ハート。
〜つづく〜
中二になり、受験が近づいてきてしまいました。
そのせいで中々更新が出来なくなってしまいます。あまり来れずに本当に申し訳ありません;;
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.51 )
- 日時: 2010/02/10 17:16
- 名前: アル (ID: mOILM.Mp)
いつも上手ですね!
描写もしっかりついているし、展開も最高! 他のハガレン小説と違った味が出ている!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.52 )
- 日時: 2010/02/10 19:23
- 名前: ルミカ ◆cpySyxyN/g (ID: mOILM.Mp)
神無様
お、お気に入りですと!? ありがとうございます!(土下座)面白いだなんて…照れます///
また来てくださると、嬉しいです^^
アル様
いつもいつも有難うございます;;
他のハガレン小説に比べてコメントが少ないので、人気がないのかな〜と悩むことも多いですが、アル様のおかげで頑張れます^^ でも一人で描いていても楽しいですよ。クリック数が増えている限り、書き続けようと思っています。上手で、味が出てるなんて御冗談を^^; 私のは描写が多いうえに、ストーリー展開も長すぎで読みづらくないですか?
海冥様
またまた有難うございます^^
海冥様のコメントのおかげで頑張れそうです。
う〜。仲間になるのが遅い理由ですが、本当は友達の助言です^^;
大抵ですがハガレンの夢主って、エド・アル並み(もしくはそれ以上)に錬金術が上手いじゃないですか。初めはその方向で進めようと思いました。あむちゃんはトリップしたとたんに、錬金術が上手くなり、エド・アルをサポート……でホムンクルスに狙われる。それを友達に読んでもらったら「ありきたりでつまらない」と辛らつなコメントが帰ってきました。
理由は「錬金術師が、普通にエドと旅をする小説は当たり前すぎてつまらない。錬金術市は当然のごとく活躍するから、面白みがない」
それでできる限り工夫してみようかな…と友達と相談したりして、今の形になりました。
あむは、努力で錬金術を身につけさせるつもりでいます。変更で悪いのですが、ハガレン世界の文字も読めない設定にしました。簡単に言っちゃ面白くないですよね^^
錬金術は、ミキ辺りができるという設定でもいいかと思うんですが、難しい。
あむのセリフに「キャラチェンジには頼らない」があったし、ハガレン世界の「等価交換」の世界観は崩したくないんです;; 長々とすいません。語りが入りすぎましたね;;
マユ
梨花「小遣いで鬼隠しの小説を買ったのですよ〜(古本屋で)」
羽入「一冊750円って高すぎです! あうあう〜」
もうアニメに頼るか……!
あむ「あたしのコミック200円で売ってたんですけど!?」
エド「俺は350円だぜ!」
静さま
照れます/// 面白いと言ってくださり、ありがとうございます! また遊びに来て下さると嬉しいです^^
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.53 )
- 日時: 2010/02/10 20:50
- 名前: 神無 (ID: uwZWw1uD)
がんばれ!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.55 )
- 日時: 2010/02/11 22:40
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: KXYdd0Oc)
うーむ、小説はやはり価格高いからねぇ・・・
あと、youtubeにある、ひぐらしゲームの動画を見る!
これだけでも、随分違うよー!
ニコ動なら、ゲームシリーズ揃ってるよ☆
ウチがよく見る、ひぐらしゲーム動画の名前書くぞぃ!
『ひぐらしのなく頃に祭 皆殺し編終盤 PS2 (1/4)』
『ひぐらしのなく頃に祭 澪尽し編 石段での圭一,梨花の告白』
『ひぐらしのなく頃に祭 澪尽し篇部分橋段(完)』
『ひぐらしのなく頃に 原作 目明し編ED』
あむ「¥200は酷くない?」
エド「俺達のコミックは作者も買ってるぞ!」
梨花「みー、¥200は安いのですよ。にぱー☆」
羽入「あぅ!僕達は¥560ほどなのです!」
梨花「全部価格が違うものね。まったく・・・」
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.56 )
- 日時: 2010/02/12 11:20
- 名前: アオイ (ID: mWBabtxN)
どうもひさしぶりです!アオイです。
小説がたくさんアップされてたので一気に読みました。
オリキャラを出してくれてありがとうございます!かっこよく書いてもらえて嬉しいです。
小説も文章の書き方が上手くてすごいなと思いました。読んでてすごく楽しかったです!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.57 )
- 日時: 2010/02/12 11:44
- 名前: 海冥 (ID: sluLeqWs)
あむはピンチになっていてどうなるんでしょう。
あむは錬金術を覚えるそうですが、真理を似ないと練成陣なしでは使えないので、ルミカさんの自サイトのCPアンケートで一位のキャラに練成陣が書き込まれている装具みたいな物をプゼレントしてみたらどうでしょう。
それとも、プロローグであむにあの世界を助けてほしいといって送った人物が真理か何かで練成陣なしでできるようになっているんでしょうか。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.58 )
- 日時: 2010/02/12 16:31
- 名前: アル (ID: mOILM.Mp)
ルミカさんの小説は、個人的にこのサイトの中のハガレン小説で一番好きです!描写もあるし、展開もドキドキできるし!コメントは少なくても、いいと思います。コメントが多いスレって、ただ雑談しているだけが多いから、人気があるとは限らないと思いますよ!これからも頑張ってください!あげ!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.59 )
- 日時: 2010/02/16 16:06
- 名前: ルミカ ◆cpySyxyN/g (ID: XHLJtWbQ)
- 参照: あと2回で終わらせます! 長くなって申し訳ありません;;
「ハート・ロッド」
あむは焦ることなく、言葉を発した。
すると彼女の広げられた掌(てのひら)の中に、濃いピンク色の光の球が現れた。球は横に伸び、ロッドの形を形作っていく。
光が散った時、手の中には短いロッドが握られていた。ピンク色の棒で、両端には淡いピンク色の宝石を、ハート形にカットした様なものがくっついている。魔法少女が使いそうな、ファンシーアイテムだ。
「スパイラル・ハート!」
ハートロッドをしっかり握ると、くるりと回転。そのまま相手に投げつけようと、手を振りおろそうとするが、その動作は中断してしまった。ロッドを持ったまま、あむは手を下してしまう。
襲ってくる相手が、見覚えのある人物だったからだ。
「シンさん!?」
先ほど崩落に飲まれたはずのシンだった。
しかしあむを敵と認識しているのか、松明を力いっぱい振りおろしてきた。お得意のジャンプで、左に右に余裕でかわす。
「止めてください! あたしです!」
松明を軽く避けながら、あむは誤解を解こうと必死に叫ぶ。
シンの手が緩むことはない。それどころか、他にも村人が加わってきて、避けるのが困難になってきた。と、あむの前にアスカが割り込んできた。
「あむ。その人はあなたの知っている人ではない。それは「シンさんの見た目をした、ジュリエットの手下」よ」
淡々と言いながら、アスカはあむを襲おうとするシンに接近した。そして鳩尾(みぞおち)に思いっきり蹴りを入れる。
「アスカ! やめてよ!」
あむは怒声を上げた。
確かにさっきまでのシンでないことはわかる。
目は真っ赤になり、異様な光を宿しているし、獣のように低い唸り声を上げている姿は。シンではない。いや人間ですらない。人ではなくヒト。獣としてのヒト——本能だけで生きる野生の姿。
そんなことはわかり切っている。でも見た目が知っている彼である限り、攻撃するのをためらってしまう。目を覚ましてくれるのでは……と思ってしまうからだ。
「あなたも知っているはずよ。この村の人々は、数か月前に死んだの。彼らはもう生きていないの。残された肉体を勝手に操られ、多くの人々を殺してきた。もう軍の調べは付いているのよ」
襲ってくる村人はアスカに次々に蹴りを入れられ、倒れて行く。辺りでは、村人の身体が山のように折り重なっている。
「…………」
あむは握ったままのハートロッドを見た。
村を救ってくれ、その言葉が頭をよぎる。
不意にあむが顔を上げた。何かを決意した様な顔をすると、ロッドを持つ手を上げ、そのまま振りおろす。途中、握っていたハートロッドを離す。
「スパイラル・ハート!」
投げつけられたハートロッドは回転しながら、捕らえられているジュリエットへと向かう。しかし。ジュリエットは羽を広げると、そのまま空中へ舞い上がってしまう。ロッドは空を切り、ある程度の場所でUを描くように回転。そのままあむのもとへ帰ってきたところを、しっかりキャッチする。
「なんで動けんのよ!」
あむが大声で怒鳴る。
するとジュリエットは不敵な笑みを浮かべながら、空中から見下ろしてきた。
「ソクバクガ、トケタカラダ」
「村人に気を取られていて、術が弱くなったんだわ……」
悔しそうに唇をかむアスカ。
そこへ畳みかけるように(たたみかける)、ジュリエットが再び吠える。
「ミンナ、ケンジャノイシにナッテシマエ!」
その瞬間、倒れていた村人がゆらりと起き上がった。皆、犬歯をむき出しにし、どうもうな顔つきをする。まだ操りは終わっていないのだ。
あむはロッドを投げつけ、アスカは体術で次々に村人を蹴散らしていく。しかし壊れた水道管から次々と水が漏れるがごとく、また松明を振りおろしにかかってくる。倒れても、しばらくするとまた動く。本当にゾンビのようだ。
アスカは平気だが、戦闘慣れしていないあむは早くも息切れを起こしている。
「大丈夫?」
村人を攻撃しつつ、アスカはあむに声をかける。
「……う、ん。ねえ、さっさとみんなをやっつける方法はないの?」
息切れをしながらも、あむはジャンプして村人の攻撃をかわしつつ答える。
ロッドで殴りつける、と言うことはどうしてもできずにいた。
「あのヤギのどこかに、村人を操る力の”源”があるはず。それを壊すか、奪えばいいと思うわ。でも、あいつは空中に……」
アスカは、嫌そうに視線を宙に向けた。
ジュリエットは余裕な顔で、楽しそうな顔であむとアスカVS村人の戦を優雅に鑑賞している。
それを見たあむは、
「あたしが何とかする」
と言い残し、跳んだ。アミュレット・ハートは、村人たちの遥か上空まで跳びあがった。
アミュレット・ハートは、人並み外れた運動神経と、跳躍力が自慢だ。ジュリエットのところまで行くなど、造作もない。
「こら! 待ちなさい! 錬金術すら出来ないのに、そいつと戦うのは無理よ!」
背後に初めて聞いた、焦りと心配がこもったアスカの声を受けながら。あむは、ジュリエットとの距離を確実に縮めていた。
〜つづく〜
ながああああい!
随分前に後3日とか言っておいて、終わらなくてすいません;; テストが近いので、更新は遅めになります。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.60 )
- 日時: 2010/02/13 15:31
- 名前: ルミカ ◆cpySyxyN/g (ID: mOILM.Mp)
神無様
応援ありがとうございます^^
中々来れませんが、精一杯頑張りたいと思います♪
マユ
てんくす! 今度頑張って書いてみる…
梨花「いつよ」
ニコニコ動画はいいよね!
祭のプレイ動が全部見て、みおつくし編を初めて知った^^
梨花「作者は貸本屋で、ボクタチの本を読んでいるのですよ〜(実話)」
黒梨花「後、立ち読みよね(コンビニ)」
あむ「あたしのは読んでないのに……」
エド「俺の出番増やせ! あむばっかり目立ちやがって!」
アオイさま
お久しぶりです^^
応募していただいたの6月くらいでしたよね……?
出せなくてほんっとうに申し訳ありませんでした::イメージどおりでしたら、幸いです^^
おほめ頂いて、照れます//
読者様には、わくわくドキドキしていただきたいので、楽しんでいただけて嬉しいです! よければまたお越しください^^
海冥様
いつも有難うございます!
手パンは……やっぱりアイテムですね。
展開は秘密です(楽しみにしていて下さい^^)
異世界トリップのせいで、何でもできるようになってしまったら、いわゆる「ご都合主義」になっちゃいますよね;; アイテムで——と言うつもりでいますが、あむちゃんが錬金術で活躍できるのは相当先になると思います。
アル様
えええええ!? 私のが一番ですか!?
御冗談を^^; 他の皆さま方の方が数百倍も、ギャグや書き方も上手いですよ。私のは期限切れゴミです;; でもこれからも頑張っていきたいと思います! いつも有難うございます!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.61 )
- 日時: 2010/02/13 15:53
- 名前: アル (ID: mOILM.Mp)
ゴミじゃないです!
他のはエドのこととか書いていないのに、きちんと病刺されていてわかりやすい! 知らない人のことも考えられているいい小説だと思います! すばらしすぎます!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.62 )
- 日時: 2010/02/13 16:01
- 名前: 海冥 (ID: .WzLgvZO)
錬金術でないと倒せない敵ですか。
この事により錬金術を覚える事になるんでしょうか。
そうなると師匠はアスカでしょうか。
あむはやっぱりアイテムを錬成陣代わりにして使うんですか。
そうなるとやっぱり、CPアンケートで一位のキャラではなく師匠になる人物からなんでしょうか。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.63 )
- 日時: 2010/03/02 17:31
- 名前: 花桜 (ID: 0YtH4wPS)
はじめまして!!花桜と申します!!
小説お上手ですね!!本当に尊敬してしまいます!!
描写もしっかりと入っていてしゅごキャラを少ししか知らない私にもよくわかりました!!
頑張ってくださいね!!
あとオリキャラ応募させていただきます!!
【名前と性別】
シェドラ・ウェリシャ ♂
【容姿】
黒髪のショートでところどころ茶髪がまざっている。朱色の丸い瞳。首に髑髏のネックレスをつけていて黒いシャツを着ている。下は青いズボンで茶色のブーツをはいている。
【性格(具体的に)】
明るく太陽のような少年。優しく真面目で集中力が高い。皆からかなり好かれている。人の言う事はすぐに信じて「嘘」などとは疑わない良き性格。の為流されることも山々だけど信じる=仲間を信じる。
【錬金術師? ホムンクルス? 軍人?】
錬金術師
【国家資格アリ? あリの場合は二つ名を下さい!】
ナシ。国家錬金術師が嫌いの為。
【ホムンクルスの場合、罪の名前は?】
【使える能力(錬金術・武器)について】
錬金術は光と闇。光。治療が出来たりする。それに賢者の石を作る事が出来る。他、壊すこともできる。闇。真理の扉を操れる。他、人の能力を盗めたり人を簡単に殺せる。危険錬金術。だけど人を殺したりするのが嫌なので治療ぐらいしかふだんは使わない。だけど信じれる人には賢者の石を作ってあげたりする。闇はたまにしか使わない。
【備考(趣味・特技・嫌いなものetc)】
皆から「シェド」と呼ばれている。趣味は読書。錬金術に関係する本をいつも読んでいる。特技は運動。運動神経がかなりよくて軽くジャンプしてもかなり高く跳べる。嫌いな物はホムンクルス・国家錬金術師。その訳は家族を国家錬金術師に殺されたから。その為に嫌っている。また自分の錬金術と家事が嫌い。自分の錬金術は嫌いなわけは人を殺したりする錬金術だから。家事は嫌いというか苦手。料理場に立つと必ず問題を起こすほどの下手くそ。好きな物は運動と動物。ウサギ大好き少年。(10歳)
ダメダメオリキャラですが。。。
よければ使ってくださいね!!それでは☆
- Re: しゅごキャラ×鋼の ( No.64 )
- 日時: 2010/02/14 10:52
- 名前: アル (ID: r3A.OAyS)
あげ
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.65 )
- 日時: 2010/02/15 16:37
- 名前: アル (ID: mOILM.Mp)
受験、大変でしょうが続きを待っています!
ルミカさんの小説はすごすぎで、大ファンです。いつも楽しみにしてます!!!!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.66 )
- 日時: 2010/02/16 18:05
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: mOILM.Mp)
空は夜明けが近いのか、うっすらと明るさを増してきた。下のほうはまだ濃い夜空の色だが、上のほうは早くも白ばみ始めている。
気温も少しだが暖かくなってきた。と、言ってもアミュレット・ハートは露出部分が多いので、肌寒いことに変わりはない。切るような寒さを感じつつも、あむはジュリエットの方へ飛んだ。
「ククク。ミズカラ、ケンジャノイシニナルコトヲノゾンダノカ。オロカモノメ」
あむがジュリエットの目線まで来た。
ジュリエットは勝利に満ちた笑みを浮かべ、あむを見据える。
「あたしは、石になるために来たんじゃない。町を救うために来たのよ」
はっきりと言い切るあむの言葉に対し、ジュリエットは冷笑を浮かべた。
その間、あむはジュリエットの体の回りを旋回する。体の上、羽、体の下。どこかにある、村人を操っている力の”根源”を探していた。どこにもなく、ヤギの蹄(ひづめ)部分に来たとき、あむは息を呑んだ。
「これが……賢者の石?」
ジュリエットの蹄は、血のような色をしていた。生きているかのように、等間隔で紅く点滅している。こーネロが持っていた指輪の石に似ているが、感じる物が圧倒的に違う。なんだか、見ているだけで背筋が凍りつくような恐怖感が襲ってくる。これが”力の根源——多くの人の命の塊”たと第六感で感じ取れた。
だがあむはそれに負けず、ハート・ロッドをしっかり持った。石を壊そうと振り上げた——その刹那。
石が落ちてきた。いや、正確にはあむ自身が落下しているのだ。
ジュリエットが今がチャンスといわんばかりに、蹄を下ろしてきた。逃げようとするが、金縛りにあったように体が硬直して、動くことができくなってしまった。
あむは落下しているので、下の光景が目に飛び込んでくる。
眼下にはルクの村が、不思議なほどはっきりと見えていた。そして血の池はあむを呼ぶかのように、かすかに水面が揺れている。
「コンドコソ、イシニナレ!」
このままでは確実に地面に直撃する。恐らくそこであむが死ぬか気絶した後に、間違いなく石の材料にするつもりなのだ。それがわかっているのに、抵抗できないのがやりきれない。
あむはぐっと唇をかんだ。
『あむちゃん! このままじゃ落ちちゃうよ!』
「でも逃げられないじゃん……どうすればいいの?」
ランと会話をする間にも、地面との距離は近づく。
とうとう血の池が、小さく見えてきてしまった。そしてその真下には米粒のような——人の骨。重なり、山のようになっている。そして傍にはやつれた表情のアスカが。
変身して人以上の視力を得たアミュレット・ハートだからこそ、見えるものだった。
「どうして……みんな骨に?」
「メイドノミヤゲニ、オシエテヤルワ。ムラビトドモハ、ヨルシカイキラレナイ。タイヨウガニガテナノダ」
「夜しか?」
あむが悩んでいると、ランの声がした。
『あむちゃん。きっとルクの人は「朝」を知らないんだよ。寝て起きても……次に来るのは夜。ずっと同じ日だと思っていたのかな』
ランはただ思いついたことをいったにすぎないだろう。しかしあむは、はっとした。
「ルクは、日が明けないんだ……ずっと夜」
〜つづく〜
今回も、短めでお許しください。
次回でようやくルク編、クライマックスです。
テストが短いので、ゆっくり更新ですが見るたびにクリック数が増えていてうれしい限りです^^
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.67 )
- 日時: 2010/02/16 16:46
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: XHLJtWbQ)
アル様
あげ感謝です^^
たくさんやって頂いてしまい、申し訳ありません。
三年生になったら、間違いなくもっと来る時間が減ると思いますが……がんばります♪
海冥様
えっと、そういう意味ではありません;;
私の描写の仕方が、悪く、伝わりづらかったですね。「普通のあなたには、倒せない」と言う意味で書いたのですが、うまく伝わっていなかったようですね;; 修正しておきます。
師匠もこれからの展開をお楽しみにしてください^^
ネタバレしちゃ、面白くないので^^;
花桜様
おお、初めまして^^
上手いですか? 照れます//そういっていただき光栄です^^ しかも素晴らしいオリキャラまで! 私じゃ、こんなタイプ思いつきません。いい発想ですね☆出るのは遅めですが、気長に待っていてもらえると有難いです。ところで・・・・・花桜様もハガレン小説を書いていますよね? 後で行ってきます♪
ではではまたのお越しをお待ちしていますv(誰)
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.68 )
- 日時: 2010/02/16 16:23
- 名前: 海冥 (ID: .WzLgvZO)
あむのピンチはまだまだ続きますね。
オリキャラも投稿します。
【名前と性別】
レフィス・アークティア 男 13歳
【容姿】
青みのかかった銀髪のロングヘアーを肩先まで伸ばしている。
基本的に黒色の服を好んできている。
左目に眼帯をつけている。
【性格(具体的に)】
クールで落ち着いた性格。お人好しだが、嘘は通用しない。
頭は良く、回転も速い。鋭い洞察力も持ち合わせている。
【錬金術師? ホムンクルス? 軍人?】
錬金術師
【国家資格アリ? あリの場合は二つ名を下さい!】
なし
国家資格を取ろうと思えば取れるだけの実力はあるが面倒との理由で取っていない。
【使える能力(錬金術・武器)について】
得意の錬金術は氷。大気中の水分を氷にする。他にも人体にある水分を凍らせることができる。
【備考(趣味・特技・嫌いなものetc)】
趣味は料理。特技は体術としており、身体能力も高いことも幸いして並の大人にも負けない。
過去に師匠の恋人を生きかいらせようとした人体練成の失敗に巻き込まれて、真理を見たために片目を失っている。
その時に師匠を亡くしてしまっている。
その事で師匠が狂ったように人体練成の研究をするようになったのを止めることをできなかったことを悔やんでいる。
その後届け屋として、依頼を受けながら各地を旅している。
時々一般人だけでなく軍からも以来を受けることがあるため軍に知り合いもいる。
しかし自分の気の乗らない依頼は受けない。
嫌いなことは子供扱いされること。
駄目なキャラですが、よかったら気に留めるだけでもしといてください。
これからも楽しみにしています。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.69 )
- 日時: 2010/02/16 18:07
- 名前: アル (ID: mOILM.Mp)
明けない日ってそういう意味だったんですか!
タイトルの付け方が上手いですね^^ さすがです!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.70 )
- 日時: 2010/02/16 21:07
- 名前: 加奈 (ID: kQLROmjL)
はじめまして!ハガレンとしゅごキャラ大好きです!
この小説も最高です!支援あげです☆
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.71 )
- 日時: 2010/02/17 16:26
- 名前: シズ (ID: mOILM.Mp)
ど〜もお久。
この小説って神だよねwwww描写多いし、丁寧だし。これからも頑張ってくれよ!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.72 )
- 日時: 2010/02/17 21:38
- 名前: 神無 (ID: uwZWw1uD)
がんば!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.73 )
- 日時: 2010/02/18 14:19
- 名前: シズ (ID: XHLJtWbQ)
あげ〜
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.74 )
- 日時: 2010/02/23 00:06
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: mOILM.Mp)
- 参照: エンヴィーってこんなキャラ?
「ソウダ。コノマチは、エイエンにヨル。ヨルガアケレバ、マタヨルガクルノダ」
ジュリエットが、あむの独り言に笑った。そして。
「オマエモ、ソノナカにクワエテヤロウ」
あむを踏みつけていた足を、一回持ち上げ、そのまま下ろした。
「あっ!」
下へ押されたあむの身体は、さらに落下スピードを速めた。その拍子にあむの向きが変わった。下を向いていたのが、ジュリエットを見つめる形となる。
ジュリエットが、上で勝ち誇った笑みを浮かべているのが、はっきりと目に焼きつく。
「コンドコソ、オマエモイシトナルノダ!」
落下する中、あむは初めて空を見た。
空はすっかり日が昇り、薄い青空が広がっていた。煌々と輝く太陽が、空いっぱいに光を伸ばしている。太陽が昇った地平線近くだけは、うっすらとしたオレンジに染まっている。——朝日だ。人々を照らす希望の象徴の。
(朝日……)
あむは遠ざかっていく朝日に手を伸ばし、掴もうとした。攫めそうなのに、攫めない。手は虚空を掴んだ。まるで今のあむそのもの。村を救えそうなのに、救えない。……なにもできない。
なんで。人が死に掛かっているのに、太陽はこんなにも輝けるのだろう。
どうして、これを見る人間のココロは、元気になれるのだろう。
美しい朝日に照らされながら、落ちながら、あむの脳裏では、泡のように多くの疑問が浮かんでは、消えていく。今日の朝日はやけに憎たらしい。人の気も知らないで、のんきに光れるのだから。その時、ふっと思った。
(そうだ。町の人は、死んでからきっと朝を知らない。でも日は昇る。夜が明けたら来るのは、朝だよ。夜は……いつか必ず終わるんだ!)
あむが決意を固めたとたん、あむの首の下にあるハンプティ・ロックが、薄いピンク色の光を放ち始めた。太陽にも負けない、強い輝きだった。
「ナニ!?」
ジュリエットが固唾を呑む。
見る見るうちに、身体が自由になっていくのをあむは感じていた。血が全身を巡るように、自由が身体を駆け巡っていく。
地面に落下する寸前、身体を一回転させ、アミュレット・ハートは、華麗に着地してみせる。それから、ジュリエットを睨み付けながら、手にしっかりとハート・ロッドを握る。
再び両足で大地を蹴り、ジャンプした。
「ク、クルナア!」
ジュリエットが奇声を上げながら、羽を上下に動かし強風を起こす。
しかし、あむは風が届かないさらに上空へと飛んだ。
「あたしは! あたしは、ルクの村に朝を取り戻すんだ!」
太陽を背景に、あむはハート・ロッドを振りかざす。
「マテ! ムラビトガシンデモイイノカ!?」
その言葉に手が一瞬とまる。
しかしアスカの言ったことを、あむは思い返す。
『あなたも知っているはずよ。この村の人々は、数か月前に死んだの。彼らはもう生きていないの。残された肉体を勝手に操られ、多くの人々を殺してきた。もう軍の調べは付いているのよ』
——どんなにあがいても。どんなに願っても。悔しいけれどルクの村の人々は、いや死んだ人間は蘇って来ない。いや、いけない。だからこそ、変えなければならない。きっと彼らは苦しんでいる。魂が鎖で繋がれた、囚人なのだ。だから……だから……
「スパイラル・ハート!」
あむはできる限りの力を込め、ジュリエットの蹄を狙いハート・ロッドを投げつけた。その時、不思議な感覚がした。他にも、誰かがロッドに力を込める感覚。
ハート・ロッドはジュリエットが起こす風を、横に裂きながら下に進む。普段こんな力は出ない。ルクの村の人々と共に、ハート・ロッドを投げたようだった。
「ク、コノロッドメ!」
ジュリエットは怒声を上げながら、風を強める。
しかし、ハートロッドは……ぐんぐんと下がり、蹄に近づき。ついに……足元でUの字を描くように回る。その時、ハート・ロッドは蹄に命中した。横に、石をえぐりながら進む。赤い破片が、宙に飛び散った。
「グワアアアアアアッ!」
あたりの空気を振るわせる咆哮が聞こえた。
その直後、ジュリエットの身体が傾いた。羽を失った鳥のように落下していく。その姿が点ほどになったころ、地面で、砂煙が上がった。
「あむ! やったわね!」
ある程度の高さまで下降したあむは、アスカの喜ぶ声を聞いた。
そして地面に着地すると、力なく膝をつく。
「あたし……死ぬかと思った」
瞳から、大粒の涙があふれる。あむは、すすり泣いていた。
背中はびっしりと冷や汗をかいたせいで、濡れていた。よほど、怖い思いをしたのだと今更ながら感じた。
戦いを終えたあむの胸は、幼い赤ん坊のように、純粋なものだった。ただ怖かったとしか思えない。泣くことしかできない。
「あむ、どうしたの?」
アスカに声をかけられたが、あむは顔を伏せていた。まだ涙は止まらない。でも、これでよい気がする。このまま、全部流してほしい。怖かった気持ちも……後悔の気持ちも。
「…………」
アスカはただただ黙って、優しくあむの肩に手を乗せる。
*
「シンさん」
泣き止んだあむは、キャラなりを解き、牢屋跡へと来ていた。アスカは、ジュリエットを、ルクの村外れでしばりつけている。近くにはいない。
積み重なる瓦礫を見ながら、あむはそこにしゃがみ込み、両手を合わせた。それから、語りかける。
「あたし……町に朝を取り戻しました。でも、でも……」
あむは言いよどんだ。しかし、覚悟をした表情を浮かべ、話を続ける。
「あたしが来なかったら、村の人々は生きていられたんですよね。操られていたとしても……あの人たちは、確かに動いていました。それを、あたしは止めてしまった。本当に、これでよかったのか、教えてください」
瓦礫があむの独白を聞いていた。
答えがほしかったわけではない。ただ聞いてほしかったのだ。風がゆうゆうと、あむの髪をの間を通り抜けていく。
「あたしホントは、人体練成をして、シンさんや村のみんなを蘇らせたいです。でも、あたしは錬金術ができない。しかも怖いんです。エドとアルのようになるのが嫌で……弱虫です」
あむの口から嗚咽が漏れる。
自分は人を動けなくしたし、弱虫で。こんなこと、さっきまで考えてもみなかった。しかし、ただの肉体とはいえ、人を動けなくしたのは自分なのだ。自分が、石にさえなれば生きていた。動いていた。
「殺した」とも見方を変えればとれてしまう。心に鉄球をぶつけられたような気持ちだった。
あたしは。人を殺してしまったの? 誰か教えて……しゃくりあげながら、あむが誰かに答えを求める。
誰もが沈黙するなか、ミキが口を開いた。
「ボクとランは、よかったと思うよ。だって苦しんでいる人を救えたでしょ」
それに続いてランも話す。
「そうそう! これでこの村で死ぬ人はいなくなったよ。きっと、あむちゃんは、誰も殺してないよ。み〜んなを救ったんだ!」
ランとミキはいつでも優しい。
あむはずっと鼻をすすると、目をごしごしして笑ってみせる。
「……そうだね。くよくよしても、しょうがないよね」
あむはポケットに手を突っ込むと、銀時計を取り出した。
「また進まなきゃ。ルクに朝が来たみたいに、あたしたちにだって、また朝は来るから」
それからあむは、立ち上がり、数歩進んだところで足を止める。血の池が、枯れていた。そこには、元々池であることを示す石の囲みしか残っていない。池そのものの存在が消え去ってしまったようだ。
「あ」
囲いの中央で、何かが光ったのに気付き、あむは囲いの中に飛び込んだ。
そこには石があった。楕円形だが、賢者の石と色は違う。深緑色の石だ。表面はツルツルしていて、よく磨かれた宝石のようだ。触ってみると、心地よい冷たさを感じられる。
「これが、サイン・ストーン?」
シンが言っていた「サイン・ストーン」。
賢者の石の力を増幅させると言う石。ただ、賢者の石と違い、何も感じられない。ただの石のように思える。
*
「…………」
アスカとあむが、去ったルクの村に一人の少女がいた。「フィ」だ。フィは、崩れた牢屋跡を、じっと見つめている。
その時、瓦礫がわずかに動いた。やがて瓦礫の一部が横に動き、中からひょっこりとシンが顔を出した。
「なんだ、フィ。今日はあのおばはんと、一緒じゃないのか?」
フィは小さく頷いた。
それを聞いたシンは、よっこらせと瓦礫の中に埋まった全身を引き出し、軽い足取りでフィの元に降りてきた。
「全く相変わらず人使いが荒いね。こんなむさくるしいおっさんに化けさせて、ジョーカーちゃんに、色々教えてあげろだなんて」
シンはわざと肩を落として見せ、やれやれとわざとらしく首を横に振って見せた。フィは、微か(わずか)に眉をひそめ、馬鹿にするような視線で見つめた。
「ま、いっか。こっちが手を下す前にジョーカーちゃんが、やっつけてくれたし」
「いまのことばきいたら、あむかなしむ」
フィは相変わらず抑揚のない声で、ささやくように言った。するとシンは不気味に、口元を歪ませる。
「本物の「シン」は、とっくに死んでいる。あれはこのエンヴィー様の優秀な演技だったのさ。だから当然だろうな」
「…………」
「ジョーカーちゃんを、襲った方が本物。勘がいい奴なら普通、気づくだろ? 蘇ったのはあくまで「肉体」だけ。魂なんてない。あるなんて、誰が言った? 完全に蘇ったとは、誰も言ってないしね。そうじゃなきゃ、あいつの石の力で操れない。そこで気づく。なんでシンだけは、理性を保っているのだろう。おかしい……ってな」
「あむ、れんきんじゅつを、しらない」
「そうさ。なのに何でジョーカーちゃんを、いちいち追い続けるわけ? お父様の考えは、さっぱりわからないね。あいつを連れてくるときに、必要なものも一緒に持ってきてやっただろ? それに鞄に携帯食料入れたり、水入れたり、えっとあの変な「でんしじしょ」とかいう奴入れたり……随分(ずいぶん)尽くしてやって。ただの人間の癖に」
シン——いや「エンヴィー」と名乗る人間は、首をかしげる。フィは、何も答えない。
〜二章完〜
うえ〜むちゃくちゃシリアスになりました;;
ハガレンの世界観を、全力で出したつもりでいますが、いかがだったでしょうか。あむには、早くもつらい目に会わせてしまいました;; しかしハガレン世界はまだまだジョの口。
次々回は知っている方は、わかると思いますがまたシリアスな話が来ます。ですので、バルドは、ギャグ風味に行きたいと思っています^^;
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.75 )
- 日時: 2010/02/23 18:12
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: mOILM.Mp)
- 参照: 塾なので、コメント返しは明日です;; 後、未完成です
あとがきはおよそ500メートル先
次章予告
少女の旅は、短くそしてつらいものだった。
理を知らず。世界を知らず。身体は朽ちて行くばかり。それでも、必死にあがき続ける少女の前に、一筋の光が降り注ぐ。
第3章 再開〜happines〜
その光は、少女を導く希望の光か
それとも、イカロスの翼を焼いた太陽か
②小説4コマ
Ⅰ−
エド「あむ、俺はお前のことが好きだ」(手を差し出して)
あむ「ええええええ!?」
Ⅱ−
ダイヤ「ごめんなさい、あれ夢なの」
あむ「こら、ダイヤああああああ!」
Ⅲ−
ダイヤ「さようなら、あむちゃん。お元気で」
あむ(落ちてる)「ダイヤ!」
Ⅳ−
(ルクの牢屋中)
あむ(うなされて、動いている)
ラン「大変! あむちゃんがうなされてる!」
ミキ「ど、どんな夢を見ているんだろう……」
シン「ふあああ・・・」(あくび)
③ルルとルミカの会話〜あとがき・〜
紹介 ルル
ルミカの家に住むなぞの人間。血はつながってない。頭のネジがぶっとんでいるルミカよりは、だいぶまとも。あとがきにのみ、出没する。
一言「お前、テスト勉強は?」
ルミカ
御存じ,著作権を二つも侵害する恐ろしい人間。
「作者」と書かないのは、どちらの作品にも、足元が及ばなさすぎるからである。「駄作者」が適当だと自覚済み。だらしがない上に、キャラ崩壊もたくさんさせた。
一言「テスト二週間前かい! しかも来年受験出し! 小説が〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
ルミカ自宅
ルル「ルミカてめぇ! 俺の出番なすぎだろ byエド。後、ユースウェルの人たちから、苦情の手紙が来てんぞ?」
ルミカ「しょ〜がないでしょ。今回は、あむにハガレン世界の感覚を植えつけるために、ユースウェルはぶっとばしたぜ☆」
ルル「ぶっとばすな! お前が書くのが面倒だっただけだろ!」
ルミカ「うん。コミックないから、です。曖昧なまま書くのは気持ちが悪いので、飛ばしてしまいました。すいません;; ハガレンの原作を知らない方向けに、あらすじだけおおまかに書いておきます。
エドとアルは、「ユースウェル」と言う町を訪れていた。そこは、炭鉱の町なのだが、何故か活気がない。疑問に思う二人。しかも「国家錬金術師」だと知られた途端、町の人々はエドに冷たい反応を取り始める。それは、町を納める「ヨキ中尉」のせい。様々なことで町の人を苦しめる、悪ものだったのだ! そのせいで町の人々は軍を嫌っていた。エドは色々とし、こいつから、ユースウェルの人を救いました!って話。ちなみにヨキ中尉は、後で出てくるので、知らない方はお楽しみに!
実は、最近近所にBOOK ○FFが出来たから、立ち読み三昧で何とか書けるようになったけど……」
ルル「わかりずれえ解説だな。知らない人は、きっと困るぞ。知らない方、この馬鹿の解説より、古本屋で「鋼の錬金術師」のコミックス一巻を買うか、アニメで見てください。ところでルミカ、きちんとコミックス買え。店の人がかわいそう」
ルミカ「うち小遣いが少ないから、買えないのですよ。つか、一巻なのに350円って高くね? しゅごキャラは、200円なのに〜。まああ」(以下ルミカが永遠と語るため、ルルにより全てかっと)
ルル「はい、じゃああとがき。やってください」
ルミカ「はいな〜! キ○の旅のあとがきみたいに、面白おかしく書くぞ〜なのです!」
ルル「ところで、今回何故こんなにおまけが長い? 腐った卵みたいな次回予告も増えてるし、五月蠅い(うるさい)あとがきも増えているし」
ルミカ「腐った卵とはなんだ! ……自分で考えた。私のこの文章に足りないものはなんだろう、と」
ルル「それで?」
ルミカ「他の小説様を巡っていて気づいた! おまけが足りない! ギャグが足りなさすぎるんだ! 他の皆様は大爆笑のギャグメインのおまけがあるのに、私にはそれが足りなかった! 真理に持って行かれた!」
ルル「持ってってない! ……はい、この話終了。次、次回以降の話」
ルミカ「次はバルドの話ですね。久々にエド・アルが登場しますよ! それとスゥも初登場。どんな話かは、お楽しみに。テスト+受験近いので、更新がむちゃくちゃ遅くなりますが、これからもよろしくです!」
ルル「今思った。こんなどうでもいい話、読んでいる人はいるのか?」
ルミカ「…………」
ルミカの家、よりでした
おまけおわり?
- Re: しゅごキャラ×鋼の ( No.76 )
- 日時: 2010/02/19 17:51
- 名前: アル (ID: w/wSfXM1)
素晴らしい話でした! ハガレンの世界がわかるチョー傑作! おまけもいい!かっこいい
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.77 )
- 日時: 2010/02/19 22:03
- 名前: 神無 (ID: uwZWw1uD)
(笑)×無限くらいおもしろいです!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.78 )
- 日時: 2010/02/20 15:35
- 名前: ルミカ ◆cpySyxyN/g (ID: mOILM.Mp)
- 参照: 次は・・・・・・多分水曜日辺り?
海冥様
はい、やっぱり読者の皆様にはワクワクして頂きたいので、ピンチなどの展開を頑張って考えています^^
それから、オリキャラありがとうございます^^ いえ、私が作るキャラと違って、リアリティがあると思います、はい。登場はかなり遅めですので、気長にお待ちください。
アル様
下手ですよ^^; 「夜が明けない村」から連想して考えたのですが、なんかかっこ悪いですよね〜。もっといい題名があったのでは、と思いますよ。
シズ様
神? この腐って倒れかかっている木の様な小説には、もっとも似合わない言葉です。まだまだ精進しなくては;;
神無様
おまけを楽しんでいただけたようで、良かったです。こんなこと書いていいのかな〜と心配しながら書いていましたが、なんとかまとまりました;; ギャグセンスがほしいです〜
加奈様
おお、初めまして^^
最高のふた文字を頂けて、天井に頭をぶつけました。とっても嬉しいです♪ この二つは、やはり面白いですよね。私も大好きで、お気に入りな作品です。
これからも、応援よろしくお願いいたします!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.79 )
- 日時: 2010/02/20 16:43
- 名前: 海冥 (ID: .WzLgvZO)
エンヴィーをはじめとするホムンクルスはあむのことを知っていましたか。
あむは今回辛い事を体験しましたが、これから先もっと辛い事が待っているので、今までそれなりに平和の世界にいたあむは耐えられるのでしょうか。
やっぱりエドやアルが支えるんでしょうか。
それとも自サイトアンケートCP1位のキャラが支えるんでしょうか。
- Re: しゅごキャラ×鋼の ( No.80 )
- 日時: 2010/02/20 19:06
- 名前: アル (ID: tctpjh/F)
今回もハラハラドキドキ!とても緊張して、ハラハラしました! るみかさんは、上手ですね!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.81 )
- 日時: 2010/02/22 15:29
- 名前: アル (ID: XHLJtWbQ)
アゲ↑↑
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.82 )
- 日時: 2010/02/22 16:10
- 名前: ルミカ ◆cpySyxyN/g (ID: XHLJtWbQ)
- 参照: コメント返しはまたあさってになりそうです;;
しゅごキャラ&ハガレン
原作用語集!
(しゅごキャラ)用語
①しゅごキャラ
「なりたい自分」が、目に見えるようになった存在。大きさは人のこぶしくらい。人によって「なりたい自分」は異なるので、容姿は人によって異なる
②キャラチェンジ
しゅごキャラの力を借りて、パワーアップすること。中には、しゅごキャラの影響を受け、口調や性格が変わる人間もいる。しゅごキャラの特技(運動・絵・料理)等の能力が上がるが、やるしゅごキャラによって、あがる力は変化する
(例・ランとキャラチェンジ→運動能力があがる。ミキとキャラチェンジ→音楽系統の能力が上がり、プロ並みの絵をかけるようになる)
③キャラなり
しゅごキャラと合体し、変身する事。120%の力を出せるらしい。合体すると、全身がしゅごキャラのコンセプトに合わせたものに変化する。(ほとんどの場合、キャラなりするしゅごキャラに似た衣装となる)そして強い必殺技を使えるようになる。
ルル「知らない方向け?」
ルミカ「この小説の目標は原作を知らない方でも、楽しく読めるような小説にすることだから、千愛様のアドバイスを受けて作ってみました。徐々に追加予定です」
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.83 )
- 日時: 2010/02/23 13:09
- 名前: アル (ID: XHLJtWbQ)
ルミカさんの大ファンになりました!
ハガレンの世界観がよく出ていますね! 天才ですか!? ほかの小説よりも、いいでうsね
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.84 )
- 日時: 2010/03/10 11:28
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: mOILM.Mp)
3章 再会〜happines〜
人を傷つける勇気はありますか?
私には それがありません
人を超えて進む勇気がありますか?
私には それがありません
だから教えてください
人を傷つけない進み方を
「さて。後は軍が来るのを待つだけね」
アスカが両手を、パンパンと払った。
ルクの村の外では、ジュリエットが手錠をされて拘束されていた。あれから人間の姿に戻ったらしく、黒衣をまとった姿のまま、無造作に転がされている。アスカいわく、まだ気を失っているらしい。
「ジュリエットが捕まって。これで、村の人は救われるんだよね」
ジュリエット見つめながら、あむは心底安心したように言う。ただ、表情はかなり陰っていて、しおれた花のようであった。まだジュリエットを止めてしまったことを悩んでいるのだ。頭の中はいとがこんがらがったように、ぐちゃぐちゃで何も考えられない。
アスカが怪訝(けげん)な顔をし、あむに尋ねる。
「なあに、あむ。憂れえ(うれえ)をおびた顔なんてしちゃって」
するとあむの顔色は、ますます悪くなっていった。そして何気なく、ポツリと呟いた。
「あたし……ジュリエットを倒してよかったのかな。村の人たちを、殺してしまったんじゃないかって思うの」
「そんなことでくよくよしていたら、賢者の石は手に入らないわよ。旅ってそういうものなの。私は依頼を受けながら、旅をしているからよくわかるわ」
そこで初めて、あむの表情が明るくなった。
不思議そうな顔をし、今度はあむがアスカに尋ね返す。
「アスカは、人を傷つけたことがあるの?」
「当然」
アスカは躊躇(ちゅうちょ)もせずに、首を縦に揺らした。否定もしないことに、あむはいささか驚く。
「けっこう、あっさりだね」
「仕事柄ね。慣れちゃってるの。私の仕事は「万屋」って言うの。人に、頼まれたことをやる仕事よ。だから、仕事の内容次第では、人を傷つけることもあるわ」
「人を傷つける……」
あむはアスカの言葉を反復した。
これから先、自分は誰かを、傷つけて行かないといけないのかもしれない。それは自分勝手な理由ではなく、「生きるため」なのだ。でも、勇気がもてない。あむはただ、屹立(きつりつ)することしかできなかった。
そこへアスカが畳み掛けるように、
「旅は、人を傷つけなくて済むほど、甘いものじゃない。子供が、遠足に行くのとは訳が違うのよ。外に出れば、盗賊や犯罪人に襲われることなんてしょっちゅうある。特に「賢者の石」なんてものを求めるには、今言ったやつらと戦うこともあるはずよ」
正しすぎる答えを言った。反論もできなかった。
「…………」
「あむ、あなたはなぜ旅をするの? あなたの歳なら普通、親と一緒にいるはずでしょ?」
そこであむは、苛立ったように(いらだったように)一方的にまくしたてる。
「あたし……数日前まで、外国にいたの。いつも通りにベットに寝ていたはずなのに。それで、目が覚めたら砂漠の中にいて……ああ! もうわけわかんない!」
あむは嘆くと、頭をくしゃくしゃと掻いた。
ランとミキがびっくりして、立て続けに落ち着いて! と声を張り上げる。
そんな中で、アスカは腕を組んだ。
「なるほど。部分的に、記憶が飛んでしまったわけね」
「……まあ。そういうことになるのかな」
あむの代わりに、ランが言葉を濁す。
「記憶を取り戻すために……いいえ、元々いた外国に帰りたいのね」
「そうかも……あたしは記憶を取り戻すために、「賢者の石」を探す」
〜つづく〜
ああ、また塾なので落ちです;;
コメント返しも短文になります;;
海冥さま
えっと、それは読んでからのお楽しみです^^
またか、と思われるかもしれません。でも、ネタバレは一切したくないので;; これから読むうちに解明されて行きますよ♪
アル様
ワクワクしていただけましたか? うれしいです^^
読者の人がハラハラするような話を目指して書いてみたつもりでしたが、とても不安でした。特に展開! シリアスのオンパレード;; 鋼にこだわっていたら、あんなことに……個人的にはギャグのほうが巣好きです^^
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.85 )
- 日時: 2010/02/23 17:30
- 名前: 神無 (ID: Rk/dP/2H)
万屋って、あれじゃん。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.86 )
- 日時: 2010/02/23 19:40
- 名前: 海冥 (ID: .WzLgvZO)
あむは改めてこれからする旅の厳しさを知りましたか。
あむは錬金術を覚えさせるそうですが、腕前はどのくらいになるんでしょう。
今はまったくの素人で鋼の本編に関わると考えた場合あまり上手くしてしまうとエド以上の天才になってしまいますね。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.87 )
- 日時: 2010/02/24 16:08
- 名前: アル (ID: mOILM.Mp)
ageます!
ルミカさんの作品はリアリティがありますね!
さすがです!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.88 )
- 日時: 2010/02/27 11:57
- 名前: ラピスラズリ ◆P2rg3ouW6M (ID: 3TVgjhWp)
こんにちはぁ・・・お久しぶりです^^;
最後にPCをやったのが2月7日か9日だったから、かなりお久しぶりですね;
きっと、私の事なんて覚えていないと思いますが、コメントさせて下さい;
ようやく、今週の水曜と木曜で期末テストが終わりました;
国語は文法がやばく、数学は証明。;社会は第一次〜第二次世界大戦、理科は天気、英語は比較級とか最上級の問題でした;;
残りの四教科も、うわあああああ、ですね;
一応、昨日に数学だけが帰ってきましたが、中2の最後のテストとして頑張ったので、私としてはいい方なのかなぁって感じです;
るみかさんは、期末は3月でしたっけ? 私は、期末が終わって安心したのもつかの間、3月9日に入試を再現した実力テストがあって、1年から2年の問題がすべて出題します(死.ぬw
るみかさんは、私のようにならないために頑張ってください^^
ところで、もうすぐ私たちは中3ですよね!
はやく小説を完結(気が早い)をさせないと、中3になったらぜんぜん更新できないですよね^^;
まさか、高校1年までほったらかしにするわけにもいかず(その間にスレが消えるw
しかもしかも、知ってますか? ポケモンに新作がでるのを。
今年の秋か冬だから、その頃には中3の私たちは涙目ですよね・・・。
〜小説の感想〜
すごいですね! 描写が上手すぎですし、胸がわくわくします!
将来の夢は作家ですか? 絶対になれると思いますよ^^
ちなみに、人間は大人になるにつれて、発想力がなくなていくそうです。
今の私たちはアイディアがぽんぽん出てくるけど、大人の作家は結構悩んでいますしね;;
年をとるって、いやだわぁぁぁ(おばさんくさい
それに、しゅごキャラ用語とかまとめてあって、すっごくわかりやすいです^^
ほんと、参考になることばかりですb
これからも、るみかさんの一番のファン(勝手に)ですよ〜〜〜!
一番じゃなくても、ファンの中の一人です^^
では、長文失礼しました!
(PCできない間に話したいことが溜まってて、長い文になってしまいました;)
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.89 )
- 日時: 2010/03/04 20:59
- 名前: 花桜 (ID: y9vyUWjB)
お久しぶりです!!花桜です!!
小説、盛り上がってますね!!
人気者ですし、小説上手ですし〜。。。
憧れちゃいますね〜^^*
受験大変ですね……。
うちの姉も結構燃えてます。。。
頑張ってくださいね!!更新楽しみにしてますので^^*
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.90 )
- 日時: 2010/03/04 21:02
- 名前: キナコ☆ (ID: y9vyUWjB)
おっ久しぶりで〜〜す!
いやはや本当にお久しぶりです……。
小説最高に面白いですね!
頑張ってくださいね〜!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.91 )
- 日時: 2010/03/15 21:33
- 名前: 海冥 (ID: .WzLgvZO)
更新が再開されるのを待っています
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.92 )
- 日時: 2010/03/17 05:43
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: D2qNNsAz)
- 参照: 最近、アナログで絵を書くことが多いw
お久の久男〜!((
そして早朝からおはようww
小説、ドキドキの心境で読ませてもらったぞー!
こう考えると、万屋って大変そうだよね;
あむ、優しい子だよね。純粋すぎるほど、いい子だし
…てか、ルミカに小説の感想言うの始めてじゃない?!((ぇ
梨花&エド「「最低ね(だな)」」
羽入「あぅ、この鈍感野郎!なのです!」
あむ「羽入ちゃん、鈍感は関係ないと思う…;」
卒業シーズンがあって、もうウチ等も中3なんだなーって、勝手ながら実感しているよ
そして受験が近づき、戦慄が……!!ギャー!!!
梨花「とにかく、ひと思いにあたって砕ければいいんじゃない?」
あむ「砕けちゃ駄目だよッ!?砕けちゃッ!」
エド「取り合えず、何事も挑戦だな」
羽入「はぅあぅ?!エドが珍しく、いいことを言っているのです!」
エド「喧嘩売ってんのかー!!!」
梨花「とにかく!ルミカは落ち着いて取り組めば、大丈夫よ。こんな馬鹿とは違うんだから」
皆さん、これいじめ……?
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.93 )
- 日時: 2010/04/01 14:54
- 名前: 李逗 ◆hrygmIH/Ao (ID: 9RoM5lpe)
初めまして!
実は密かにいつも見てました^^
鋼の〜は知らないんですけど、解説が超分かりやすいです!
プロの小説家レベルですよ…
私も小説書いてるんですが、これを読んだら自分の下手さがよく分かる;;
これからも頑張ってください(^^♪
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.94 )
- 日時: 2010/04/11 11:41
- 名前: SAKURA (ID: H1c8Uwl2)
以外なコラボですね。 でもとってもおもしろいです。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.95 )
- 日時: 2010/04/21 17:10
- 名前: るりぃ (ID: Oi8lQRRm)
はじめまして!るりぃと申します!
鋼レン×しゅごキャラですか!
好きな物の混合みてると嬉しいです!
これからも頑張って下さい!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.96 )
- 日時: 2010/04/25 18:10
- 名前: 那智 (ID: zn3Ozk3/)
初めまして♪那智っていいます!
ここの小説、ずっと読んでましたけど、
最近ずっと更新がありませんね・・・
どうしたんですか??
はやく、続きが読みたいです!!!
これからも応援しますので、
頑張って下さいね♪♪
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.97 )
- 日時: 2010/05/02 21:11
- 名前: HINA (ID: MbtYH2rf)
とってもおもしろいですね!!!
これからもがんばってください!!!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.98 )
- 日時: 2010/05/21 23:52
- 名前: カイン (ID: XVANaOes)
こんにちはー!
小説面白いですね!続きを楽しみにして待ってます!
あと、ミナの登場も楽しみにしてますねww
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.99 )
- 日時: 2010/06/15 22:00
- 名前: 海冥 (ID: GYxyzZq9)
鋼錬の原作は完結しましたが、こちらの続きは書かれないのでしょうか。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.100 )
- 日時: 2010/08/03 18:17
- 名前: ルミカ ◆GU/3ByX.m. (ID: NHSXMCvT)
お知らせ
この小説を書くのはやはり難しいようです;;
申し訳ありませんが打ち切りとさせていただきます。なお私は「イナズマイレブン」と言うシリーズで、小説を改に書き始めていますので、時間がある方は探してみてください。(ヒント・タイトルは○○の戦い)なお、もし見つけたとしても「ルミカ」だとは言わないでくれると嬉しいです。本当に自分勝手で申し訳ありません;;
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.101 )
- 日時: 2010/07/07 18:00
- 名前: 海冥 (ID: 2skvVE/B)
書くのを辞めるそうで、とても面白い内容だっただけにすごく残念です。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.102 )
- 日時: 2010/07/01 13:57
- 名前: マユ ◆vars8VB/bg (ID: 4kTDCa8M)
- 参照: 受験?何それ?おいしいの?
ルミカァァァァァァア!(黙★
お久しぶり!元気でやってるかい?
ウチは受験のことなんて考えず、毎日遊んでるよw←
大丈夫大丈夫!小説は気楽にやろうよ!
ウチなんて、スランプで数個の小説をまったく更新してないんだから!((おまw
小説のタイトル教えてくれたら、即見に行くよ^^
じゃあまたねーノシ
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.103 )
- 日時: 2010/07/01 17:04
- 名前: ぶんたん (ID: cA.2PgLu)
おもしろい小説ですね!
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.104 )
- 日時: 2010/07/03 06:28
- 名前: ななしば (ID: 0.f4Pw3t)
おおう!初めましてとおもったら、スランプすか。でも、だいじょーぶ。私なんか、書くの面倒になりかけて、心の中では、小説放置寸前かな なんて思ってますから(こらっ!)
私、しゅごキャラを、あんまし知らなかったけど、とても読みやすいです。
頑張ってください byななしば
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.105 )
- 日時: 2010/07/04 11:13
- 名前: ももち (ID: ZPOqFm56)
あげます
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.106 )
- 日時: 2011/03/11 16:58
- 名前: 黒猫 (ID: Mjm32rxv)
初めてコメントさせていただきます。
ハガレン私も大好きです。
ってか、むちゃくちゃおもしろいじゃないですか!
頑張ってください!応援してマス。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.107 )
- 日時: 2012/04/25 17:37
- 名前: るみか (ID: 9kyB.qC3)
二年ぶりですwもう当時の人はいないか←自分勝手ですが、また書こうかな、と思ってます。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.108 )
- 日時: 2012/11/14 22:54
- 名前: るみか (ID: 9kyB.qC3)
何年ぶりだ?
フォレストに復活します・・・宣伝だけ。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.109 )
- 日時: 2012/12/15 21:40
- 名前: 優騎 (ID: cetVlQWk)
小説読みました。
すごく面白いです。
実はこの小説、10月ごろから見つけてたんですけど更新が止まってたので続きがきになってたんです。
けどまた更新すると書いてあったのでコメしました。
頑張ってください!
*ちなみに『フォレスト』ってここのことですか?違ってたら場所教えてください。絶対見に行きます!返事はいつでも待ってます。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.110 )
- 日時: 2013/03/04 23:17
- 名前: ルミカ ◆rbfwpZl7v6 (ID: 9kyB.qC3)
>>優騎さま!
スレッドに気づかなくてごめんなさい><
ここのスレで一度、オリキャラとストーリーをリセットしてやり直しますのでよろしければ見てくださいね^^
フォレストはサブに近いので;;
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.111 )
- 日時: 2013/03/09 19:03
- 名前: ルミカ ◆14iGaWqIZs (ID: ZtEKXS3z)
プロローグ
何も知らない蛙は無邪気に笑う
その後ろに襲い掛かろうと獣がいることも知らずに
何も知らない蛙は無邪気に笑う
その前に捕らえようと待つ獣がいることも知らずに
何も知らない蛙はやがて知るでしょう
自分がどれほど狭い井戸の中にいたかを
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あむの旅路〜 ( No.112 )
- 日時: 2013/03/09 20:07
- 名前: Dr.クロ ◆m1RYkHhkGM (ID: /PtQL6mp)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=24195
ルミカさんへ
あの〜、こちらのスレ(URL)の更新は?
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師 ( No.113 )
- 日時: 2014/07/05 14:11
- 名前: ルミカ ◆UHMji.H51Q (ID: oompVg8u)
もう誰も読んでいないだろうが……一年後にまたこんにちは。リアルが大分落ち着いてきたので、近々再開しようと思います。
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師 ( No.114 )
- 日時: 2014/08/08 17:45
- 名前: ルミカ (ID: uT5MQLCg)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7/index.cgi?mode=view&no=27980
二次創作映像版にスレを立てました。タイトルはしゅごキャラ×鋼の錬金術。
しばらくコピーになりますが、それが終わり次第続きに入ります。多忙なため月に一〜二回程度の更新になりますが……
- Re: しゅごキャラ×鋼の錬金術師〜あ ( No.115 )
- 日時: 2014/08/18 14:15
- 名前: 唯香 (ID: 6AKtS3PT)
唯世を出してください。