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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 壱紫夏学園〜コラボ組!!〜【学アリ,銀魂……etc.】 ( No.21 )
- 日時: 2010/03/03 21:22
- 名前: ☆優羅☆ ◆.yN7PMq/hw (ID: TEtEJYHD)
1.案内状【壱紫夏学園side】
ここは、“伝説の高校”と呼ばれている、壱紫夏学園。
「あっ!!この子……良くない??ねぇ、侘島??」
ゆるいウエーブを描いた茶色い髪に、スラリとしたスタイル、パッチリした目の女性は、
この壱紫夏学園の理事長の都皮 椎架である。
「はい。そうですね〜……」
そして、椎架に同意したのは秘書の侘島 遙梳である。
「ねぇ、この子……ここに入れましょう!!今すぐ“案内状”を作って!!」
椎架は大人なのに子供のように目を輝かせて、遙梳に笑いかけた。
「フフッ……はい、ただいま。」
遙梳は椎架のあまりの子供っぽさに笑みをこぼして、理事長室から出て行った。
「ふぅ〜……力を使うのも結構疲れるわね……」
椎架はボスッとフッカフカのソファーに座って、呟いた。
椎架が言う“力”とは、『人のいいところを、その人に会ったことなくても、遠くても見つけたり、わかったりすることができる』というものだ。
この力は椎架の生まれつきの能力である。
そして、この力は椎架にしか使えない。
しかし、遙梳は例外である。
遙梳は何の力も持っていないが、椎架とずっといるせいか、椎架の頭の中の映像が見えるようになったのだ。
まぁ、これも突然開花した一種の“力”なのかもしれない。
「理事長、出来ましたよ。案内状。」
しばらくして、遙梳が理事長室に出来立てホヤホヤの案内状を持って戻ってきた。
「ありがとう。」
椎架はニコッと笑って、遙梳から案内状を受け取った。
「よし。きれいに出来てるわね!!」
椎架は中の文などを確認すると、遙梳に返した。
「じゃ、これをあの子のところに届けてくれる??」
「はい。わかりました。」
椎架がそう聞くと、遙梳はやさしい微笑みを浮かべて、届けるため再び理事長室から出て行った———
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