二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 漆黒の使い者【REBORN】 *11話up イメソン決定!! ( No.156 )
- 日時: 2010/04/05 14:46
- 名前: 楓樺 ◆BH7oFB32Sc (ID: MZzPNaWS)
- 参照: http://www.uta-net.com/user/phplib/Link.php?ID
◆13 —修行編④ 〜雲雀と蛍〜— ◆
二人の戦いは止む事を知らない
夜になっても二人の戦いは続いていた
夜になれば現れる
闇…… 静寂……
その状況を物ともせず刃を交える二人
その場はもう修行とは言わず……
戦場と化していた……
「ハァ……ハァ……」
「クス。随分と疲れてきてるみたいだね…雲雀くん?」
「……黙れ」
あの最強の不良と謳われる雲雀が息を切らし
蛍の方はいつもの微笑のまま平然としている
「もうやめにしない……?雲雀くんもうフラフラだしさ……クスクス」
「…君が僕に指図しないでくれるっ!!」
瞬時に避けきれないトンファーの攻撃が来る……が。
キィィィィン……
蛍はするどい蹴りを繰り出し
トンファーを吹っ飛ばす。
「っ!!……やるね。」
「……はぁ。つまんなくなった。僕帰るね?」
そう言ってスタスタと教室から出ていこうとする蛍
しかし……
「……っ!?何…したの?雲雀くん。クス」
ないのだ教室のドアが
どこを探しても見つからない。
それどころか今気付いた事は…
明らかに教室とは違う密閉空間にいると言う事。
「……何?いまさら気付いたの?」
一方の雲雀は楽しげに笑っている。
まるで自分の罠にかかった事を笑う子供のように…
「これは僕の匣兵器の体の中……さ」
「体の中……?まっまさか……!!」
蛍は枢の情報を思い出していた
雲雀の匣兵器はハリネズミで……
そして……
ハリネズミが増殖すると……
「つまり……あの技って事か…」
「正解。匣兵器について学んでおいて正解だったね」
そう言うと雲雀はトンファーを拾い上げる
そしてニヤリと不敵な笑みをしながら雲雀は話し始める
「君がこの空間から出るには……僕を倒すか、君の武器でこの空間を打ち砕くかだけだ…
さぁ…かかってきなよ。草食動物」
「……あは。参ったよ。雲雀くんには敵わないね」
そう言うとすっと大きな鎌を取り出す
そして匣を器用に開けて狼を中から出した
「グルル…」
「ワォ。君の匣兵器は狼?」
「そう…。噛まれたら即毒がまわる狼だけどね。クスクス」
そう言って笑うと蛍は狼の背中に乗り大きな鎌を構える
「雲雀くんとはいいチームになれそう。楽しみになってきちゃった…クスリ」
「僕もだよ。久しぶりだね。この感覚は……」
「そっかそっか…。でも、僕に武器を持たせたって事は…
それなりの覚悟のうえだよね…?クスクス」
「もちろん。君も武器を持ったからってあまり調子に乗らない事だね」
二人は笑っている。
これからこいつと……
この最高に楽しい獲物と……
本気で戦える事が……
二人にとって笑いを誘ったのだ
「「覚悟……しなよ/してね……クス」」
そしてまた…
闇を切り裂くような壮絶な戦いが……
夜の並盛中学で繰り広げられた……