二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: デュラララ!! 題名未定 ( No.2 )
日時: 2010/03/22 12:34
名前: じしゃく。 (ID: iruYO3tg)

第1話 暗闇で光るその瞳は何を移す

時刻は12時で良い子は寝ている時刻だ。そんな時刻に
池袋裏路地で男の人から出るとは思えないほどの高い声が上がった

「ヒッ! その子はもう痛みつけてねえんだ、だから俺たちを許してく……!! ゲホッ」
              、、、、
一人の男が悲願するが彼女はそれを許さなかった
近くに置いてあった鉄パイプを片手に軽々と持ち高々と上げ鉄パイプを男の腹に殴りつけた
被害者のその子は恐怖で怯えて小柄な少女の後ろに回った

「怖がらないで、わたし結構強いんだよ?」
「もしかして……貴方は……神夜さん」

うん、そうだよ。と神夜は笑う、幼い子供のように
被害者の子の名前は桐谷というらしいが神夜にとってはどうでもいい事だった

「神夜だと……!? かなう訳ねぇ!! ずらかれぇ!!」
「あーぁ。逃げってた……まあいいや。そこの金髪のお兄さん」

桐谷に暴力を加えていた数人の男たちが命からがらに逃げていく
だが既に致命傷を覆った数人は動けずに目をぎゅっと瞑るが神夜にそんなの通用しない
とりあえず神夜は何時もの恒例を行う

「被害者さんに謝る元気ないみたいだね。お兄さんの現金貰うよ」
「…………命だけは……」
「あははっ嫌だなあ。人を悪魔みたいに。大丈夫だよ、命は盗らない主義だから!」

また子供のように笑う神夜は言葉を発しながら金髪の男の人の身体をさぐり現金を探る
見つかったのか「あった!」と喜びの声を上げ財布から現金を全て取り出した
そして何時もの行為を済ませると後ろで隠れている桐谷に現金を全て渡す、桐谷の表情はポカーンとしている

「貰わないの?」
「え、でもっそれは神夜さんが貰うはずじゃ」
「わたしはそんな汚い事しないよ、ただし」

桐谷は逆に自分も現金を全て取られるんじゃないのかと思ったのに以外な行動を見せられオドオドとしている
もしここで自分が逃げたら夜神は追ってきて殺されるんじゃないのかと

「貴方の家に一泊させてください」
「は?」
「いや、だからお礼として一泊」

ニコニコと先程の人物とは思えないほどの豹変をしている
勿論桐谷は驚きながらも「どうぞ」と応えた

「貴方の名前は?」
「あたしは桐谷です、桐谷ちさ」
「ちささんか〜! わたしは神夜希依だよ! 宜しくね」

路地裏を出ながら軽く自己紹介をする2人
神夜こと希依が握手をしようと手を差し伸べるが桐谷の顔が少しばかりこわばる
その理由は手には先程の男達の血がついていたり服にも返り血が付いていたりしたからだ

「あー……ごめん。怖い?」
「ううん、そんな事ないよ。宜しくね」

希依が子犬のように小さくなるが助けてもらったのに失礼だ。と思い決意をし
その手を握り返した

(……やっぱりこの子も人間なんだ)

希依の手にはちゃんと脈が正常に動いている、それを確認すると
嗚呼、やはりこの子は哀れで可哀想と子供なんだと思ってしまったのだった