二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: REBORN!!●・。夢小説。・●((七話up ( No.30 )
- 日時: 2010/04/10 16:23
- 名前: 夜琉 ◆nFgGo2zKeY (ID: CUrDDjil)
九話 「ボンゴレvs梨瀬琉、戦う!!」
「フッ。それはありがたい。思う存分使わせてもらう」(梨瀬琉)
「ほどほどにね」(雲雀)
普通に話していると分かってはいても、迫力があるのは変わらない。
やはり、この二人のツーショットは怖い。
ましてや、リボーンなんかが加われば……。
「思う存分は無理だな。学校一個分は絶対に壊す」(リボーン)
やはり思った通り。
リボーンが加われば、迫力どころか不気味度までもがupする。
しかし、ツナ達はそんな梨瀬琉と戦うことになっている。
ツナ達は、本気で焦った。
こんな奴相手に、本当に勝てるかどうか……。
「ね、ねぇ、本当に梨瀬琉と戦うの?」(綱吉)
「「当たり前だ」」(梨瀬琉、リボーン)
——やっぱこえぇー!
やはり、ツナ達の心の声は変わらない。
それでも、決まってしまったものは、決まってしまったもの。
戦いは、今これから始まってしまう。
結局は、死ぬのを覚悟して立ち向かわなければいけない。
「本気ではいかないから、大丈夫だと思うけど。とりあえず、いくよ」(梨瀬琉)
「う、うん……ってえぇ!?」(綱吉)
ツナが気づいた時には、もう時既に遅し。
梨瀬琉は、ツナに向かって剣を突き出した。
当たり前だが、ツナはその衝撃で尻餅をつく。
ツナが梨瀬琉に目を向ければ、その表情は変わっていなかった。
目つきも、構えさえも。
「あ、あの……」(綱吉)
「ねぇ、本気だしてる? ハイパーモードになりなよ、面白くない」(梨瀬琉)
梨瀬琉の言葉の途中、ツナにむき出していた刃先は変形し、一つのバトンとなっていた。
驚いているツナ達を他所に、梨瀬琉は堂々と立っている。
そして、態度さえもが堂々としている。
鋭い目つき、仁王立ち、いかにも堂々としている。
ツナの隣では、獄寺と山本があっけにとられていた。
しかし、ツナは超死ぬ気モードになっていた。
「零地点突破・初代エディション」(綱吉)
ツナが、言葉を発したと思えば、梨瀬琉がみるみるうちに凍っていく。
とうとう、首のところまでもが通ってしまった。
しかし、凍る勢いが首のところで止まった。
どうやら、ツナが手加減したようだ。
「終わりだ」(超死ぬ気ツナ)
梨瀬琉は、目を瞑ったままで喋ろうとしない。
ツナの横で、山本と獄寺が喜んでいた。
そして、ニコニコと笑っている。
しかし、梨瀬琉は一向に動こうとしない。
首はガクンッと下に下がったままで、そして目は瞑ったままだった。
心配したツナは、梨瀬琉の顔を覗きこんだ。
すると、梨瀬琉の顔がニヤリと笑う。
「何だ……?」(超死ぬ気ツナ)
「ご愁傷様だ、沢田 綱吉」(梨瀬琉)
梨瀬琉がそう言った途端、ツナがその場に尻餅をついた。
しかし、足が全然動いていなかった。
そのため、不思議に思いツナの足をみれば、ツナの足までもが凍っていた。
自分でやったのかと思い、山本がツナに聞いた。
「まさか失敗、なのか……?」(山本)
「違う……、俺は失敗してない……。何故だ?」(超死ぬ気ツナ)
「じゃぁ、何で……」(獄寺)
その時だった。
梨瀬琉が何かを言った。
「私がやった、ってわけなんだけど?」(梨瀬琉)
声のする方を見ると、そこには普通に立っている梨瀬琉が居た。
しかし、立ち位置がさっきの梨瀬琉と変わっている。
さっき梨瀬琉が居た場所を見ると、そこには首まで凍っている人形があった。
「人形……」
——ツナ達はここで初めて、梨瀬琉との力の差を見せ付けられた。