二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 初雪の思い出【REBORN!】 ( No.114 )
- 日時: 2010/04/04 18:51
- 名前: クレイア ◆PT5MXLpFOU (ID: CkThpPJM)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode=view&no=16583
08. contatto
「あの女、いったい何なんすかねー!」
放課後。
ツナと一緒に帰っていた獄寺は、天を仰いで言い放つ。
その横でツナは苦笑するしかなかった。
「十代目に向かって格下とか……マジふざけんな」
こぶしを握ってギリギリと歯ぎしりする。
「それに、なんか名前も変なんですよね」
「名前が変?どうして?」
獄寺の呟きにツナが疑問符を頭に浮かべる。
「エレットリチタっていうのは、イタリア語で『電気』って意味なんです。だから名前にしては変だなと思いまして」
「へえー」
「よく考えてみれば、名前がイタリア語で意味を持ってるって、ネーヴェみたいっすね」
『ネーヴェみたい』その言葉でツナは今日気付いたことを思い出した。
「あ、ねえ獄寺君」
「はい、何でしょう」
「今日気付いたんだけど、エレットさん、ネーヴェと同じような首輪をしてたんだ」
「! それってどういう……」
獄寺が驚きを隠せない様子でいる。
ツナは首を横に振った。
「おれにもよく分からないんだけど、もしかしたらネーヴェと関係があるんじゃないかって」
「そうですか……」
獄寺は少し思案顔で唸った後、突然何か思いついたように叫んだ。
「よし!明日あの女に問い詰めてみましょう!」
「え!いや、それは無理なんじゃ……」
「実行しなきゃ分かりませんよ十代目!それじゃ、早速明日から作戦決行です!」
「えぇ——————!?」
ツナの絶叫が、辺り一帯に響いた。
〜同時刻〜
ネーヴェは並盛商店街へとやって来ていた。
奈々に頼まれ、しょうゆを買いに来たのだ。
(ショウユ……これ……?)
そう考えながら手に取ったのは、こんにゃく。
奈々に念のためもらった写真と見比べる。
(……ちょっと違う)
こんにゃくを元に戻し、また歩き出す。
すると、誰かに肩をたたかれた。
「……?」
振り返ってみるとそこには、
「やっぱりネーヴェだ。見ぃつけた」
エレットが立っていた。
08. end