二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 初雪の思い出【REBORN!】(イメソンUP!) ( No.34 )
日時: 2010/03/30 13:39
名前: クレイア ◆PT5MXLpFOU (ID: CkThpPJM)

04. mattina


次の日の朝。
太陽は完全に昇り、窓からはさんさんと光が降り注いでいた。
そんな中、ツナはいまだ布団にもぐりこんだまますやすやと寝息を立てていた。

?「……きて、起きて」
ツナ「んむ……」

不意に聞こえてきた声にツナは目を覚ます。
寝起きでまだぼんやりとした視界がはっきりしてくると、

ネーヴェ「お早う」
ツナ「うっわぁ!?」

すぐ目の前にネーヴェの顔があった。
それに驚いた拍子にツナはベッドから落ちてしまった。

ツナ「な、なな、何でっ」

バクバクとうるさい心臓を必死で押さえながら、ネーヴェに質問する。

ネーヴェ「……彼が、こう起こした方が効果的と言ったから」

そういってネーヴェはリボーンを指差した。
元凶のリボーンは、一人優雅にエスプレッソをすすり、にやりと笑った。

ツナ「リボーン……」

そんなリボーンをツナは恨みがましい目で見る。

ツナ「てかなんでネーヴェが家にいるんだよ!?」
リボーン「何だお前。忘れたのか?」

大声を張り上げて訊いてきたツナに、リボーンは呆れたように言った。

リボーン「ネーヴェには行く宛てもねえから家に住まわせる事にしたんだろうが」
ツナ「あ、そ……そうだっけ……」

少しばかり感情的になってしまったツナは顔を赤くする。それを見てリボーンはからかうように言った。

リボーン「まだまだ、ダメツナだな」
ツナ「なっ、うるさいな!」
ネーヴェ「……それじゃあ、早く降りてきて」

そう言い残してネーヴェが部屋を出て行ったと同時に一階から奈々の呼ぶ声がした。

奈々「ツっ君ー?起きたのー?朝ご飯できたから早くいらっしゃーい」
ツナ「あ、はーい!今降りるよ!」

返事をして、急いで制服に着替えダイニングへと向かった。部屋に入れば、それぞれが席についてもう食事を始めている。

ランボ「ガハハハハ!これランボさんのー!」
イーピン「ランボ、ダメ!ソレ、イーピンノ!」
奈々「大丈夫よ、まだいっぱいあるから」
ツナ「はあ……朝から騒がしい……」

この騒がしい中、ネーヴェだけはただ黙々とご飯を食べていた。


ツナ「それじゃ、いってきまーす」
奈々「いってらっしゃい」

ツナが学校へと出かける。
それをリボーンとネーヴェは窓から見ていた。不意に、リボーンがネーヴェに話しかける。

リボーン「おい、ネーヴェ」
ネーヴェ「……?」
リボーン「おまえ、中学校に行く気はないか?」
ネーヴェ「チュウガッコウ……?」
リボーン「今ツナが出かけてった所だ」
ネーヴェ「……興味ない」

そっけないネーヴェの返答にリボーンも「……そうか」と呟くだけだった。

04. end