二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 初雪の思い出【REBORN!】(04.更新!) ( No.41 )
日時: 2010/03/31 12:52
名前: クレイア ◆PT5MXLpFOU (ID: CkThpPJM)

05. introdotto


〜並中〜

遅刻癖のあるツナにしては珍しく、ホームルームが始まる十分前に学校に登校することができていた。
自分の席に着き、準備をしていると、獄寺と山本に話しかけられる。

「おはようございます、十代目!」
「はよっ今日は早いのなー、ツナ」
「あ、二人ともおはよう」

ツナは笑顔で二人に挨拶を返す。急に獄寺が真剣な表情になり、周りに聞こえない程度の声でツナに話しかけてきた。

「十代目、お聞きしたいことが……」
「? 何?獄寺君」
「ネーヴェの事なんですが、これって他の奴にも言っておいた方がいいですかね?」
「そういえばそうだったね」

すると、いきなり山本が参加してくる。

「んー、別に言ってもいいんじゃねえか?」
「だっ、てめえは話に割り込んでくんじゃねえよ!」
「まーそう怒んなって。お前だってネーヴェに友達できた方がいいだろ?」
「誰がてめえの考えなんかに乗るかよ」
「まっ……まあまあ獄寺君。でも俺も、山本の考えはいいと思うよ?」
「! じゅ、十代目がそうおっしゃるなら……」

ツナが宥めると獄寺は渋々うなずいた。
その時、三人の後ろから声がした。

「何話してるの?みんなで」
「きょっ、京子ちゃん!」

天使のような微笑みでツナ達を覗き込むのは、笹川京子。
ツナがひそかに思いを寄せている人物でもある。
突然山本が、何かを思いついたように指を鳴らした。

「そーだツナ!笹川にネーヴェの女友達第一号になって貰おうぜ!」
「おまっ……行動が早いっての!」
「ネーヴェ?誰?」

可愛らしく首を傾げて訊いてくる京子に、ツナは昨日あったことを説明した。

「へえー!そんなことがあったんだ。じゃあ、今日ツナ君の家に遊びに行ってもいい?私、お友達になりたいな!」
「う、うん!いいよ!」

満面の笑みで話しかけてきた京子にドキドキしながらも、ツナは京子と約束をした。

05. end