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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 初雪の思い出【REBORN!】 ( No.61 )
- 日時: 2010/04/01 15:46
- 名前: クレイア ◆PT5MXLpFOU (ID: CkThpPJM)
:intervallo: 幕間
〜???〜
「……まだネーヴェは見つからないの?」
苛立たしげな女の声が部屋に響く。その声の主はソファに座って足を組み、あからさまに不機嫌そうな表情を浮かべていた。
その女の前にひざまずく六つの影。その中の一つの影が一歩前に出てしゃべる。
「アリサ様。私が調べた結果、どうやら並盛町に滞在しているようです」
”並盛町”
その言葉にアリサと呼ばれた女の片眉がピクリと動く。
「エレット……その情報は確か?」
「ハイ、間違いありません」
エレットと呼ばれた女は坦々と続ける。
「並盛町……確かボンゴレ十代目ファミリーがいる町だったわよね?」
「その通りです」
「丁度いいわ……、ならエレット」
「はい」
「並盛町に行って、ネーヴェを連れ戻してきなさい」
「!」
「あなたに任せるわ、頼んだわよ」
そういってエレットににっこり微笑みかける。
エレットはきゅっと嬉しさをかみ殺したような表情を作り、
「はいっ、有り難うございます!」
一礼して部屋を出て行った。
アリサは、エレットを見送り、残された五人に告げる。
「分かってるわよ、あなたたちの思ってることは。でもね、ネーヴェを傷つけずに連れ戻してくるのには、
あれくらいの中途半端な出来そこないがちょうどいいの」
そしてエレットに向けた微笑みとは違う、邪悪な笑みを浮かべた。
「何としても……何としてもあの”最高傑作”を使って、奴に復讐してやるんだから……」
アリサは、ついに堪えられなくなったのか、肩を大きく震わせ笑い始める。
「フフッ、フフフフ……アハハハハハハ!」
暗い部屋に、狂った笑い声がいつまでもこだましていた。
幕間 end...
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