二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: DARKER THAN BLACK 黒の契約者 ( No.3 )
日時: 2010/04/11 19:47
名前: right ◆TVSoYACRC2 (ID: zuIQnuvt)

用語集

■契約者■
常人には持ちえない能力を有するようになった人間。特殊能力を有する代わりに感情が希薄化し、能力使用後には契約対価を“支払う”必要がある。特殊能力や対価、また感情の希薄化の度合いは個々に異なる。常識や良識に縛られず、他人を殺すことにも良心の呵責を感じないため「冷徹な殺人マシーン」と蔑まれる。常に冷静で合理的な判断の下に行動し、何よりも自分の身の安全を最優先する為、場合によっては仲間を裏切ることも厭わない。契約者は夢を見ないとも言われる。また黒<ヘイ>によると「花粉症に掛からない」らしい。
その有用性から様々な国家や企業の諜報活動に重宝され、彼らの存在については報道規制や記憶消去によって一般社会から徹底的に秘匿されている。契約者は地獄門の出現から1週間後に初めて確認されたが、両者の繋がりについての詳細は不明。

■契約対価■
単に「対価」とも。契約者が能力使用後に強迫観念に駆られて必ず取る特定の行動、あるいは必ず身に降りかかる特定の現象。たいていの契約者の場合は前者である。
対価となるものが何であるかは、能力同様、個々の契約者によって異なる。もし対価を払わなければバターのように溶けてしまう、という迷信があるが、実際にはどうなるのかは不明。またこの「対価」を支払う姿が、あたかも何かと「契約」しているように見えることが「契約者」と呼ばれる所以となっている。

■ランセルノプト放射光■
能力発動時に生じる青白い燐光。能力者の身体から発生するが、能力が別個体に作用する類の場合は、発動対象からも生じる。また、ゲート内物質も契約者に反応して発することがある。ちなみに、契約者は能力の行使の際、瞳孔が赤く灯る。

■偽りの星■
東京に地獄門が現れてから、本当の星の代わりとして夜空に現れた星。星の一つ一つが、それぞれ契約者一人一人に対応しており、契約者の数だけ偽りの星も存在する。人が契約者になると新星が現れ、契約者が死ぬと流星となり消える。また、契約者が能力を発動すると星の輝きが増す。天文台は偽りの星を観測し、輝度やスペクトルデータを分析することで、その星に対応する契約者の活動状況を知ることが出来る。

■メシエコード■
それぞれの偽りの星に付けられた、2つのアルファベットと3つの数字で構成される識別名。また、その星に対応する契約者の呼び名としても用いられる。

■ドール■
「受動霊媒」、或いは単に「霊媒」とも呼ばれる。銀が該当。僅かながらも感情が残っている契約者と異なり、完全に感情が消失している。観測霊による広域の諜報活動が可能だが、それには媒体となる物質に触れている必要がある。何が媒体となるかは、個々のドールによって異なる。この能力は契約能力とは異なるらしく、対価を払う必要は無い。また、感情の完全消失に伴い人格も無くなっているため、ME技術を使って一時的に人格や記憶を植え込むことが可能。更に、そのままでは自らの生命維持活動を行うことすらないため、生かし続けるには周囲が付きっきりで身の回りの世話をするか、生理現象の処理など、すべき行動をプログラムする必要がある。
天文部には送電線を媒体とするドールが多数所属し、調査活動を行っている。時折感情の存在を感じさせるような行動が見受けられるが、詳細は不明。一般にドールとなった者の存在は知られつつあるが、原因などの真実は明かされておらず「精神的な病」に冒された患者であると認識されている模様。

■観測霊■
青いエクトプラズムで契約者にしか視認できない存在。ドールは特定の媒体を通して観測霊にコンタクトを取り、その周辺の状況を知ることが出来る。その際には感覚を繋げた状態になるため、コンタクト中の観測霊に変化が生じると、ドール自身にも影響が生じる。

■モラトリアム■
契約者の一種で、契約の履行を猶予された存在。「不完全な契約者」とも。能力を使用しても対価を行う必要が無い代わりにその能力は一切制御できず、本人の意思とは無関係に暴発する非常に厄介な存在。また情緒の安定を欠き幼児退行や記憶混乱などの症状を伴う。通常は一定期間後ドールへと移行し、契約者となる可能性はほぼ無いとされている。

■喪失者■
能力を失った契約者。極めて稀な存在であるため、各国で研究の対象となる。喪失する原因や条件が何なのかは不明だが、対応する偽りの星のスペクトルは可視域から外れ、能力と共に対価を払う必要も無くなってある程度感情や良心の働きが戻る。ただし、地獄門に接近すると元来の契約能力が再発する。

■地獄門(ヘルズ・ゲート)■
東京都心部に発生した異常な領域。10年前、謎の光が地球を貫いた結果として生じた。直径10kmの範囲が高さ500mの壁で日常世界と仕切られ、その外側約2kmも一般人の立ち入りが禁止されている。内部では物理法則に歪みが見られたり、異質な植物の存在なども確認されているが、今なお不明な点が多く、各国の研究対象となっている。地獄門の存在のため山手線は池袋から浜松町までしか走行しておらず、中央線と総武線も一部停止している。天国門の消失した現在、単に「ゲート」と呼べば地獄門を指す。
「ゲートの中では相応の対価を支払えば失ったものを取り戻すことができる」という噂がある。実際、ゲート内では個人の思考や感情が現実の物事に影響を及ぼすということが普通に起こる。
地獄門を仕切る壁には、ゲート消滅のために反ゲート粒子を打ち込むための加速器「サターン・リング」が隠されている。

■天国門(ヘブンズ・ゲート)■
南米にあった地獄門と同様の場所。詳細不明。光が地球を貫通したため、地獄門とは地球の反対側に位置している。5年前には門を巡って各国の武力が衝突したことで「天国戦争」が起きたが、そのとき突如起こった謎の発光現象によって門から半径1500kmの空間はこの世界から完全に分断され、いかなる物理的手段によっても影響を及ぼすことはおろか観測すらできない絶対不可侵領域となった。これは「天国門消失」事件、もしくは「南米消失」事件と呼ばれている。