二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 無限大の空に夢を描く【薄桜鬼】 ( No.20 )
- 日時: 2010/06/27 15:29
- 名前: 卍鄙城卍 ◆8TM.1EWlaA (ID: 5PvEL/lW)
短篇 土方 歳三
血が交えて
「・・・土方さん。」
「・・・何だ?」
「よんだ理由って」
「・・・その・・・だな。。。」
「だから何ですか。」
「鬼神の御前からみて俺・・・とか新選組の隊士たちはどうその眼に映っている?」
「それは・・・皆優しくって人間じゃない俺でも慕ってくれたり慕われてたりして嬉しいですよ。」
「ちげぇ。」
と不意押し倒される。
「・・・え。」
といきなり押し倒され状況を把握できていない
「そういう意味じゃねぇ。鬼神は人間を喰らうんだろ。なら何で喰らわねぇんだ」
「・・・もうその説は終ったはずです。鬼神でも冷霊のおかげだって・・・」
本当の事を言えば土方は
痛かった
辛くても笑って誤魔化して何時ものように過ごす
そんな春を見るのが辛かった。
出来るのなら
今相談に乗れる気がした。
だから。
「頼れよ。」
「頼ってますって・・・」
「頼ってねぇ!!!」
と胸倉を掴む
「・・・何で・・・何でそこまで懸命n「辛いんだよ!!手前のその笑顔!!!!」
「何時も何時も俺等を頼んないで独りふさぎ込みやがって毎回どうして俺等仲間だろ!!?」
「仲間・・・ですよ。でも同じ人間じゃない。俺はバケモノです。」
「口で分かんねぇのかよ!?」
静かな満月の夜、副長室から怒声が屯所に響く。
「っあ・・・」
「痛いのがまんしろ。手前が悪い。頼んねえから。」
と血を吸い続ける。
吸って自分の欲を満たす為。
「・・・解ってる。」
「あぁ?」
「解ってる・・・けど!!・・・自分は人間離れしているしそれに沖田や土方さんに迷惑かけているから!!!!!」
「・・・だったらなんだ」
と口角を上げられ
鋭い眼から視線を外すことはできない。
「泣いてくれ。。。俺の目の前だけ・・・せめて、」
と珍しく・・・否、初めてかもしれない。
土方が泣くのは___________
それから新選組屯所が潰され、土方、千鶴と一緒に逃げる際
彼の動作が止まった。
否、正確に言えば
倒れ込んだ。
千鶴は先に行った
「おいっ!!春!」
「あ・・・」
「あ、じゃねぇよ!!どうしたんだよ!」
「・・・この身体じゃもうココマデ見たい・・・っすね」
「おいっ!!!!」
「・・・何で、引き留めるんですか・・・」
「一緒に来るんだろ!?一緒に人生終えるんだろ!!?」
「じゃあ・・・せめて、、、せめて・・・」
と土方に肩を貸してもらう。
「ち・・・ちゃんを追いかけないんですか?」
「・・・アイツは斉藤と行く。御前は俺についてこい。」
「・・・土方さんさ、血、欲してるんでしょ。眼を見ればわかる。」
「っ!?」
「鬼神の血・・・飲めば終る。血に欲さずに普通に羅刹を使える」
「・・・そんなこと出来ねぇよ・・・っ!!!」
「じゃあ強引にでもさせてください・・・」
と木に土方の逃げ道を消し、鮮血を出し、強引に飲ませる。
最期に上官を助けたり手助けするのはこれでしかない。
そう思った。
「これで・・・終った。俺も用なしですね。」
「っ春!!!!」
と抱き締める。
徐々に冷たくなっていく彼を抱きしめて。
そして、鬼神となった時の黄金色に澄んだ瞳は薄らと閉じる。
「・・・馬鹿・・・野郎・・・」
と最期にせめて抱き締め、口付ける
薄く蒼金色に輝く髪をサラサラと撫でながら・・・
平成
土方達は新たな人生を歩んでいた。
一度あの新選組としては死んだ。
が、新しく餓鬼からまた、生きている。
高校で他の仲間の斉藤、平助、風間、左之、新八、沖田にも出会い、昔の夢に出ている事に気づき前世は新選組の隊士だったり鬼だったと思った。
が、皆一つの共通点に着く。
もう一人の隊士が居ない。
と思いつつ朝のホームルーム。
「と、今日は転入生が来ている。」
と前世の記憶が在る全員は息を呑んだ。
「春頭・・・薙淺です。宜しくお願いします」
「っ!!春!!!」
と屋上で土方は抱き締める。
「・・・土方さん・・・?」
「御前、前世、新選組だろ!?」
「・・・そういえば、、そんな夢見ました。そこで不意貴方や他の皆の名前を思い出しました。。。」
もし、これがまた運命として動くのなら
有り難くこの運命を信じよう。
「好きだ。
春」
桜吹雪が散り続く中、
俺は君の名前を呼ぼう。
end.
ヤァァァァッ!!!
恥ずかしいww
ごめんなさい!!