二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン3 〜最強少女と世界のプレイヤー達〜 ( No.17 )
- 日時: 2010/07/15 20:05
- 名前: さくら (ID: 50PasCpc)
『パーティ…?』
薄い水色の封筒を片手に、サクラは目の前にいる男性を見上げた。
「はい、貴方を招待したいと思いまして」
シルクハットをかぶり直し、笑顔を見せながらサクラを誘う男性。
サクラは唸りながらしばらく考えたあと、
『分かりました、時間があれば行ってみます』と微笑んだ。
「サクラさんがいれば、エドガー達も喜びますよ」
『エドガー君ですか…、懐かしい名前…』
貴方がイギリスに来たのは何年前でしょうか、
そう男性が問えば、
1年前くらいでしょうかね…
サクラは嬉しそうに答える。
「では、お待ちしていますよ」
『いけたら、の話ですよ』
苦笑すれば男性はふっ、と笑い
「失礼します」とこの場を去って行った。
『…正装か…、何か買いに行かないといけないな』
カランカラン、と心地よい音色が響く。
「いらっしゃいませ」
と声をかけた定員にサクラは、『ドレスを見せてくれませんか?』と頼む。
「では、何着か持ってきますので、少々お待ち下さい」
サクラは買い物に来ていた。
理由は、1つはCDを買いに、2つはドレスを選ぶ為だ。
「お待たせいたしました」
ゆっくりと振り返れば、定員がドレスを3着程手に抱え、此方に頭を下げていた。
『有難うございます』
にっこりとサクラは微笑んで、ドレスを受け取った。
淡い水色の控えめなドレス。
紫の大人っぽいドレス。
たくさんのドレスがある中で、サクラが手に取ったのは…
『これ…』
「此方は光をイメージした薄い黄色のドレスです」
『光…』
サクラはそのドレスを手に取った。
光のように透き通るような黄色。
胸元にだけ、オレンジのリボンが付いたシンプルなそれにサクラは瞳を輝かせた。
『これにします、』
「有難う御座います」
意外とすんなり決まってしまった。
また心地よいドアチャイムの音を聞きながら、サクラは店を出る。
『んー…、時間も空いたしどうしよう…』
サクラが唸りながら悩んでいると、肩に何かが止まった。
「コン、」
オレンジ色で美しいそれ、否、ミュアが彼女の肩に止まったのだ。
『ミュア、今までどこ行ってたの?』
実のところ、ミュアは昨日この島に来たきり帰ってこなかったのだ。
『何かいいものでも見つけた?』とサクラが声をかければ、
ミュアは嬉しそうに鳴いて頬をすりよせた。
『あ、』
小さく声を漏らして、サクラは立ち止まる。
方向転換をし、そのまま歩き出した。
どうやら行く所が決まったらしい。
彼女が目指すは、"日本エリア"。