二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン3 〜最強少女と世界のプレイヤー達〜 ( No.18 )
- 日時: 2010/07/16 20:12
- 名前: さくら (ID: 50PasCpc)
日本エリアでは、各チームの代表選手がサッカー勝負を行っていた。
「凄いや、みんな…ボールが足に吸いついてるみたいだ…」
円堂はゴールから選手たちを見つめていた。
その動きに驚き、感動していたのだ。
『お、先客がいた』
「え?」
凛とよく通る声。
円堂が後ろを振り向けば、そこにはサクラの姿があった。
「サクラ!」
『こんにちは、円堂君』
にっこりと微笑んで、挨拶をする。
『テレスさんにマーク、ディランにフィディオ。凄いメンバーですね』
「やっぱり、あいつらの事知ってるのか?フィディオとは前も一緒にいたし…」
サクラは見つめていたグラウンドから目を離し、円堂を見た。
『彼らは、世界トップクラスの選手。
イナズマジャパンも、全力でやらなければ勝てない相手』
そう呟くと、またグラウンドを見つめ直す。
『頑張ってね(ニコ』
そう笑うと、サクラはサッカーをしている彼らのもとへと走る。
「お、おい!サクラ?!」
今のところ、どうやらフィディオがボールをキープしているらしい。
(取らせてもらうよ…!)
後ろから、勢いよくチャージをかけ、ボールを奪う。
案の定、本人は吃驚していたが。
「えっ、サクラ?!」
『楽しそうだから、私も混ぜて下さいな』
そう言ってサクラは微笑んで、ボールをフィディオに渡す。
すると、第三者の声。
「サクラ?サクラなのか?」
後ろを向けば、ユニコーンの二人はまさに"驚き"という言葉がぴったりの顔をしていた。
そんな彼らにサクラは『久しぶり!』と口角を上げる。
「懐かしいな、何も変わってないね!」
ディランは嬉しそうに声を上げ、マークも同様、嬉しそうに笑った。
「また会えて嬉しいよ、サクラ」
「知り合い、なのか…?」
フィディオが不思議そうな声を上げる。
テレスも同じように不思議そうに顔をしかめていた。
そんな二人に、サクラは答える。
『短期留学のときに、ね』と。
「短期留学?何のだ?」
テレスはそこを気にするのか。
突っ込みたい気持ちも山々だが…頑張ってスルーだ。
『サッカーで少しだけアメリカに行ってたんだ!』
「サッカー?お前もサッカーやってるのか、」
言葉にはせず、頷くサクラ。
「テレス、サクラはサッカーが凄く上手いんだ。」
なんたって俺たちから一人で一点取ったんだからな、とあの時と同じように苦笑するフィディオ。
「フィディオ達から…、」
テレスは驚いた表情を見せる。
「折角集まったんだ、続きしない?」
ディランがそう言ったので、みんな頷く。
『じゃあ、スローインからやろう。私がやるから』
ボールを持って、サクラはグラウンドから出た。