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『…あれ？』

サクラは席に戻ってきたが、
今まで老人がいた席に、その老人はいなかった。

『何処へ行ったんだろ？』


とりあえず自分の元の場所に戻ろうと、足を動かす。

「アブソリュートナイツが崩れました！」
『！』

そんな実況が聞こえて、サクラは若干驚いた。
アブソリュートナイツを崩したチームは見たことがないからだ。

『…やるね、イナズマジャパン』

口角を上げて、そう呟く。
目標を次々と移動させ、突破口をこじ開ける、か…


「ストーンプリズン！」
ナイツオブクイーンの選手が、必殺技で止めようとするが、
豪炎寺はその必殺技をかわす。


「爆熱、スクリューッ！！」

豪炎寺がシュートを打つその瞬間。

「そうはさせない！」


なんと、エドガーがボールを奪いに来たのだ。
ボールを奪うと、エドガーは口角を上げる。

「…まさか！」


円堂が予想したそのまさかだった。
エドガーはゴールエリアからエクスカリバーを打ったのだ。

「イナズマジャパン、絶体絶命だぁ！」


『円堂君、このシュート、止めれる？』
そう呟いたサクラの表情は、何処か楽しそうだった…