二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン3 〜最強少女と世界のプレイヤー達〜 ( No.29 )
- 日時: 2010/07/23 14:35
- 名前: さくら (ID: 3KWbYKzL)
蹴りあげられたボールを風丸がドリブルで持ち込むが、
ナイツオブクイーンの選手にカットされてしまった。
「くそっ!」
「こっちだ!」
と、エドガーは自分にパスを回す指示を出した。
が、「そうはさせねぇ!」と染岡がエドガーのマークに付く。
「素早いな」
「ポール、前へ送れ!」とエドガーは新たに指示を出し、
ポールは「おう!」と答えると、風丸が来る前にパスを出した。
ナイツオブクイーンはボールを繋ぎ、そのままディフェンスエリアまで持ち込む。
土方が、自身の必殺技「スーパーしこふみ」で止めようとするが、
フィリップ・オーウェンはそれをかわし、飛鷹がくる寸前でシュートをした。
しかしボールは大きくそれて、得点にはならなかった。
「くっ、外したか…!」
と、フィリップは悔しそうに顔を歪め、自分の持ち場へと戻る。
円堂は大きく手を振り、「いいディフェンスだったぞ!」と叫んだ。
「どんなシュートも、ゴールに入らなければ得点にならないんだからな!!」
『…あの、お爺さん。さっきから顔、凄いんですけど…』
「ん?あぁ、すまんのぉ」
隣にいる老人は、このように抜けた所もあるが、プレーを見る目は確かだ。
サクラの眼が、僅かに金色に光った。
ホイッスルが鳴り、マクスターの実況が流れる。
「ボールはイナズマジャパン!
しかし、ナイツオブクイーンは、アブソリュートナイツの体制です!」
円堂の「よーし、いくぞぉ!!」という掛け声とともに、試合が再開される。
鬼道は走りながら、「風丸、栗松!」とチームメイトの名前を呼び、
先程と同じように一列に並んで相手陣内へと切りこむ。
「まただと…」
そう呟いたエドガーは、視線を隣にいるフィリップの方へと向けた。
フィリップは頷き、アブソリュートナイツの為に走り出す。
しかし、ボールが次々とパスされ、相手を翻弄していくイナズマジャパン。
エドガーは「やはり同じだ」と呟くと、チームメイトを二人残し、走っていった。
『どうやらエドガーには、イナズマジャパンの戦略が読めたんだね…』
と、サクラはエドガーを見つめる。
老人は目線を少し向け、グラウンドに戻した。
「なめるな!」
「二度は通じないぞ!」
鬼道は「かかったな」と口角を上げる。
その瞬間、虎丸が前へと出たのだ。
「再びアブソリュートナイツが崩れました!」
風丸は虎丸へとパスを出した。
が、しかし、ボールは相手にカットされてしまう。
「!!」
「読まれていたのか?!」
エドガーへとパスが出る。
しかし、「行かせるかよ!」と染岡が上手くカットしたのだ。
これにもエドガーは驚くほか無かった。
「染岡!」
豪炎寺が染岡の名前を呼び、染岡は「おう!」とパスを出す。
ドリブルで持ち込む豪炎寺に、相手キーパーは「決めさせるかぁ!」と叫ぶ。
が、シュートするのは豪炎寺ではなく、反対側にいた染岡だったのだ。
「!!」
染岡は自身の新必殺技、「ドラゴンスレイヤー」を放つ。
凄まじいパワーを纏い、ゴールへと進むボール。
相手キーパーは止めようとしたが、
反対側にいた為に止められるはずもなく、シュートはそのままゴールへと突き刺さった。
「ゴール!!イナズマジャパン、同点に追い付きました!」
染岡は「よっしゃぁあ!!」と大きく叫び、スタジアム内でも大きな歓声が響いていた。