二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: どうぶつの森 平和の終焉 ( No.3 )
日時: 2010/08/13 21:04
名前: 獣好き ◆x63geJPSDM (ID: XiewDVUp)

第1章 異変に気づく1日前

7月6日 天候 雨

「あ〜あ、強く降って来ちゃったわね、雨。」

ロブストの家の窓から外の様子を見たビアンカがため息を出した。今日はロブストの家に、村人(ニコバン・リッキー・ロボ・ヒャクパー・アデレード・ビアンカ)が遊びに来ていた。ロブストの家は、アニマル村で一番の大きさであった。彼は、ロイヤルシリーズで統一して高級感を出していた。

「それにしても、明日七夕だよね〜。私、楽しみ〜」

ビアンカとは対照的に、明日の七夕のことで夢中なヒャクパーが言った。

「アデレードちゃんは何をお願いするの〜?」

早速アデレードに話をふった。

「わ、私は・・その・・・」

急にふられたので、どう答えればいいかわからなかった。

「アデレードちゃん、ちょっと耳を貸して。」

ヒャクパーが言ったので、アデレードは耳を貸した。

すると、アデレードは顔を真っ赤にして下を向いた。

「ね。」

ヒャクパーがロブストに親指を突き出した。彼にはなんのことかさっぱりわからなかった。しかし、住民のほとんどが彼とアデレードはお似合いのカップルに見えていたのである。

「ねぇロブスト君、お腹空いたよ〜、何か食べ物ない〜?」

お腹を鳴らしたニコバンが言ったので、彼は冷蔵庫を開けて中を確認して見たところ、中には何も入っていなかった。仕方ないので、彼はデパートに買いに行くことにした。

「いらっしゃいませ〜だなも!」

威勢のいい声で客を出迎えたのはたぬきち。この村の商人の一人である。ここでは、家具や雑貨もそうだが、食料品も扱う商店・・いや、デパートである。彼はここで大量の菓子と食料品、ジュースを買って店を後にした。そして、家に戻ってそれを振る舞い、やがて日が没してきたので、皆各々解散していった。いつもどおりの楽しい時間がまた明日も来るんだ・・・一人部屋を片付けてベッドに潜った彼だが、その楽しい時間が二度と戻ってこないとは、彼はまったく知らなかったのである。