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第８章　サバイバルバトル編 （８−９）

黒い扉　リッキー編

リッキーは、黒くて軽い小型の銃を持ってビクビクしながら部屋の中に入っていった。部屋の中をよく見渡すと、中央に背を向けたカンガルーがいた。

「キミは誰・・・？」

銃をおろして問いかけてみた。するとこっちを向いた。

「リッキー・・さん・・・？」

彼女は銃を持っていたが、ブルブルと震えていた。

「エプロンさん！なんでここに・・・？」

リッキーはすぐに銃をしまった。

「わ、わたし・・人・・人を・・撃っちゃった・・私、私・・・とんでもないことを・・・・」

エプロンは明らかに動揺していた。そこで、壁を見渡してみると、ところどころ赤いシミがいくつもあった。

「お、おねがい！！私も・・私も上に・・一緒に連れてって・・・！！」

彼女はどこからか鍵を出すと扉を開けた。リッキーは彼女が震えている姿を見ると心が痛んだ。

「わかった！一緒に行こう！」

リッキーが笑顔で彼女に言って、２人で扉の奥の上に続く長い階段を上っていった。