二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 気まぐれ屋さん 「リボーン短編夢小説」8作目タイトル募集 ( No.147 )
日時: 2011/01/21 18:49
名前: 美玲 ◆IGCs.BGWjg (ID: 1/l/Iy6H)

翌日——————


私は頭痛とともに目が覚めた。
携帯のディスプレイを見ると時刻はPM4:00と書かれていた。

最終便は6時だからあと2時間でバジルは・・・。


私は起き上がり鏡の前に立った。



『ひどい顔・・・』



私の目は昨日たくさん泣いたせいか腫れていた。



『はぁ・・・』



行くのやめよっかなー。
こんな顔でバジルに会えないよ・・・。

それにまた、涙を抑えられないで迷惑かけちゃうし。
思い返したらいろんなことが合ったよね・・・。


初めてバジルと会ったときは、私の一目惚れで緊張しながらも声かけたんだよね——————


その時のバジルはものすごく困ってて可愛かったなぁ・・・。


みんなで遊んだときはアイスの取り合いで喧嘩したよね——————


バジルは優しいから最終的に私にくれたっけ・・・。


夏の肝試し大会では初めて手を繋いだよね——————


お互いに顔を真っ赤にしながらお化けどころじゃなかったよね・・・。


いつからだろう?
私がバジルを好きになったのは——————



そういえば私、ちゃんとバジルに好きって伝えたこと一回もなかった。
時計は午後5時を指している。




このままだと一生後悔する——————



『バジル!!!!』



私は寝癖も直さず、急いで外に飛び出した・・・。




『ハァハァハァ・・・バジル・・・』



私は周りの人も気にせず必死にバジルを探した。



『バジル・・・ヒック・・・バジ・・ル・・』



いくら探してもバジルの姿が見えないので私は近くに居る従業員に尋ねた・・・。



『イタリア行きの最終便はどこにあるんですかっ?」



「イタリア行きの最終便ならついさっき飛び立ちましたけど・・・」



ドサ——————



その瞬間、全身の力が抜けて地面にしゃがみ込んだ・・・。



『バジル・・・ヒック・・ごめ・・んね・・』



もう一度、バジルに会いたいよ・・・。



ちゃんと好きって伝えたかった——————



『バジルーーーーー!!!うわぁぁぁぁぁん』



「なに泣いてるんですか?」



『へっ・・・?』



私は自分の目を疑った・・・。

だってそこに居たのは——————



『バジ・・ル・・?』



紛れもなくバジルだった。



「ちょっと大切なものを忘れてしまいまして」



『・・・えっ・・・?』



「拙者、気づいたんです。△△殿が見送りに来ていないことを知ったとき急に胸が締付けられる気持ちになったんです」



「その時気づいたんです・・・。拙者は、△△殿のことをこんなにも大切に思っていたこと!!!」



『バジル・・・』



バジルも私と同じ気持ちだったんだ。



「だから、このままイタリアに帰ってしまうと一生後悔するんじゃないかって思ったんです」



『バジル・・・。私、バジルのことがすk「好きです」



『えっ・・・?』



「拙者は△△殿のことが大好きです!!これからは△△殿の傍にずっと居させて下さい!!」



その言葉に涙が止まらなかった——————



『私もバジルのことが大好き!!』



そう言って私はバジルに抱きついた。



「はい☆(にこ)」



バジルは今までで一番最高の笑顔で私を抱きしめ返してくれた——————


               end