二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

Re: 戦国basara 一人芝居 ( No.2 )
日時: 2010/09/22 20:01
名前: まる ◆tsGpSwX8mo (ID: ZdIvc/1u)


 「音が・・止んだ・・」

 目の前にいる兵士を見たところ、脅えているなどの様子はない。

 (襲撃してきた方が負けたのかな・・・?)


 そう思いつつ、懐から刀を取り出した。
 自分の腰に掛けている刀なのだが、奪われないようにと捕まったときに隠した。

 「・・そろそろここにいるのも飽きたなぁ・・。狭いし」

 「? 何か言ったか」


 兵士が不審そうに牢の中に入ってきた。
 扉は無用心なことに、開いている。

 私はそれを見逃さなかった。

 「いえ、別に。 あ、そうそう兵士さん__」
 「・・・・?」


 ブシュ______



 「がっ・・ きっ・・貴様っ!!」

 「・・・ばぁか ___さて、どう脱走しようかな」


 兵士が入ったと同時に、彼に近づき力任せに刀を振り下ろした。
 兵士は簡単に切れて倒れた。

 「・・人って簡単。 脆いなぁ・・」


 転がっている兵士をまたぎ、城の出口へと歩き出した。









        ♪




 「・・・ん」
 「いかがなされた、政宗様」

 政宗は急に立ち止まると、鼻を押さえた。
 小十郎もすぐに気がつき前方を睨む。

 「政宗様、ここはこの小十郎が見てまいります」
 「いや、いい。行くぞ」

 そういって数歩歩き出した直後、音がした。


 ぺた____


       ぺた____


             ぺた____



 「・・・誰かいるのか?」

 2人は身構えた。

 はだしで歩いているような、そんな音が辺りに鳴り響いた。

 「そこにいるのは誰だ!」


 「・・・操。 ただの、うん、武士だよ。」

 「・・みさお・・?」

 現れたのは政宗より背の低い女の子。
 右手には彼女の腰から足まである刀を持っていた。

 その刀には血しぶきがたっぷりと着いている。

 「操(みさお)は私の名前。勝手に武士だと思ってるんだけど・・いいよね。親に傭兵がいっぱいいるところに売られて現在にいたるんだけど・・」


 操はそういって刀を両手で握った。

 目には殺意もなければ、恐怖もない。
 あるのは楽しそうな表情だけだった。


 「__で、アンタらは敵?味方?敵だったら今すぐどいてくれない?でなきゃ斬る」