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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ぬらりひょんの孫-永遠ノ唄- ( No.24 )
- 日時: 2010/10/05 17:29
- 名前: 向日葵 ◆5tAuYEuj7w (ID: 5bBsNqZt)
1−4.・*
——そこには、目まぐるしく何かが動き回る光景があった。
風花は比較的、地球が3時間後に滅亡するだとか、
ジョ●ー・デッ●がいきなり目の前にテレポートしてきて爽やかニッコリSmileでHello−と言うだとか、
絶対保護されるような真っ青なライオンがサバンナで猫じゃらしで遊んでいるだとか、
学校に行こうとしたら目の前に時限爆弾が仕掛けられていただとか、
ということがない限り、あまり表情を変えることはないが、この時ばかりはその大きな瞳を見開いた。
豆腐を持って走る子供、それをつまみ食いしながら追いかける頭がわらづと納豆の顔をした納豆臭い子供、服を着て飛び回り喋る鴉、首が無く頭が浮いている美青年も居れば、恐ろしく頭が後ろに長く伸びた小柄なおじいちゃんも居る。傘を深くかぶった僧も居るし、口が3に似た小人の様なものも居るし、鬼のコンパクト版も居る。
それらが詰まった大広間は今、静けさに満ちていた。
その視線は全て襖を思いっ切り開け放った風花にグサグサッと刺さっていた。そう、それはもうグサグサと。
だが風花は慣れた様に見事なスルーで迎え撃つ。
「…奴良君は?」
凄みを利かせた声で近くに居た髪の長い女性に訊いた。
「え…? あ、あっちですけど?」
女性——毛倡妓はワケもわからず風花がいた部屋のいた部屋の南にあたる襖を指差す。
「…アリガト。」
少し微笑むと襖を突き破らんが如く開けて閉めた。
そして言われた通り、真っ直ぐ進んで襖を開けた。
と、そこには幻想的な光景があった。
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